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小出 芳彦; Burrel, K.*; B.Rice*; 藤田 隆明
Plasma Physics and Controlled Fusion, 40(1), p.97 - 110, 1998/00
被引用回数:21 パーセンタイル:56.27(Physics, Fluids & Plasmas)JT-60Uの負磁気シア放電では、内部輸送障壁が小半径の80%程度に位置するため閉じ込め改善領域が広く、電子系熱拡散係数に明確な減少が観測されるなど、将来の核融合炉にとって好ましい特性を有している。しかしながら、これらの特徴は他の装置では顕著ではない。本研究では、DIII-D装置の負磁気シア放電と比較することにより、これらの差異が生ずる原因を調べた。その結果、(1)JT-60Uに特有な強い負磁気シアが電子系熱拡散係数の低減と関連があることがわかった。また、(2)他の装置に比べ周辺電子温度が高いため電流拡散の時定数が長く、負磁気シアを維持する観点から有利なこと、(3)プラズマ電流の連続上昇が、輸送障壁の径方向位置を外側に保つような安全係数分布の形成に寄与していることもわかった。