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大竹 良徳; 丹保 雅喜; Kabir, M.*; 稲田 有紗; 深谷 洋行; 木田 孝
no journal, ,
2011年3月、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故により、大量の放射性セシウム(以下、Cs)が広域に飛散した。環境除染により発生したCsを含む焼却灰は、保管場所の不足が問題となっている。本研究の目的は、エレクトロカイネティック法(EK法)を用いて焼却灰からCsを除去することにより、保管が必要な指定廃棄物量を削減することである。汚染物質(本研究では焼却灰)中に電解質溶液とともに2つの電極を設置し、電極間に直流電圧を印加する。Csイオンは陰極側に移動し、焼却灰から除去される。まず、安定Csで汚染された市販の焼却灰を用い、濃度比50mg/kgで予備実験を行った。その結果、EK処理により80%以上の安定Csが灰から分離されることを確認した。次に、2種類の放射性物質で汚染された灰(飛灰と主灰)を用いてEK処理を実施した。Csの放射能濃度は約3,000Bq/kgから5,000Bq/kgであった。我々は、焼却灰からCsを分離することに成功した。今後、電解液の種類や試験装置の構造など、様々な試験条件を検討する。