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中井 敏夫*; 矢島 聖使; 藤井 勲*; 亀本 雄一郎; 柴 是行
日本化學雜誌, 82(2), p.197 - 200, 1961/00
被引用回数:1高純度トリウム中に合まれる微量の希土類元素を定量することは従来の分析法ではいろいろと難かしい点を持っていた。本報では中性子放射化分析をもちいて比較的簡単に定量する方法を提出した。すなわち、金属状トリウムまたは酸化トリウム約100mgをランタン、サマリウム、ユーロピウム、ジスプロシウムの各標準と並べてJRR-1中で中性子照射をおこなった。放射化された試料から、ランタンを担体として水酸化物の沈殿、イオン交換樹脂によるプロトアクチニウムの分離除去、シュウ酸塩の沈殿などの化学処理により、希土類元素のみを純にとり出した。この放射能を線スペクトロメーターにより測定し、標準のそれと比較して定量をおこなった。ランタンは0.335,0.49MeV のピークにより、サマリウム、ユーロピウム、ジスプロシウムは約40keVのピークの壊変曲線を解析することにより定量した。この方法により、ランタン60~3000ppm,サマリウム3~100ppm,ユーロピウム0.05~20ppm,ジスプロシウム0.09~900ppmの濃度範囲の定量をおこなうことができた。