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Y.M.Verzilov*; 池田 裕二郎; 前川 藤夫; 大山 幸夫; D.L.Smith*
Nuclear Science and Engineering, 129(1), p.81 - 87, 1998/00
被引用回数:1 パーセンタイル:15.05(Nuclear Science & Technology)中性子エネルギ14.7MeVでのO(n,)C、O(n,n')C、O(n,t)N及びO(n,t)Nの断面積を強力D-T中性子源FNSを用いて世界で初めて測定した。O及びOを同位体濃縮した水を試料としてD-T中性子照射後に生成したH(トリチウム)及びCの放射能を液体シンチレーション計数法で測定した。照射中及びシンチレーション試料作成時のCの損失について定量的に評価した。Nb(n,2n)Nb反応断面積を基準として求めた各反応断面積は、18.03.3、35.46.5、0.820.15及び26.84.9mbであった。今回得られた新たな測定データに基づき原子番号が10以下の軽核を対象とした(n,)及び(n,t)反応の14MeV領域での系統性について検討した結果、明確な原子番号依存性が存在することが明らかになった。また、最近の放射化断面積ライブラリーの評価値と比較した結果、評価の過大並びに過小が著しいことが示された。
池田 裕二郎; D.L.Smith*
Fusion Technology, 30(3(PT.2B)), p.1190 - 1196, 1996/12
D-T中性子による核融合炉構成材の放射化の問題は、炉停止後の線量、崩壊熱、放射性廃棄物評価で基本的であり、特に長寿命放射性核種生成は長期に渡る廃棄物処理のシナリオ作成上重要である。IAEA-CRPとして過去5年間の活動として放射化断面積の精度が飛躍的に向上した。本論文は、関連する断面積の測定に係わる技術的な取組みとこれまで世界各国の主要な専門家によって得られた実験データの現状をレビューするとともに、特に重要な14MeV中性子放射化断面積測定で中心的な貢献をした原研FNSにおける成果を中心に紹介する。本論文は、上記会議の特別セッション「核融合炉のための核データ」の招待講演として発表するものである。
D.L.Smith*; 池田 裕二郎; 宇野 喜智; 前川 藤夫
Proc. of 9th Int. Symp. on Reactor Dosimetry, 0, p.138 - 145, 1996/00
高速中性子照射した水の中には主としてO(n,p)反応によりNが生成され、Nは半減期7.3秒で崩壊し6.1MeVの線を放出する。既知の反応断面積からその線の測定により中性子場の強度をモニターできる。また、感度の異なる反応を有する元素を水に溶解することで広範囲の中性子束モニターが可能である。概念の妥当性をD-T中性子源FNSを用いて実験的に確かめた。水循環ループの一端をD-T中性子源の前面に設置し、中性子源から30mの地点で循環流から放出される線を測定した。純水にYClを溶解し、O(n,p)Nに加えてY(n,n')Y及びCl(n,p)S反応も測定した。流速・流量、距離を用い中性子源強度を導出した結果、既存のモニターの値と誤差の範囲で一致した。本実験により、循環流体ドシメトリー法は、ITER等のD-T燃焼核融合実験装置の中性子発生モニターのみならず任意の高速中性子場ドシメトリーに有効であることが示された。
千葉 敏; D.L.Smith*
Journal of Nuclear Science and Technology, 31(8), p.770 - 781, 1994/08
被引用回数:14 パーセンタイル:75.32(Nuclear Science & Technology)最小二乗法は核データ評価のみならず実験データ解析、その他のパラメータ推定の目的で広く用いられているが、時として直感に反する答を与える事がある。例えば、2つの、強い相関のあるデータの平均値がこの2つのどちらよりも低い値となる事が知られている。この問題は「ピールのパズル」としてここ数年来の大きなパラドックスとして注目されてきた。本論文では、ピールのパズルの明確な定義を示し、異常解が得られる原因として、(1)本論文で定義される同型変換をデータに施した場合には、ある規則に従って共分散行列と感度行列を変換する必要がある事、(2)データをトランケートすると最小二乗解が変わる可能性がある事、を示し、これらがピールのパズルの原因である事を明確にした。更に、必要なデータがトランケートされた場合にも適用可能な近似解法についても言及している。
池田 裕二郎; D.L.Smith*; 宇野 喜智; 春日井 好己*; 今野 力; 前川 洋
Proc., Int. Conf. on Nuclear Data for Science and Technology,Vol. 2, 0, p.944 - 946, 1994/00
Cu(n,2n)Cu及びCu(n,2n)Cu反応は、比較的精度の良い評価データがあり、広く中性子ドシメトリーに用いられている。しかしながらCu(n,2n)Cu反応の実験データは信じられているほど十分な量でなく、データ間のバラツキも大きい。そこでD-T中性子源FNSを用いた一連の14MeV中性子放射化断面積測定の一環としてCu(n,2n)Cu及びCu(n,2n)Cu反応について、新たに測定を行なった。Cu(n,2n)の測定では生成放射能CuのQが3.9MeVと高いことから消滅線の広がりを抑えるために8mmの鉛で照射銅試料を覆い測定した。その結果、Cu(n-2n)Cu反応に関しては、既にFNSで測定した値及びJENDL-3,IRDF-90などの評価値と良い一致を示したが、Cu(n,2n)Cu反応に関しては、14MeV以上のエネルギーで系統的に低い値となった。これまでのデータの見通しと共に、本実験データを考慮した再評価が望まれる。