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椿山 教治*; 松尾 斗五郎*; 佐々木 隆; 吉田 健三; 藤村 卓; 荒木 邦夫
Journal of Polymer Science; Polymer Chemistry Edition, 17(1), p.173 - 184, 1979/00
結晶および非晶のフェロセニルメチルメタクリレート(FMMA)の線重合を重合速度およびESR測定から検討した。結晶状態での重合は速度が小さく低分子量のポリマーを生成したが、非晶状態では重合速度も大きく高分子量のポリマーが得られた。重合温度および線量率に対する重合速度依存性も二つの状態で異なっていた。非晶モノマーの広巾NMR測定結果から、非晶状態では過冷却状態で重合が進行すると考えられる。線照射したFMMAと1,1'-フェロセニルージ(メチルメタクリレート)のESR測定の結果、低温ではフェロセンラジカルとメタクリル基ラジカルが同時に生成していることがわかった。昇温によって前者は消滅し、後者は成長ラジカルに変った。ラジカルの生成量は比較的少なく、フェロセン核が放射線エネルギーに対して安定化作用をしていると思われる。
椿山 教治*; 松尾 斗五郎*; 佐々木 隆; 江頭 忠彦; 荒木 邦夫; 吉田 健三
Journal of Polymer Science; Polymer Chemistry Edition, 17(6), p.1829 - 1838, 1979/00
フェロセニルメチルメタクリレート(FMMA)をスチレン(St)、メチルメタクリレート(MMA)あるいはエチルアクリレート(EA)と25C、ベンゼン中で線によって共重合させた。重合はラジカル機構で進行した。Fineman-Ross法によって求めたモノマー相対反応性比は、St(M)-FMMA系がr=0.370.03、r=0.380.08、MMA(M)-FMMA系がr=0.830.12、r=1.340.32、EA(M)-FMMA系がr=0.350.07、r=3.050.54であった。Stとの共重合から求めたFMMAのQ、e値はそれぞれ0.89と0.60であった。MMA-FMMA-EAの三元共重合をAlfley-goldfingerの式を用いて解析した。その結果、この系はモノマーの反応がQ-e概念にしたがう典型例であることがわかった。他のモノマーについての文献値との比較から、FMMAはメタクリレート類の中で反応性が大きいモノマーであることが結論された。