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石井 洋司; 渡辺 和彦; 神谷 晃; 早野 明; 見掛 信一郎; 竹内 真司; 池田 幸喜; 山本 勝; 杉原 弘造
JAEA-Technology 2010-044, 92 Pages, 2011/02
岐阜県瑞浪市において建設を進めている「瑞浪超深地層研究所」は、高レベル放射性廃棄物の地層処分の技術基盤を整備するため、おもに花崗岩を対象とした深地層の科学的研究を進めている。現在実施中の研究坑道掘削工事において掘削範囲の地質や地下水状況を把握するために坑道掘削に先立ちパイロットボーリング調査を行ったところ、深度400m付近の換気立坑掘削領域において深度200m付近よりも透水性は低いものの高圧の湧水が発生する可能性が高い区間が存在することがわかった。そこで坑道掘削時の湧水を抑制することを目的として掘削範囲周辺に超微粒子セメントを用いたプレグラウチングを行った。その結果、低透水性・高湧水圧の岩盤であっても湧水量低減効果を確認することができた。本報告書は、プレグラウチングの施工結果と考察,得られた技術的知見などを取りまとめたものである。
石井 洋司; 見掛 信一郎; 神谷 晃; 渡辺 和彦; 延藤 遵*; 草野 隆司*
第40回岩盤力学に関するシンポジウム講演論文集(CD-ROM), p.185 - 190, 2011/01
岐阜県瑞浪市において建設を進めている「瑞浪超深地層研究所」は、高レベル放射性廃棄物の地層処分の技術基盤を整備するため、おもに花崗岩を対象とした深地層の科学的研究を進めている。現在実施中の研究坑道掘削工事において掘削範囲の地質や地下水状況を把握するために坑道掘削に先立ちパイロットボーリング調査を行ったところ、深度400m付近の換気立坑掘削領域において深度200m付近よりも透水性は低いものの高圧の湧水が発生する可能性が高い区間が存在することがわかった。そこで坑道掘削時の湧水を抑制することを目的として掘削範囲周辺に超微粒子セメントを用いたプレグラウチングを行った。その結果、低透水性・高湧水圧の岩盤であっても湧水量低減効果を確認することができた。
延藤 遵*; 辻 正邦*; 草野 隆司*; 見掛 信一郎; 神谷 晃; 石井 洋司
第40回岩盤力学に関するシンポジウム講演論文集(CD-ROM), p.179 - 184, 2011/01
瑞浪超深地層研究所掘削工事では、排水処理費等を考慮すると極力湧水を抑制することが望ましい。換気立坑の立坑深度460mまでは、セメント材料を用いたプレグラウチングにより湧水を抑制してきたが、今後の掘削の進展に伴う湧水圧の増大により、セメント材料が浸透しない微小亀裂からもある程度の湧水が発生することが懸念される。そこで、浸透性と耐久性に優れた特殊な溶液型グラウトを用いて、深度300mの水平坑道で試験施工を実施した。その結果、1Luを下回る透水場においても十分な湧水抑制効果を有することが確認された。さらに、グラウト注入区間に9MPa強の水圧を作用させても、水圧作用前後において顕著な透水性の変化は見られず、グラウトによる湧水抑制効果が保たれていることを確認した。
見掛 信一郎; 山本 勝; 池田 幸喜; 杉原 弘造; 竹内 真司; 早野 明; 佐藤 稔紀; 武田 信一; 石井 洋司; 石田 英明; et al.
JAEA-Technology 2010-026, 146 Pages, 2010/08
現在、瑞浪超深地層研究所において進めている研究坑道掘削工事では、坑道掘削に先立ちボーリング調査を行い、掘削範囲の地質や地下水状況を把握したうえで坑道を掘削している。調査の結果、深度200m付近の換気立坑側や深度300m研究アクセス坑道で大量湧水が発生する可能性が高いことがわかった。このため坑道掘削時の湧水を抑制する技術として、坑道掘削に先立ち掘削範囲周辺の割れ目にセメントを注入する工法(プレグラウチング)を行った。本報告書は、プレグラウチングの計画と実施過程で得られた技術的知見を取りまとめたものである。
平野 享; 石井 洋司; 松井 裕哉
no journal, ,
瑞浪超深地層研究所では結晶質岩盤において高レベル放射性廃棄物の地層処分研究開発の基盤となる深地層の科学的研究を行っている。本報告は深度100mの堆積岩部に続き、深度200mの土岐花崗岩を対象に、研究坑道から測定した初期応力を報告するものである。測定の結果は、深度200mの土岐花崗岩の物性はMIZ-1号孔の土岐花崗岩の物性とおおむね一致し、また、本地点の初期応力は最大主応力がほぼ水平でNW-SE方向にあり本地域の測地結果で得た方向と調和していた。また水平面内の主応力値(SとS)はMIZ-1号孔の同一深度に予想される値に近いものであった。その他、DSCAが示す主応力方向(クラック分布の主値方向)は、坑壁より坑道径Dの2倍以上離れたところで初期応力の主応力方向とよく似ていた。
浅井 秀明; 松井 裕哉; 見掛 信一郎; 伊藤 洋昭; 堀内 泰治; 石井 洋司
no journal, ,
瑞浪超深地層研究所計画の一環として、結晶質岩を対象とした深地層における工学技術の基礎の開発を実施している。現在は研究坑道の掘削に伴う研究段階において、工学技術の有効性を確認するための調査研究を実施している。深度300mまでの研究成果と今後の予定について報告する。
松井 裕哉; 見掛 信一郎; 浅井 秀明; 石井 洋司; 堀内 泰治; 熊田 宏治
no journal, ,
原子力機構の瑞浪超深地層研究所(MIU)は、高レベル放射性廃棄物の地層処分にかかわる基盤技術の提供を目的とした調査研究のサイトである。本プロジェクトの一環として、深地層の工学技術にかかわる研究開発をMIUにて実施しており、その目的は深地層を対象とした施設の設計・建設にかかわる既存技術の適用性評価及び高レベル放射性廃棄物の地層処分にかかわる技術基盤の提供である。本研究では、設計施工計画技術,掘削技術,施工対策技術,安全を確保する技術という4つの研究課題を設定し、超深地層研究所計画第2段階における研究開発を進めている。本報告は、2009年度までに実施した本研究の成果の概要を示したものである。
見掛 信一郎; 石井 洋司; 池田 幸喜; 山本 勝
no journal, ,
日本原子力研究開発機構は、高レベル放射性廃棄物の地層処分研究開発の基盤となる深地層の科学的研究の一環として、岐阜県瑞浪市では、花崗岩を主な対象として超深地層研究所計画を進めており、深地層の研究施設である瑞浪超深地層研究所の建設を行っている。研究坑道は2010年10月現在、深度約460mまで到達している。本報告では、瑞浪超深地層研究所の建設状況について報告する。
見掛 信一郎; 山本 勝; 池田 幸喜; 神谷 晃; 木下 晴信; 石田 英明; 石井 洋司
no journal, ,
瑞浪超深地層研究所では、2本の立坑(主立坑:内径6.5m及び換気立坑:内径4.5m)と複数の水平坑道からなる研究坑道の掘削工事を行っている。掘削状況は、2009年1月時点で、主立坑,換気立坑とも深度300m程度まで到達している。本報告では、研究坑道の建設の現状について述べる。