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金子 耕士; Pokharel, G.*; Christianson, A. D.*; 竹内 徹也*; 仲村 愛*; 辺土 正人*; 仲間 隆男*; 大貫 惇睦*
no journal, ,
スピン軌道相互作用の強い電子系では、多重項励起準位の間隔は大きく、基底から大きく離れて位置するため、低温の物性には一般に影響しない。その中でEuでは、=0の非磁性基底に対して=1の励起準位との間隔が狭くなるため、温度上昇に伴いその影響が現れる。中間価数を示すEu金属間化合物で特異な物性が報告される中、多重項励起の影響についても興味が持たれている。Eu化合物における多重項励起準位については、不純物や絶縁体中の状態について、主に光学測定による報告があるものの、金属状態における報告例は極めて限られている。その要因は、金属で3価の安定化合物が少ないことに加え、その有効な測定手法である中性子に対して、Euが吸収体であることなどが考えられる。最近、新たな安定Eu3価金属化合物として、EuPdが報告され、バルク測定から、室温付近から多重項励起準位の寄与が示唆されている。本研究では、EuPdの多重項励起についてより直接的に調べるために行った、非弾性中性子散乱実験結果について報告する。