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福岡 博*; 村松 健
第6回確率論的安全評価 (PSA)に関する国内シンポジウム論文集 (IAE-9206), p.47 - 52, 1993/01
地震PSAでは、機器の地震時の故障確率が地震動レベルの関数として定義され、さらに地震動レベルごとの地震動の発生頻度を用いて最終的な評価値である炉心損傷事故発生頻度が計算される。一般的にシステム信頼性理論あるいは内的事象に関するPSAで用いられる重要性指標は、システム故障確率に関して定義される指標であり、地震PSAの炉心損傷事故発生頻度に対して適用するためにはその特徴を考慮した修正を施すことが必要である。ここでは、この点に注目して従来の重要性指標を地震PSAの場合に拡張した。また、原研では原子力プラントの地震PSAを支援するための総合的なシステム信頼性解析コードSECOMを開発しており、地震PSAのために拡張した指標は、このコードの重要度解析機能の中で実現されている。ここでは、SECOMコードを用いてBWR型原子力プラントの地震PSAに関する重要性指標を試算した。