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口頭

活断層露頭における黒色土の放射性炭素年代の深度分布によるイベント認定の試み

安江 健一; 廣内 大助*; 松原 章浩; 國分 陽子

no journal, , 

地層処分のサイト選定や原子力施設の耐震評価においては、断層の活動時期の把握が重要である。活断層の活動時期を正確に把握するためには、断層周辺の堆積物について確度の高い堆積時期の決定が必要である。そのため、本研究では、断層周辺の黒色土を用いて、深度方向に連続的な放射性炭素年代の分布を明らかにし、活断層の活動に係るイベントの認定について検討した。測定試料は、横ずれ活断層である阿寺断層のトレンチ壁面から採取された黒色土である。測定の結果、約1万$$sim$$2千年前の値が得られ、深度が浅くなるに連れて若くなる傾向が認められたが、一部で速度が速くなる部分(約7,500年前、約2,000年前)や年代値が逆転する部分(約6,000年前、約4,000年前)が存在する。これらは、断層変位の低下側での堆積量の増加、断層変位や地震動による崩壊に伴う下位層の混入が考えられる。このように、黒色土の放射性炭素年代測定を連続で行うことで、これまで見落とされていた地質イベントも検出できる可能性がある。本結果の解釈については、阿寺断層全体の活動セグメントの問題も踏まえて慎重に検討する必要がある。

口頭

JAEA-AMS-TONOにおける放射性炭素年代測定の前処理技術開発の現況

渡邊 隆広; 國分 陽子; 藤田 奈津子; 松原 章浩*; 西尾 智博*; 三宅 正恭; 加藤 元久*; 磯崎 信宏*; 虎沢 均*; 西澤 章光*; et al.

no journal, , 

加速器質量分析法(AMS)の発展により、放射性炭素($$^{14}$$C)年代測定は地質試料の形成年代推定等、深地層の科学的研究に広く応用されている。各分野への応用展開が進むにつれて、AMSによる測定技術のみならず、汎用性のある前処理技術を構築し測定精度を維持するため、前処理の自動化や標準手法の整備が求められている。本研究では、JAEA-AMS-TONOにおいて、自動化機器の一部である元素分析(EA)燃焼法を用いた二酸化炭素精製とグラファイト調製による$$^{14}$$C測定を継続し、バックグラウンドの低減及び精確さの向上を検討した。測定結果は、標準試料であるIAEA-C1で0.13-0.16pMC、C5で22.7-23.0pMC、C6で148.3-151.1pMCであり、各標準試料の$$^{14}$$C濃度の合意値と$$pm$$2$$sigma$$の範囲で一致した。また、作業の効率化に加えて、地層中の植物片等の少量試料の$$^{14}$$C測定に対応するため、炭素量0.1から1mg以下での前処理作業についても検討した。標準試料IAEA-C4の測定では炭素量の減少とともに$$^{14}$$C濃度が増加する傾向が見られ、現代炭素の混入が推察された。今後は、グラファイト調製方法やガラスラインの改良等により汚染を低減させ、さらに少量での$$^{14}$$C測定を目指す。

口頭

島根県津和野町における大規模崩壊による堰止め湖の形成年代と堆積過程

若月 強*; 山田 隆二*; 國分 陽子

no journal, , 

2013年7月28日の豪雨により、島根県津和野町では、溶結凝灰岩地域において多数の表層崩壊と土石流が発生し、河道の側壁や河床が侵食されて、2013年よりも古い斜面変動による堆積物の露頭が断続的に出現した。6つの小流域などの露頭から、土砂堆積と同時に埋没・枯死したと考えられる木片試料を53試料採取して放射性炭素年代測定を実施した。ここで、2万年以前の試料に対しては、測定試料調製の二酸化炭素精製時に段階加熱処理を行ない、汚染の影響を減じた。津和野町名賀では、標高約418m付近の複数地点で堰止め湖堆積物と思われる黒色の粘土層が存在し、地形図から推定される大規模崩壊の堆積箇所よりも上流側に分布する。それらの年代は場所ごとに異なるが、多くが55ka以前から41kaを示すことから、大規模崩壊は5.5万年以前に発生し、それによる堰止め湖は少なくとも4.1万年前まで維持されたと考えられる。また、堰止め湖堆積物からなる露頭の1つでは、53kaから41kaまでの1.2万年間に約3.5mの堆積物が堆積していることから、約0.3m/1000年の堆積速度と計算された。

口頭

岐阜県瑞浪市大湫町神明神社御神木の年代調査; 年代測定の高度化に向けて

箱崎 真隆*; 坂本 稔*; 國分 陽子; 藤田 奈津子; Li, Z.*; 中塚 武*

no journal, , 

岐阜県瑞浪市大湫町神明神社の大杉が倒壊し、その大杉の一部を譲り受け、その放射性炭素を測定し、放射性炭素年代測定で必要な較正曲線の基礎データを取得する研究を開始した。本報告は、その研究を行うにあたり、大杉の樹齢の確認を行ったので、それを報告するものである。

口頭

伊豆半島城ヶ崎海岸の石灰質生物遺骸から推定される地殻変動の特徴

塚原 柚子; 齋藤 俊仁*; 中西 利典*; 西山 成哲; 藤田 奈津子; 川村 淳; 梅田 浩司*

no journal, , 

離水地形や石灰質生物遺骸の高度と年代に基づく古海水準の復元は、完新世の地殻変動の特徴を推定するために有用な手段のひとつである。手法の適用範囲の拡大や精度向上のためには、多様な条件の事例を蓄積することが必要である。特に複数の要因が絡みあって地殻変動が生じる場合、その要因を分離・特定することは容易ではない。一方で複数地点のデータを取得し、その比較を通じて、地殻変動の空間的な特徴を把握することで、要因の分離・特定につながる可能性がある。本研究では、以上の手法の適用性検証のために、地殻変動履歴に係る先行研究が存在する伊豆半島東岸地域において、石灰質生物遺骸を指標にした古海水準の復元を行い、先行研究との比較を通して、地殻変動の特徴の推定を試みる。本研究地域における完新世の離水地形と石灰質生物の化石に着目した先行研究としては、Shishikura et al.(2023)が挙げられる。Shishikura et al.(2023)は伊東市の川奈付近の海岸で離水地形や生物遺骸群集を調査し、それらの離水プロセスを明らかにするとともに、離水の原因は地下のマグマの活動による火山性の隆起の可能性が高いと結論した。本研究では、この地殻変動の特徴の代表性を検証するために、Shishikura et al.(2023)の調査地域から南に8$$sim$$9kmほど離れた城ケ崎海岸において、離水地形と石灰質生物遺骸の調査を実施した。城ヶ崎海岸の3地点で発見した4つの化石群集を対象に$$^{14}$$C年代測定を実施し、得られた年代を暦年較正の上、その離水年代を1100$$sim$$1600CE頃と推定した。同程度の年代を示す化石群集はShishikura et al.(2023)でも報告されているが、本研究の化石群集の標高は、Shishikura et al.(2023)よりも約1m高い。この違いは、本地域の地殻変動の特徴の空間的な変化を示唆している可能性がある。このように石灰質生物遺骸が複数地点で保存されている地域において、複数地点でデータを取得することで、それらを比較し解釈することが可能である。本研究の調査は、地域特有の地殻変動の特徴をより正確に把握するために有効な手段であり、地殻変動のメカニズム解明の一助となることが期待される。

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