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皆藤 威二; 矢野 康英; 大塚 智史; 井上 賢紀; 田中 健哉; Fedoseev, A. E.*; Povstyanko, A. V.*; Novoselov, A.*
Journal of Nuclear Science and Technology, 50(4), p.387 - 399, 2013/04
被引用回数:14 パーセンタイル:74.42(Nuclear Science & Technology)高燃焼度燃料被覆管候補材として原子力機構で開発を進めている9Cr, 12Cr-ODS鋼の照射挙動を把握し、燃料被覆管としての適用性を判断するために、BOR-60で燃焼度11.9at%,照射量(はじき出し損傷量)51dpaまでの燃料ピン照射試験を実施した。その結果、ODS鋼被覆管の燃料共存性,寸法安定性等に関する優れた特性や、同じく原子力機構で開発したPRW法による端栓接合部の健全性が確認できた。その一方で、9Cr-ODS鋼燃料ピン1本で破損が発生するとともに、破損部近傍で組織の不均一や粗大な析出物の発生が認められた。本論文では、得られた照射データの評価や特異な照射挙動の原因について検討した結果を述べる。
皆藤 威二; 鵜飼 重治*; Povstyanko, A. V.*; Efimov, V. N.*
Journal of Nuclear Science and Technology, 46(6), p.529 - 533, 2009/06
被引用回数:15 パーセンタイル:68.94(Nuclear Science & Technology)日本原子力研究開発機構(JAEA)では高速炉燃料の高燃焼度を達成し得る被覆管材料として酸化物分散強化型フェライト鋼(ODS鋼)の開発を進めている。ODS鋼被覆管の照射性能を確認するために、ロシア原子炉科学研究所(RIAR)との共同研究として高速実験炉BOR-60を使用した燃料ピン照射試験を実施している。第1期の照射試験でピーク燃焼度5.1at%、被覆管のはじき出し損傷量21dpaまでの燃料ピンの健全性を確認した。また、破壊試験によりODS鋼被覆管の内面腐食量(FCCI)が十分に小さいことを確認した。この照射試験の結果、ODS鋼被覆管と低O/M比燃料の組合せが高燃焼燃料のための最適な燃料ピンシステムであることが示唆された。
Tabakin, E. M.*; Ivanovich, Yu, V.*; Baikalov, Y. I.*; 鵜飼 重治*; 関 正之; 皆藤 威二
no journal, ,
ODS鋼の接合において、融接法を用いると溶接金属部に微細な空孔を多数形成し、機械的強度が低下する。このため、固相接合に近い状態で接合が可能な抵抗溶接法を開発している。これに対し、ここでは従来のTIG溶接やレーザ溶接の適用可能性を調べるため、溶接条件の最適化による空孔形成の抑制方法について検討した。また、遠隔操作による溶接技術のための施設を整備した。
田中 康正*; 河西 善充*; 姫野 嘉昭*; 川太 徳夫; 矢野 総一郎; 新谷 聖法; Kisly, V.*; Bychikov, A.*
no journal, ,
ロシア原子力科学研究所(RIAR)が開発した振動充填技術を適用して製造したMOXバイパック燃料集合体を高速炉(BN-600)で照射し、高速炉における照射健全性と信頼性を実証する事業が2004年7月から開始された。本事業において2006年度までに実施したMOXバイパック燃料集合体の製造・照射・照射後試験の概要をシリーズ報告する。本稿では、事業の全体計画とこれまでの実施概要について述べる。
小宮山 和真*; 田中 康正*; 鹿倉 榮*; 河西 善充*; 川太 徳夫; 矢野 総一郎; Kisly, V.*; Lipatov, A.*
no journal, ,
高速炉燃料集合体信頼性実証等事業におけるウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料製造は、ロシア原子炉科学研究所(RIAR)において、振動充填(バイパック)燃料製造法によってなされ、MOXバイパック燃料集合体を製造する。燃料製造に使用するプルトニウムには、ロシア余剰核兵器プルトニウムも含まれ核不拡散に寄与する。本事業では事業開始である2004年8月から2007年3月までに計15体のMOXバイパック燃料集合体の製造を計画していたが、予定通りその製造を完了した。
矢野 康英; 皆藤 威二; 大塚 智史; 山下 真一郎; 井上 賢紀; 田中 健哉; Povstyanko, A. V.*
no journal, ,
ODS鋼被覆管の燃料ピンとしての照射健全性評価を目的として、ロシアの高速実験炉BOR-60を用いた燃料ピン照射試験を実施した。本発表では、照射後試験で得られたODS鋼被覆管の寸法安定性や燃料との共存性のデータを紹介するとともに、一部の燃料ピンで発生した照射特性懸案事項について報告する。