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高柳 敏幸; 小林 浩信*; 綱島 滋*
J. Chem. Soc., Faraday Trans., 92(8), p.1311 - 1314, 1996/00
N(D)+H反応のダイナミクスについて正確な量子散乱理論および古典的トラジェクトリー法を用いて調べた。ポテンシャルエネルギー曲面としては、最近ab initio分子軌道計算をもとに作製された関数を用いた。量子計算については超球座標系を用いた。また計算は全角運動量J=0でのみ行った。反応断面積および反応速度定数を求めるのにJ-シフト近似を用いた。量子計算および古典計算ともに生成物のNHの振動分布は実験値をよく再現することがわかった。反応速度定数については量子計算と実験値はよく一致する。しかし一方、古典的トラジェクトリ法はかなり大きな反応速度定数を与えることがわかった。