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椿山 教治*; 松尾 斗五郎*; 佐々木 隆; 江頭 忠彦; 荒木 邦夫; 吉田 健三
Journal of Polymer Science; Polymer Chemistry Edition, 17(6), p.1829 - 1838, 1979/00
フェロセニルメチルメタクリレート(FMMA)をスチレン(St)、メチルメタクリレート(MMA)あるいはエチルアクリレート(EA)と25C、ベンゼン中で線によって共重合させた。重合はラジカル機構で進行した。Fineman-Ross法によって求めたモノマー相対反応性比は、St(M)-FMMA系がr=0.370.03、r=0.380.08、MMA(M)-FMMA系がr=0.830.12、r=1.340.32、EA(M)-FMMA系がr=0.350.07、r=3.050.54であった。Stとの共重合から求めたFMMAのQ、e値はそれぞれ0.89と0.60であった。MMA-FMMA-EAの三元共重合をAlfley-goldfingerの式を用いて解析した。その結果、この系はモノマーの反応がQ-e概念にしたがう典型例であることがわかった。他のモノマーについての文献値との比較から、FMMAはメタクリレート類の中で反応性が大きいモノマーであることが結論された。