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Veselsk, M.*; Andreyev, A. N.*; Antalic, S.*; Huyse, M.*; Mller, P.*; 西尾 勝久; Sierk, A. J.*; Van Duppen, P.*; Venhart, M.*
Physical Review C, 86(2), p.024308_1 - 024308_8, 2012/08
被引用回数:17 パーセンタイル:65.99(Physics, Nuclear)The recently measured probabilities of the beta-delayed fission for Tl are used to deduce the fission-barrier heights of the daughter isotopes Hg, undergoing low-energy fission. Four alternative -decay strength functions and four variants of the statistical model of de-excitation of the daughter nucleus are used to determine the fission-barrier height for Hg. Depending on the choice of the model, the deduced fission-barrier heights appear to be between 10 and 40% smaller than theoretical estimates. This observation is verified also for fission-barrier heights extracted using the probability of -delayed fission of Tl. The spread in extracted fission barrier heights results mainly from uncertainties in the magnitude of the pairing gap at the saddle configuration.
市川 隆敏*; 岩本 昭; Mller, P.*; Sierk, A. J.*
Physical Review C, 86(2), p.024610_1 - 024610_8, 2012/08
被引用回数:73 パーセンタイル:94.60(Physics, Nuclear)核分裂片の質量分布は、典型的なアクチノイド核で質量数が、陽子数がの範囲にあるときには非対称となる。この範囲より少し軽い系の場合には、核分裂の分裂片質量分布は通常対称になる。しかしながら最近の実験によると、HIの電子捕獲に引き続き起きるHgの核分裂は非対称になる。過去の実験ではHgやその近辺核の核分裂は対称であるが、核分裂障壁の高さからの励起エネルギーが10MeV以内であると非対称核分裂の兆候が見えている。われわれは典型的なアクチノイド核と質量数が178から200に至る12個の偶核水銀のアイソトープのポテンシャルエネルギー表面を計算し、アクチノイドと水銀アイソトープのポテンシャルエネルギーの根本的な違いを見いだした。われわれはこの違いについて、及び水銀のアイソトープ鎖にそってのポテンシャルエネルギーの構造変化が実験で観測される核分裂片の対称・非対称に影響を与えるかの議論を行う。結果として、陽子過剰の水銀アイソトープとアクチノイド核の非対称核分裂機構には大きな違いがあることを明らかにする。
Andreyev, A. N.*; Elseviers, J.*; Huyse, M.*; Van Duppen, P.*; Antalic, S.*; Barzakh, A.*; Bree, N.*; Cocolios, T. E.*; Comas, V. F.*; Diriken, J.*; et al.
Physical Review Letters, 105(25), p.252502_1 - 252502_5, 2010/12
被引用回数:198 パーセンタイル:97.25(Physics, Multidisciplinary)A very exotic process of -delayed fission of Tl is studied in detail by using resonant laser ionization with subsequent mass separation at ISOLDE (CERN). In contrast to common expectations, the fission-fragment mass distribution of the post--decay daughter nucleus Hg (/ = 1.25) is asymmetric. This asymmetry is more surprising since a mass-symmetric split of this extremely neutron-deficient nucleus would lead to two Zr fragments, with magic = 50 and semi-magic = 40. This is a new type of asymmetric fission, not caused by large shell effects related to fragment magic proton and neutron numbers, as observed in the actinide region. The newly-measured branching ratio for -delayed fission of Tl is 3.6(7)10 %.
市川 隆敏; 岩本 昭; Mller, P.*; Sierk, A. J.*
Physical Review C, 71(4), p.044608_1 - 044608_11, 2005/04
被引用回数:43 パーセンタイル:89.88(Physics, Nuclear)超重元素合成の重イオン核反応における入射チャネルでのコールドフュージョン反応の有効融合障壁を見積もった。有効融合障壁は入射核の零点振動が考慮されており、入射核の変形に関して系が不安定になるエネルギーと定義される。われわれはまた合成された複合核に関する5次元のポテンシャルエネルギー面の計算を行った。重い系では接触までの融合障壁が融合核の基底状態に至るまでに越えなければならない分裂障壁よりも低くなる。この障壁の高さの関係が変わる近傍において、蒸発残留核の合成に関する最適な入射エネルギーは接触までの融合障壁,複合系での分裂障壁、そして1個もしくは2個の中性子分離エネルギーに依存する。得られた結果は入射核が二重魔法核の反応を除いて観測された蒸発残留核の最適エネルギーと一致した。
岩本 昭; 市川 隆敏; Mller, P.*; Sierk, A. J.*
Nuclear Physics A, 738, p.499 - 502, 2004/06
被引用回数:4 パーセンタイル:30.65(Physics, Nuclear)超重領域核の合成を重イオン反応で行う場合の理論的考察を行った。まず2核が融合した後の1体場のポテンシャル計算を5次元のパラメター空間で巨視的・微視的模型を用いて行い、そこでいわゆる冷たい核融合(鉛標的の核融合)に対応する深い谷筋の経路の存在を確認した。次に2核が融合直前に、入射核が標的核との相互作用によりその変形に対する不安定性を生じる配位を計算して、この変形が2核の融合を先導するとの仮定での核融合障壁を計算した。その結果、融合前と融合後の配位の構造の特徴により、冷たい核融合反応が優位に生じることを定性的に説明できることを示した。
Mller, P.*; Sierk, A. J.*; 岩本 昭
Physical Review Letters, 92(7), p.072501_1 - 072501_4, 2004/02
被引用回数:158 パーセンタイル:95.61(Physics, Multidisciplinary)周期律表全体にある原子核の核分裂障壁の高さを、現実的な巨視的-微視的模型により計算したものを示す。他の計算と比べて優れているのは以下の点においてである。(1)核分裂ポテンシャルの地勢学を記述するのに必要な、十分高い次元で密にとったグリッドの変形空間の使用,(2)この空間での曖昧さナシでの物理的な障壁の決定,(3)一体的な形状と2つの殻分裂片または2つの衝突核との分かれ目でのポテンシャルエネルギーの連続性を保証する模型の様定式,(4)その結果として、周期律表全体に渡る核の核分裂障壁と基底状態質量の決定。
Mller, P.*; Madland, D. G.*; Sierk, A. J.*; 岩本 昭
Nature, 409(6822), p.785 - 789, 2001/02
被引用回数:296 パーセンタイル:99.33(Multidisciplinary Sciences)核分裂のポテンシャル表面に対する、多次元の現実的な理論計算の結果が述べられる。このポテンシャル表面は、分裂核の基底状態から出発して鞍部点を超えて、最後に二つの分裂核に至る形状を記述する。今までの計算では、実験結果を再現するのに必要となる、多重の極小点や谷筋の径、尾根の存在等を記述することができる多次元のポテンシャル表面を正確に計算したものはなかった。この論文でわれわれは、5次元の形状パラメーターを動員して、260万を越すグリッド点に対する計算を行った。その結果、対称及び非対称な核分裂障壁が独立に存在すること、核分裂片の質量や相対的運動エネルギーが5次元の形状パラメーター空間での谷筋の径や尾根の存在様式と強く相関していること、を初めて明らかにした。
岩本 昭; Mller, P.*; Madland, D. G.*; Sierk, A. J.*
AIP Conference Proceedings 597, p.243 - 248, 2001/00
われわれは核分裂のポテンシャルエネルギー表面を、核分裂核の現実的な形状に対してSturtinskyの処方に従い計算した。それは5種類のパラメターを含みそれにより5次元空間の250万点以上のメッシュ点につき計算した。核分裂の鞍部点の解析を近似なしに行いそれより核分裂過程に関して次の知見を得た。(1)ほとんどのアクチノイド核は2種類の最も低い鞍部点を有し、一方は質量対象、一方は質量非対称である。(2)この二つの鞍部点の相対的な高さは核分裂核に依存して決まり、実験的に得られている質量分割モードは最も低い鞍部点の性質により決定される。(3)Fmアイソトープの2重モード核分裂は、鞍部点の解析から理解された。(4)非対称核分裂の非対称度のピーク値の実験値は、ポテンシャル表面の解析から理解された。