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津幡 靖宏; 菅原 隆徳; 林 博和
no journal, ,
加速器駆動システム(ADS)で照射されたマイナーアクチノイド(MA)窒化物燃料の元素組成の変化を評価した。燃焼計算には原子力機構で開発されたADS3Dコードを用いた。原子力機構が検討している二領域炉心のADSを、熱出力800MWで600日運転する場合の第1サイクル照射後(4年冷却)の炉心各部位の照射後燃料の組成を計算し、照射前組成と比較した。炉心中央部ではMA(Np, Am, Cm)の減少割合は29at.%、UとPuを含めたアクチノイドの減少割合は16at.%であった。外側領域下部における減少割合はMAが12at.%、アクチノイドが5at.%と炉心中央部よりも小さい結果となった。一方、照射後の燃料中の核分裂生成物(FP)元素の割合は、炉心中央部で5.4at.%、外側領域下部で3.6at.%となった。本計算で得られた照射後窒化物燃料の組成を基にしてFP元素を含む物質の化学形について考察した。