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Baron, P.*; Cornet, S. M.*; Collins, E. D.*; DeAngelis, G.*; Del Cul, G.*; Fedorov, Y.*; Glatz, J. P.*; Ignatiev, V.*; 井上 正*; Khaperskaya, A.*; et al.
Progress in Nuclear Energy, 117, p.103091_1 - 103091_24, 2019/11
被引用回数:75 パーセンタイル:94.03(Nuclear Science & Technology)本論文では、将来のクローズド燃料サイクルにおける使用済燃料のための分離プロセスに対する国際的リビューの結果が、技術成熟度評価の結果ととともに示されている。本研究は、ORCD/NEAで組織された燃料リサイクル化学に関する専門家グループによって実施されたものである。本研究の特徴的な点は、分離プロセスを使用済燃料中の分離対象元素(ウラン, ウラン-プルトニウム, マイナーアクチノイド, 発熱性元素等)別の分離階層により区分けして評価したことであり、これに使用済燃料の前処理プロセスの評価を加えている。分離プロセスとしては湿式プロセスと乾式プロセスの両者をカバーしている。
de Boissieu, M.*; Francoual, S.*; Minalkovi, M.*; 柴田 薫; Baron, A. Q. R.*; Sidis, Y.*; 石政 勉*; Wu, D.*; Lograsso, T.*; Regnault, L.-P.*; et al.
Nature Materials, 6(12), p.977 - 984, 2007/12
被引用回数:42 パーセンタイル:81.23(Chemistry, Physical)局所構造及び(周期性又は準周期性)長距離秩序のそれぞれが格子振動に及ぼす影響を研究する目的でZn-Mg-Sc正20面体準結晶及びZn-Sc周期性1/1近似結晶の単結晶を用いた非弾性中性子,X-ray散乱実験を実施した。全体的な格子振動の相似性や横波分散関係に擬ギャップが共通して存在する等の定性的な相似性を別にすると、準結晶中と近似結晶中の格子振動には定量的な違いが観測された。例えば近似結晶中の格子振動の方が擬ギャップが大きくはっきりしている点である。またこれらの実験結果は精密原子構造モデルと振動型ペアポテンシャルをもとにしたシミュレーションと比較が行われよく再現されることが明らかになった。
Hoesch, M.*; 福田 竜生; 水木 純一郎; 竹之内 智大*; 河原田 洋*; Sutter, J. P.*; 筒井 智嗣*; Baron, A. Q. R.*; 長尾 雅則*; 高野 義彦*
Physical Review B, 75(14), p.140508_1 - 140508_4, 2007/04
被引用回数:35 パーセンタイル:77.36(Materials Science, Multidisciplinary)CVD法を用いて作成した、超伝導(転移温度4.2K)を示す高品質のボロンドープダイヤモンド薄膜試料を用い、非弾性X線散乱によってフォノンの測定を行った。同じくCVD法を用いて作成した、ボロンをドープしていないダイヤモンド薄膜試料のフォノンも測定し、これとの比較によって、[111]及び[001]方向ともに、音響モードはほとんど変化ないのに対し、光学モードはブリルアンゾーン境界で約2meV、ブリルアンゾーン中心(点)付近で約8meVソフト化していることがわかった。この実験結果から電子格子相互作用係数を見積もると約=0.33となり、これは、点を中心とするフェルミ面と光学モードとの相互作用を通じて電子対を形成するという理論モデルを支持するものとなっている。
小沢 正基; 田中 康正; Baron, P.*
Proceedings of International Conference on Future Nuclear Systems (GLOBAL'97), 0 Pages, 1997/00
高レベル廃液中のアクチニド核種分離技術の開発において、アクチニドプロダクト中に同伴するランタニド核種を選択的に分離する。新しい方法として、硫黄原子を分子内に含む有機リン化合物の抽出分離能を調べた。本論文では、分離性能及び抽出メカニズムについて実験的に明らかにする。
福田 竜生; Hoesch, M.*; 竹之内 智大*; Sutter, J. P.*; 筒井 智嗣*; Baron, A.*; 長尾 雅則*; 高野 義彦*; 川原田 洋*; 水木 純一郎
no journal, ,
ダイヤモンドは、最高硬度を持ち、エネルギーギャップが大きく、高熱伝導度を持つ等の性質を持つが、加えて最近、ボロンをドープした試料で超伝導が観測されることがわかった。われわれは、この超伝導(T4.2K)を示すCVD成長させて作製したダイヤモンドについて、SPring-8のBL35XUでX線非弾性散乱実験を行った。窒素ドープや純粋なダイヤモンドと比較することで、超伝導ダイヤモンドは特にゾーン中心付近で、光学モードが大きくソフト化するとともに幅が広がることがわかった。これは、強い電子格子相互作用が存在することを表している。
福田 竜生; 池内 和彦; 山田 和芳*; Baron, A.*; Sutter, J. P.*; 筒井 智嗣*; 水木 純一郎
no journal, ,
近年、高温超伝導物質を含むペロフスカイト酸化物において、ボンド・ストレッチング・フォノンモードのソフト化がどういう意味を持っているのかについて、精力的に研究が進められている。われわれは、LaSrCuOの詳細な依存性を測定してきたが、低ドープ領域の試料ではX線非弾性散乱(IXS)でのピーク幅が、中性子非弾性散乱(INS)のものに比べて大きく広がっていることがわかった。この原因を探るため、エネルギー分解能を上げたIXS測定(分解能約3meV)を行った。その結果、ピークは明確にダブルピークであることがわかった。同じ幅を持つ2つのローレンツ関数でフィッティングし、分散関係を決めたところ、低エネルギー側のブランチが既に報告されているINSの結果とほぼ一致していることがわかった。これらの結果は、LaCuOのtwin構造を反映した結果であると考えられそうであるが、INSでこのダブルピーク構造が観測されていない等の問題点も残っている。