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Vela, S.*; Deumal, M.*; 志賀 基之; Novoa, J.*; Ribas-Arino, J.*
Chemical Science, 6(4), p.2371 - 2381, 2015/04
被引用回数:32 パーセンタイル:68.44(Chemistry, Multidisciplinary)これまで、分子磁性体における磁気的性質はX線結晶解析などで得られる一つの分子構造で決まるものと考えられてきた。しかし、第一原理計算に基づく計算化学的手法によりこれを検証したところ、一点の構造における磁性と、露に温度ゆらぎを取り入れた磁性の計算は、必ずしも一致しないことがわかった。特に、結晶中におけるラジカルが大振幅振動を起こすような、静的な描像に限界がある。そのような分子磁性体である1,3,5,トリチア-2,4,6トリアザペンタレニル(TTTA)系を例としてこれを実証する。
Vela, S.*; Mota, F.*; Deumal, M.*; 水津 理恵*; 珠玖 良昭*; 水野 麻人*; 阿波賀 邦夫*; 志賀 基之; Novoa, J.*; Ribas-Arino, J.*
Nature Communications (Internet), 5, p.4411_1 - 4411_9, 2014/07
近年、同じ熱力学的条件下で二つの安定状態を有する特性のもつ新しい有機ラジカル材料が注目を集めている。なかでも、中性のラジカルであるTTTAは室温下でヒステリシス性のスピン相転移を起こすジチアゾリル系の化合物として知られている。その機構を解明するため、第一原理分子動力学シミュレーションを行ったところ、重層構造をもったTTTA分子の単位がペアで交換する動力学が見られた。これが振動エントロピーの変化に大きな役割を果たし、相転移の引き金になっていることが明らかになった。