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高橋 嘉夫*; Fan, Q.*; 菅 大暉*; 田中 万也; 坂口 綾*; 武市 泰男*; 小野 寛太*; 間瀬 一彦*; 加藤 憲二*; Kanivets, V. V.*
Scientific Reports (Internet), 7(1), p.12407_1 - 12407_11, 2017/09
被引用回数:26 パーセンタイル:67.48(Multidisciplinary Sciences)本研究では、河川における粒子状物質及び堆積物への放射性セシウムの分配挙動を支配する要因に関して、福島とチェルノブイリの違いに着目した。プリピァチ川(チェルノブイリ)では溶存態の放射性セシウムが主要であった。これは鉱物粒子表面を有機物がコーティングすることにより放射性セシウムの吸着を阻害しているためであると考えられる。一方、口太川(福島)ではこうした有機物による阻害効果は小さく鉱物粒子に強く吸着していることが明らかとなった。福島とチェルノブイリの河川におけるこうした対照的な放射性セシウムの挙動は、両者の地質や土壌タイプの違いを反映していると考えられる。
本多 真紀; Martschini, M.*; Steier, P.*; Golser, R.*; Kanivets, V.*; Rahman, I. M. M.*; 山崎 信哉*; 坂口 綾*
no journal, ,
加速器質量分析(AMS)を活用したSrの新たな分析方法では、従来の線検出法よりも優れた検出限界(1/10の0.1mBq)を達成した。本研究では、様々な性状をもつ環境試料に対するAMS法の適用性を実証するため、本研究ではチョルノービリ原子力発電所の冷却水供給池から採取した不純物を多く含む水試料を分析した。本報告会では水試料のSr/Sr原子数比(線検出器とICP-MSによる評価)、予想検出限界、分析方法を報告する。今後は、水試料のSr濃度(Bq/L)に関してAMS法と線検出法とで比較することで、AMS法の適応性を示す予定である。