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岩瀬 彰宏*; 福田 健吾*; 斎藤 勇一*; 岡本 芳浩; 千星 聡*; 雨倉 宏*; 松井 利之*
Journal of Applied Physics, 132(16), p.163902_1 - 163902_10, 2022/10
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Physics, Applied)アモルファスSiO試料に380keVのFeイオンを室温で注入した。注入後、一部の試料に16MeVのAuイオンを照射した。SQUID磁束計を用いて磁気特性を調べ、透過型電子顕微鏡とX線吸収分光法(EXAFSとXANES)を用いてFe注入SiO
試料のモルフォロジーを調べたところ、Feナノ粒子のサイズが大きくなっていることがわかった。Feナノ粒子の大きさは、Feの注入量の増加とともに大きくなった。Feナノ粒子の一部はFe酸化物からなり、Fe注入量の増加に伴い、Fe原子の価数や構造が金属
-Feに近くなった。Feを注入したSiO
試料では、室温での磁性が観測された。少量のFeを注入した試料の磁化-磁場曲線はLangevinの式で再現され、Feナノ粒子が超常磁性的な振る舞いをすることが示唆された。また、Feを多量に注入した場合、磁化-磁場曲線は強磁性状態を示している。このような磁気特性の結果は、X線吸収の結果と一致する。その後の16MeVのAu照射により、Feナノ粒子は破砕され、その結果、磁化は減少した。
泉山 ユキ*; 土井 貴弘*; 分島 亮*; 日夏 幸雄*; 中村 彰夫; 石井 慶信
Journal of Solid State Chemistry, 169(1), p.125 - 130, 2002/11
被引用回数:42 パーセンタイル:81.93(Chemistry, Inorganic & Nuclear)表記のペロヴスカイト型化合物の磁気的性質について、中性子散乱,磁化測定及び比熱測定等を用いて調べた。室温での中性子散乱から、本系がBサイトでErとRu
が秩序化した立方晶ペロブスカイト構造を持つことを明らかにした。また、磁化及び比熱データから、本系が10Kと40Kの2温度で磁気転移を示すことを明らかにした。磁気比熱の温度依存性を解析し、40Kの転移はRu
の反強磁性秩序化によるものであり、また10KのそれはEr
間の磁気的相互作用に基づくものであることがわかった。10Kでの中性子散乱データの解析は、本系がEr
,Ru
の両者の長距離の強磁性秩序を伴うTypeI型の磁気構造を有しており、それらの磁気モーメントは(a-b)面内でお互いに反平行に向いていることを示している。
海老根 典也; 荒 克之; 中島 伸也
Proc. of 9th Int. Symp. on Reactor Dosimetry, 0, p.785 - 792, 1998/00
原子炉圧力容器鋼材の経年劣化を非破壊的に計測評価するため、磁気問いかけ法を提案している。この方法は照射硬化と保磁力変化との間に良い相関があることを基本としている。そこで、圧力容器を局所的に磁化し、このときの圧力容器表面の磁界分布を計測解析し、これより圧力容器厚さの方向の保磁力分布を逆推定して、圧力容器の劣化状況を把握する。この方法との関連で、低合金鋼A533とステンレス鋼AISI410の磁気特性と機械特性との相関を調べ、硬さ、降伏強さと保持力、透磁率との間にはそれぞれ非常に良い相関関係があることを明らかにした。これより、磁気問いかけ法は有望な圧力容器劣化非破壊計測法であることも明らかとなった。
日夏 幸雄; 辻 俊秀*; 石田 一成*
Journal of Solid State Chemistry, 120, p.49 - 53, 1995/00
被引用回数:8 パーセンタイル:36.45(Chemistry, Inorganic & Nuclear)擬NiAs型構造を持つ(CrFe
)
Te
の磁気的性質を調べた。強磁性転移温度はFe置換するにつれ、減少した。強磁性転移温度の変化から、Feの固溶量x=0.18を決定した。単斜晶(Cr
Fe
)
Te
(x=0~0.04)では弱い反強磁性転移を見出した。x=0~0.02の範囲では、(Cr
Fe
)
Te
の飽和磁化はxとともに増加し、これはFeがCrより大きな磁気モーメントを持つことによる。x≧0.04では、飽和磁化はxが増加するにつれ、減少するが、これはFe置換するにつれ、Cr間の磁気的相互作用が弱くなるためである。
日夏 幸雄
Journal of Alloys and Compounds, 215, p.161 - 167, 1994/00
被引用回数:9 パーセンタイル:59.54(Chemistry, Physical)秩序化ペロブスカイト構造を持つウラン-遷移金属複合酸化物BaMUO
(M=Fe,Co,Ni)を合成し、磁化率と常磁性共鳴(EPR)吸収スペクトルの測定を通して、結晶中のUとMの電子状態を検討した。Ba
FeUO
は120Kでフェリ磁性転移することを見い出した。EPRスペクトルを室温で測定し、g値は2.00だった。化合物中での鉄は+3価の酸化状態にあり、ウランは+5価の酸化状態にあることを明らかにした。Ba
CoUO
とBa
NiUO
は、9K,25Kで強磁性転移することを見い出した。Ba
NiUO
では5Kで、10000G以上の磁場で、磁化の完全な飽和を見い出した。EPRスペクトルを室温で測定し、g値は2.17だった。これらの化合物中では、コバルトとニッケルは+2価、ウランは+6価の酸化状態にあることを明らかにした。
日夏 幸雄
日本原子力学会誌, 36(8), p.714 - 726, 1994/00
被引用回数:1 パーセンタイル:17.67(Nuclear Science & Technology)螢石型構造またはペロブスカイト型構造を持つウラン複合酸化物の磁気的性質をまとめ、固体中での5f電子の挙動を議論した。螢石型構造を持つMyUO
(M=希土類、アルカリ土類金属)の磁化率をレビューし、Ce
U
O
固溶体で見い出した電荷移動を議論した。MUO
(M=アルカリ金属)、秩序化ペロブスカイトBa
MUO
(M=希土類、遷移金属、アルカリ土類金属)の磁化率と常磁性共鳴吸収(EPR)をレビューした。低温で見い出されるウランイオン間の磁気的相互作用のEPRのg値を議論した。また、磁気的相互作用の臨界U-U距離を導いた。
日夏 幸雄
日本原子力学会誌, 35(8), p.701 - 717, 1993/08
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Nuclear Science & Technology)アクチノイドイオンと化合物の磁気的性質についてレビューした。アクチノイドイオンの磁気的性質は、アクチノイド系列を体系化している5f電子のスピン角運動量と軌道角運動量による。このレビューでは、対象を、固体中のアクチノイドイオンと化合物中で5f電子が局在した、いわゆる結晶場理論が適用される系に限った。主に磁化率と常磁性共鳴吸収の結果について、レビューし、論じた。
山本 悦嗣; 芳賀 芳範; 酒井 宏典
no journal, ,
化学輸送法により、ウラン化合物強磁性体UPSおよびUPSeの単結晶育成に成功し、その磁化率を測定することで、これらの化合物の磁気的性質を明らかにした。