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論文

Structure of the $$11/2^-$$ isomeric state in $$^{133}$$La

Laskar, Md. S. R.*; Palit, R.*; Mishra, S. N.*; 清水 則孝*; 宇都野 穣; 井手口 栄治*; Garg, U.*; Biswas, S.*; Babra, F. S.*; Gala, R.*; et al.

Physical Review C, 101(3), p.034315_1 - 034315_8, 2020/03

 被引用回数:5 パーセンタイル:48.03(Physics, Nuclear)

質量数130領域の中重核では、カイラルバンドなどの新規な集団運動が出現するメカニズムとして、$$h_{11/2}$$軌道が重要な役割を果たしていると考えられている。その一粒子状態と集団運動状態との相互作用を調べるため、$$^{133}$$Laの$$11/2^-$$アイソマー状態の$$g$$因子と四重極モーメントをタタ基礎科学研究所にて測定した。得られた$$g$$因子は$$g=1.16pm0.07$$、四重極モーメントの大きさは、$$|Q|=1.71pm 0.34$$ $$b$$だった。測定された四重極モーメントから四重極変形度$$beta=0.28pm 0.10$$を導き出した。これらの実験値を大規模殻模型計算と比較した結果、$$^{133}$$Laの$$11/2^-$$アイソマー状態は、中程度のプロレート変形したコアに$$h_{11/2}$$軌道の陽子が結合した状態であることがわかり、この領域の$$h_{11/2}$$準位を得る大きな手がかりを得た。

論文

$$g$$-factor measurement of the 2738 keV isomer in $$^{135}$$La

Laskar, Md. S. R.*; Saha, S.*; Palit, R.*; Mishra, S. N.*; 清水 則孝*; 宇都野 穣; 井手口 栄治*; Naik, Z.*; Babra, F. S.*; Biswas, S.*; et al.

Physical Review C, 99(1), p.014308_1 - 014308_6, 2019/01

 被引用回数:8 パーセンタイル:60.40(Physics, Nuclear)

タタ基礎物理学研究所の重イオン加速器にて、$$^{11}$$B($$^{128}$$Te, 4n)$$^{135}$$La反応によって$$^{135}$$Laの励起状態を生成し、2738keVにあるアイソマーの$$g$$因子を時間微分型摂動角分布(TDPAD)法によって測定した。得られた$$g$$因子の値は$$-0.049(3)$$であった。このアイソマーの核構造を理解するため、$$^{135}$$Laに対し、大規模殻模型計算を行った。殻模型計算は低励起状態のバンド構造を非常によく再現し、2738keVのアイソマーのスピンパリティは$$23/2^+$$であることを強く示唆する結果が得られた。このアイソマーは、$$^{134}$$Baの$$10^+_1$$$$d_{5/2}$$軌道にいる陽子が結合してできる配位が主であると解釈された。

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