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千原 順三*; G.Kahl*
Japanese Journal of Applied Physics, 38(SUPPL.38-1), p.492 - 495, 1999/00
被引用回数:191 パーセンタイル:97.94(Physics, Applied)辻達は放射光を用いて、常圧から6GPaまで圧力を掛けてルビジューム液体の構造因子の変化を測定している。われわれはこのような高圧下の圧縮されたルビジューム液体のイオン配列構造・電子構造をQHNC法を用いて計算した。この計算では最近Rosenfeldにより提唱されたbridge-functionalを用いることで分子動力学と同程度の正確な構造因子が得られることを示した。このようにして得られた構造因子は波数を平均原子間距離でscaleすると、すべての圧力下の結果が同一曲線上に載ることが示された。これは液体ルビジュームが圧力を掛けるとともにその構造を一様に変化させることを示し、実験結果とも一致する。
千原 順三*; G.Kahl*
Physical Review B, 58(9), p.5314 - 5321, 1998/09
被引用回数:19 パーセンタイル:67.34(Materials Science, Multidisciplinary)量子論的HNC方程式を用いて高圧(0.2~6.1GPa)により圧縮された液体ルビジュームの構造因子を計算した。結果は極めて実験結果と良く一致した。これらの構造因子は、Wigner-Seitz半径でスケールするとすべてほぼ同一曲線に乗ることが示された。これにより量子論的HNC方程式が、強結合プラズマも正しく記述できる可能性を示した。
千原 順三*; G.Kahl*
Strongly Coupled Coulomb Systems, p.129 - 134, 1998/00
QHNC法は液体金属を正確に記述できることは知られている。この手法では金属を原子核と電子の混合系として扱い、原子番号だけを必要な入力とする。このQHNC法を圧力(0.2,2.5,3.9,6.1GPa)を掛けて高密度にした液体Rbに適用した。得られた構造因子は辻達の測定値と良く一致した。また液体Rbを臨界点に近づけていったときの構造因子に対してもQHNC法を吟味した。温度を上げていくとイオンを形成している浅い束縛レベルは徐々に電離しはじめプラズマ状態に変化していく。QHNC法はこの変化も正確に記述することができ、プラズマの電離度・原子構造・イオン間ポテンシャルを定めることができる。このようにQHNC法は液体金属からプラズマ状態まで統一的に正確な効果を与えることが示された。
神林 奨; G.Kahl*
Europhysics Letters, 18(5), p.421 - 426, 1992/03
被引用回数:19 パーセンタイル:72.74(Physics, Multidisciplinary)ミクロカノニカルアンサンブルの分子動力学シミュレーションを用いて、融点近傍の液体セシウムの動的性質を考察した。シミュレーションの熱力学的条件は、308K、1.8321g/cmであり最新の中性子実験のものと等しい。原子間ポテンシァルは、擬ポテンシャル理論を使って作成した。シミュレーション結果から得られた動的性質は、平均2乗変位、密度相関関数および動的構造因子である。中性子実験から得られた動的構造因子との比較では、短波長領域(=0.1
)を除いて、よい一致を得た。密度相関関数、動的構造因子から求めた音速は、正の分散関係を持つ。静的構造因子の第1ピークの波長より長い波長領域では、音波の伝播は、観測されなかった。動的性質や、熱力学的性質・静的性質は、実験値と非常に良い精度で一致した。