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Ruehr, N.*; Bamberger, I.*; Duarte, A.*; 堅田 元喜; Pointner, A.*; Arneth, A.*
no journal, ,
熱波は、樹木に熱ストレスを蓄積させることで陸域の水・炭素循環に大きな影響を及ぼすが、ストレス後の回復期の樹木応答は明らかになっていない。本研究では、異なる水分環境下にあるベイマツとニセアカシアに熱波処理を繰り返し施したときの水・炭素交換過程の変化を調べた。樹木の水・炭素フラックスの大きさは、熱と乾燥処理の度合いに応じて大きく異なっていた。水分が十分にある場合は、日中および夜間の蒸散は気温と大気の蒸発要求度の増加に伴い増加した。炭素固定量は、いずれの樹種も熱処理または熱・乾燥の同時処理によって低下した。さらに、これらの処理によってベイマツの夜間呼吸量は増加する傾向が見られた。ストレスによって引き起こされた気孔閉鎖と光合成回路の損傷により、水・炭素交換速度の回復に遅れが見られた。結果として、高温イベントは乾燥イベントと相まって、ストレス期間中および期間後の樹木の水・炭素循環に強く影響することが明らかになった。これら影響は、生態系の炭素循環を予測する生物地球化学モデルに考慮する必要がある。