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小松 一樹*; 岩崎 亜美*; 村田 康輔*; 山城 秀昭*; Goh, V. S. T.*; 中山 亮*; 藤嶋 洋平*; 小野 拓実*; 木野 康志*; 清水 良央*; et al.
Reproduction in Domestic Animals, 56(3), p.484 - 497, 2021/03
被引用回数:9 パーセンタイル:85.28(Agriculture, Dairy & Animal Science)福島第一原子力発電所事故後、野生アライグマは長期的な低線量率被ばくを受けた。捕獲したオスの野生アライグマの精巣の形態的特徴と、凍結保存精子の体外受精能力を調べたところ、長期的・低線量率被ばくはアライグマの生殖特性および機能に悪影響を及ぼしていないことがわかった。
吉田 浩; 成瀬 雄二; 山岡 光明*; 小原 敦*; 小野 清*; 小林 重忠*
JAERI-M 92-088, 105 Pages, 1992/06
トリチウム増殖ブランケットとしてLiNO,LiOH等のリチウム塩水溶液を増殖材及び冷却材とする水溶液ブランケットは、ブランケット構造の単純化及びトリチウム回収の容易さが期待されることから、米国のTIBER計画及びITERで幅広く検討された。一方、トリチウム技術に関するTSTA日米共同運転・試験計画においても、TSTAを利用したブランケットトリチウム回収試験の可能性検討が行われ、水溶液ブランケットの評価を行った。本ブランケット概念は日本では余り研究がなされていないことから、筆者らは以下の検討を行い、その特徴を把握するとともに技術課題を考察した。(1)代表的水溶液ブランケット体系のトリチウム増殖性能と遮蔽性能の評価、(2)各種リチウム塩の特性評価、(3)ITERブランケットの放射線分解量推定。
中西 貴宏; 鶴田 忠彦; 舟木 泰智; 佐久間 一幸; 三浦 富智*; 吉田 光明*
no journal, ,
福島第一原子力発電所事故により流域環境に沈着した放射性物質について、ヤマメやアカネズミ等、ICRPの標準動物への移行及び放射線影響を評価するため、生態系と環境媒体の調査を共同で実施している。その一環として、ヤマメへの溶存態放射性セシウム移行メカニズム解明のため、渓流水(溶存態Cs濃度: 0.1-0.2Bq/L)を導入した養殖池で清浄餌を用いた飼育実験を行った。飼育したヤマメ成魚(n=10)の筋肉中Cs濃度は比較的高く、個体差が見られた(30-200Bq/kg-wet)。胃内容物に池底の砂礫が存在したことから、餌・渓流水以外のCsソースが考えられた。安定同位体比を用いた食性解析の結果、Cs濃度が高い個体ほど水生生物(Cs濃度: 数百数千Bq/kg-wet)の摂食割合が高かった。言い換えれば、溶存態Csからの移行だけではヤマメのCs濃度は食品中の放射性物質に関する基準値(100Bq/kg)を上回らないことを示唆する。
藤嶋 洋平*; 鈴木 正敏*; Goh, V. S. T.*; 有吉 健太郎*; 葛西 宏介*; 中田 章史*; 木野 康志*; 岡 壽崇; 篠田 壽*; 清水 良央*; et al.
no journal, ,
東京電力・福島第一原子力発電所事故後、周辺環境は放射性核種で汚染された。現在、空間線量率は低下しているものの、野生動物に対する慢性的な低線量被ばくは続いている。ヒトの低線量放射線のリスクの検討のために、放射線感受性が人間に近いニホンザルの放射線影響を調べた。染色体転座頻度は、宮城県の対照群と比較して、福島県の群で有意に高かった。さらに、染色体転座頻度は外部被ばく線量や内部被ばく線量率と相関する傾向があった。しかし、染色体転座頻度は年々減少しており、これは空間線量率の低下や除染活動など、環境の回復を反映していると考えられる。