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鷹尾 良行*; 神田 幸則*
PNC TJ9606 98-001, 37 Pages, 1997/03
本研究は、動力炉・核燃料開発事業団が新ドシメトリー手法として開発中の、高速炉用ヘリウム蓄積型中性子照射量モニタ(HAFM)の精度評価を中性子照射試料を用いて行ったものである。具体的には、九州大学の微量He原子測定装置(HAMS)で、東京大学の高速中性子源炉「弥生」の標準照射場で校正照射されたHAFM試料のHe含有量測定を行い、測定結果を、同時に作製された校正照射済みHAFM試料の動燃のHAFM測定装置による測定結果及び多重放射化箔法により求めた各HAFM試料中でのHe生成量評価値と比較した。使用した校正照射済み試料は、HAFM試料6点、天然ホウ素チップ2点、TLD素子2点の合計10点である。HAFM試料は、バナジウムキャプセルに濃縮ホウ素1mg、天然ホウ素10mgまたは濃縮ホウ素40mgを封入した物で、各2点づつの合計6点である。また、未照射のダミー試料を試料測定におけるバックグラウンド決定に使用した。測定の結果、各試料のHe含有量を誤差+-3%で得ることが出来た。また、未照射試料測定により決定されたバックグラウンドは、中性子照射試料の1%未満であった。本測定結果および動燃測定値は概して良く一致した。また、多重放射化箔法によるHe生成量評価値は本測定結果を支持するものであった。これらの結果より、HAMSおよびHAFM測定装置によるHe量測定の信頼性とHe集積法による中性子線量測定の有効性が確認された。
神田 幸則*; 鷹尾 良行*
PNC TJ9606 96-003, 33 Pages, 1996/03
本研究は、高速炉の新ドシメトリー手法として動力炉・核燃料開発事業団が開発中の、ヘリウム蓄積型中性子照射量モニタ(HAFM)の測定装置較正に使用するヘリウム打ち込み試料(He含有標準試料)を作製し、その精度評価を実施したものである。He含有標準試料の作製は、九州大学のイオン注入装置を用いて行った。試料には、銅、アルミニウム、バナジウムの寸法4200.5mm3乗の板状試料を用いた。各試料には、表面研磨、アセトンバス中で20分間の超音波洗浄、510の-4乗Pa以下の真空中で1時間の焼き出し処理を施した。焼き出し後に数個の試料のヘリウム含有量を測定し、初期ヘリウム含有量が最低Heイオン打ち込み量である0.910の13乗 He atoms/sampleより十分小さな値であることを確認した。一部は測定時のバックグラウンド評価用ダミー試料として保存した。試料へのヘリウムイオン注入は、加速電圧28.5kVで行い、イオン注入量は、0.910の13乗1.110の15乗 He atoms/sampleであった。He含有標準試料の一部を九州大学の微量He原子測定装置(HAMS)で測定し、He含有標準試料へのヘリウム打ち込み量が目標値の5%以内であることを確認した。