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Kanungo, R.*; Nociforo, C.*; Prochazka, A.*; 宇都野 穣; Aumann, T.*; Boutin, D.*; Cortina-Gil, D.*; Davids, B.*; Diakaki, M.*; Farinon, F.*; et al.
Physics Letters B, 685(4-5), p.253 - 257, 2010/05
被引用回数:35 パーセンタイル:86.72(Astronomy & Astrophysics)ドイツ重イオン研究所(GSI)にて、Mg核の最外殻の中性子軌道についての情報を得ることを目的として、898A MeVの中性子過剰核Mgビームを炭素標的に当てて1中性子を分離する反応の縦運動量分布を測定した。得られた運動量分布の幅が狭いことから、最外殻の中性子軌道は単純な殻模型的な軌道である、軌道でなく、軌道が多く混入していることがわかった。この領域をよく記述できるSDPF-M相互作用を用いたモンテカルロ殻模型計算によって束縛状態の分光学的因子を計算し、それをグラウバー模型に代入して運動量分布を計算した。その結果、これまでよく使われてきた有効相互作用による核構造計算では成分が多すぎたが、の1粒子エネルギーを下げることによって実験値を再現することに成功した。
Kanungo, R.*; Nociforo, C.*; Prochazka, A.*; Aumann, T.*; Boutin, D.*; Cortina-Gil, D.*; Davids, B.*; Diakaki, M.*; Farinon, F.*; Geissel, H.*; et al.
Physical Review Letters, 102(15), p.152501_1 - 152501_4, 2009/04
被引用回数:169 パーセンタイル:96.8(Physics, Multidisciplinary)中性子過剰核Oの一中性子ノックアウト反応によって得られたOの運動量分布をドイツ重イオン研究所(GSI)にて測定した。得られた幅の狭い運動量分布から、Oは波が支配的であることがわかり、Oの基底状態は1/2であることがわかった。さらに、得られた運動量分布をグラウバー模型による理論値でフィッティングすることにより、Oからの一中性子ノックアウト反応に対する分光学的因子がが得られた。この値は、独立粒子模型極限の2に近いことから、Oのフェルミ面にいる中性子がほぼ状態のみに存在することが明らかとなった。この結果は、殻模型計算の値1.769と非常に近く、殻模型により予言されている新魔法数16の存在を明らかにした。