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Do, Thi-Mai-Dung*; Sujatanond, S.*; 小川 徹
Nuclear Science and Engineering, 196(5), p.584 - 599, 2022/05
軽水炉過酷事故時のモリブデン酸セシウム(CsMoO)の化学的挙動は未解明なままである。本研究では、1530-530Kの乾燥(Ar)及び湿潤(Ar+HO)条件下で、ステンレス鋼(SUS304)へのモリブデン酸セシウム(CsMoO)の沈着挙動を実証した。乾燥条件ではCsMoOはSUS表面で部分的に分解し、鉄(Fe)とクロム(Cr)の酸化を誘起した。また、1500Kではモリブデン金属(Mo)と二酸化モリブデン(MoO)が表面に検出され、セシウムは酸化物層中にクロムと共存していた。1230KではCsMoOとMo金属の両方がSUS表面で確認された。湿潤条件下では、SUSの酸化はCsMoO蒸気の影響を受けた。1500K以上ではモリブデンは酸化鉄層にスポット状に検出されたが、セシウムは検出されなかった。1230KでMoはSUS酸化物表面に検出された。730-530Kでは乾燥、湿潤のどちらでもSUS上にCsMoOが沈積した。これらの結果は、Cs-Fe-Cr-Mo-O系の熱力学モデルとの関連で議論された。こうして、原子炉冷却設備内部におけるCsMoOの化学的挙動を明らかにした。
Do, Thi Mai Dung*; Sujatanond, S.*; 小川 徹
Journal of Nuclear Science and Technology, 55(3), p.348 - 355, 2018/03
被引用回数:6 パーセンタイル:49.26(Nuclear Science & Technology)シビアアクシデント時のセシウム挙動理解のために、水素-水蒸気環境におけるCsMoOの高温化学を調べた。CsMoO-MoO疑似二元系をRedlich-Kister型の熱化学モデルで記述した。モデルの検証のために、CsMoOの蒸発損失速度を熱天秤で乾燥及び湿潤アルゴン雰囲気下で測定し、解析により正確に予測評価できることを示した。同モデルを用いて、全電源喪失によるBWR炉心損傷時のCs及びMoの気相化学種間での分配を評価した。
Lam, Do Van*; Do, Thi Mai Dung*; 小川 徹
Journal of Nuclear Science and Technology, 54(7), p.784 - 794, 2017/07
被引用回数:1 パーセンタイル:9.95(Nuclear Science & Technology)Zr-N-O三元系のZr過剰領域の特徴を明らかにするために、金属ジルコニウムに窒化と低酸素分圧酸化とを施した。低酸素分圧はMo/MoOあるいはCuO/CuOのREDOX対を用いることで発生させた。処理後の資料はX線回折、金相観察、EPMAにより特性を把握した。実験結果を副格子モデルを用いた熱力学的解析と組み合わせることで、1373Kにおける三元系等温図を作成した。
松本 義伸*; Do, Thi-Mai-Dung*; 井上 将男; 永石 隆二; 小川 徹
Journal of Nuclear Science and Technology, 52(10), p.1303 - 1307, 2015/10
被引用回数:4 パーセンタイル:31.62(Nuclear Science & Technology)酸化物等の固体材料が水中に添加されると、放射線分解による水素発生が増大することが知られている。本研究では、シビアアクシデント後のデブリが共存する炉水からの水素発生挙動を予測するため、水の線分解による水素発生に対する、ジルコニウム酸化物またはジルカロイ4の酸化生成物の添加効果を調べた。線のエネルギーが水と酸化物に与えられ、それぞれで独立して水素が発生するとした場合の、酸化物の寄与分は水中に共存する重量分率の増加とともに飽和に達する傾向を示し、海水中よりも純水中の方が顕著であった。また、その寄与分は結晶構造や組成によらず、粒子サイズあるいは比表面積に強く依存していることがわかった。
関 美沙紀; 中野 寛子; 藤田 善貴; 井手 広史
工藤 勇*; 末松 久幸*; Do Thi-Mai-Dung*; Yang Yaru*
【課題】放射性アルミニウムを含むアルカリ活性材料を固化する場合において、放射性アルミニウムの含有量を増やす技術を提供する。 【解決手段】固化体の作製方法は、アルミニウム合金をアルカリ金属の水酸化物溶液に溶解することによって、アルミニウム溶解液を生成する溶解工程(S1)と、原料としてのアルミニウム溶解液、活性フィラー、及びアルカリシリカ溶液を混錬することによって、アルカリ活性材料を生成する混錬工程(S3)と、アルカリ活性材料を型に充填して養生することによって、固化体を作製する固化工程(S4)を含む。
藤田 善貴
末松 久幸*; 中山 忠親*; Do Thi Mai Dung*; 鈴木 達也*; Ngo Minh Chu*
【課題】水に分散させた中性子照射したターゲットに関し、フィルターで濾過可能で、溶液中に高濃度のMO-99を抽出する方法が求められていることに着目し、形状制御したターゲット材料を開発すること。 【解決手段】長径と短径が大きく異なる細長いMOO3ウイスカー材料をターゲットとし、中性子照射後水に分散させ、フィルターで溶液と分離してMO-99を高い濃度で溶液に抽出する。
佐藤 佑眞*; Do, Thi Mai Dung*; 鈴木 雅秀*; 山田 知典
no journal, ,
原子力発電所の過酷事故時、コンクリートは設計条件を大幅に超えて高温に晒される可能性がある。高温曝露されたコンクリート構造物が非破壊試験で強度等を推定できるかを検討するため、コンクリート供試体の高温曝露試験を実施し温度と材料特性の関係等を明らかにした。
Nhut, V. L.*; Do, Thi Mai Dung*; 村上 健太*; 鈴木 雅秀*; 山田 知典; 柴田 卓弥
no journal, ,
The integrity of concrete structures in nuclear power plants has risen as a major issue in recent years. This is due to the needs to assess the safety of structures after the accident at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Station for decommissioning process. In order to be able to assess the current state of concrete structures, understanding degradation mechanism and developing appropriate test methods for on-site application are required. For that reason, this study primarily focuses on the effect of high temperatures aimed to enhance the knowledge of degradation mechanism due to thermal exposure.
Do, Thi-Mai-Dung*; Nhut, V. L.*; 村上 健太*; 末松 久幸*; 中島 邦久; 西岡 俊一郎; 鈴木 恵理子; Miradji, F.; 逢坂 正彦
no journal, ,
Arガス雰囲気中600150CにおけるCsMoOとコンクリートの相互作用について調査した。この温度範囲においてCsMoOエアロゾルとコンクリートとの反応は見られなかったが、CsMoOが吸湿特性により液体になり、コンクリート内部に拡散する挙動がみられた。
Do, Thi Mai Dung*; Ngarayana, I.*; Nguyen, H. D.*; 村上 健太*; 末松 久幸*; 小出 学*; 中島 邦久; 鈴木 恵理子; 逢坂 正彦
no journal, ,
福島の廃炉作業において、構造材表面に付着した放射性セシウムが問題となっており、ステンレス鋼に付着したセシウムについては、ケイ素と反応して水に溶けにくいCsSiOが生成すると考えられている。しかし、このような化学吸着挙動については、まだよくわかっていない。そのため、CsSiOを合成し、X線回折装置や元素分析機能付き透過型電子顕微鏡等を用いて、その化学的安定性等を明らかにするために必要となるCsSiOの結晶構造などを調べた。
Do, Thi Mai Dung*; Sujatanond, S.*; 小川 徹
no journal, ,
RPV加圧、減圧条件の75, 3.5BarにおけるCsとMoとの化学種間での分配を1200-2600Kの温度範囲で評価した。CsMoO(g)の水蒸気との反応はCsMoO(g)を考慮することでより正確に評価できることを示した。
邉志切 琢磨*; 永石 隆二; Do Thi Mai Dung; 小川 徹
no journal, ,
金属の酸化生成物表面での水の放射線分解による水素の発生量の評価は、過酷事故後のデブリ等の安全管理において重要である。酸化ジルコニウムが水の放射線分解を促進するとの報告例はあるが、酸化物性状の効果はまだ詳らかではない。本研究では、金属ジルコニウムを空気, 窒素酸素混合ガス, 水蒸気のそれぞれの雰囲気中で酸化し、結晶構造等の組成の異なる酸化生成物を作成するとともに、それらの粉末を浸漬した水の放射線分解による水素発生収量を調べた。その結果、酸化生成物による放射線エネルギーの吸収に起因して付加的に水の放射線分解が起きていることが見出されたとともに、その付加成分の大小は水の種類(純水または海水)や酸化生成物の組成(酸化物(単斜晶,正方晶), 窒化物等)により異なることがわかった。
Miradji, F.; 鈴木 恵理子; 西岡 俊一郎; 鈴木 知史; 中島 邦久; 大石 佑治*; 牟田 浩明*; 黒崎 健*; Do, Thi Mai Dung*; 逢坂 正彦
no journal, ,
Cesium (Cs) chemisorption model has been developed for estimation of Cs distribution in the reactor pressure vessels of the Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Station. This model treats the chemical features of the Cs chemisorption process, which requires accurate thermodynamic data for the Cs chemisorbed compounds. For this purpose, we compared thermodynamic properties of major formed/predicted Cs silicates, Cs-(Fe)-Si-O, obtained from DFT calculations with ones from experimental data to mutually estimate the accuracy of both methodologies. As the results, a great accordance is found for the thermodynamic assessment of CsSiO and CsFeSiO substances from all sources.