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Matthi, D.*; Ehresmann, B.*; Lohf, H.*; Khler, J.*; Zeitlin, C.*; Appel, J.*; 佐藤 達彦; Slaba, T. C.*; Martin, C.*; Berger, T.*; et al.
Journal of Space Weather and Space Climate (Internet), 6, p.A13_1 - A13_17, 2016/03
被引用回数:60 パーセンタイル:93.45(Astronomy & Astrophysics)2012年8月6日以降、Mars Science Laboratory (MSL)に搭載された複合型放射線検出器(RAD)を用いて火星表面による放射線環境の測定が続けられている。本研究では、GEANT4, PHITS, HZETRN/OLTARISなど様々なコードを用いて火星表面における放射線環境を推定し、その結果とRADによる測定値を比較した。その結果、計算結果は測定値と概ねよい一致を示すものの、場合によっては大きく解離することが分かった。また、RADのデータは放射線輸送計算について、最適なインプットパラメータや物理モデルの最適な選択に役立つことも確認された。今回の解析結果は、今後、有人火星ミッションを計画する際、その被ばく線量評価や宇宙機遮へい設計などに活用することができる。
Bahadori, A. A.*; 佐藤 達彦; Slaba, T. C.*; Shavers, M. R.*; Semones, E. J.*; Baalen, M. V.*; Bolch, W. E.*
Physics in Medicine & Biology, 58(20), p.7183 - 7207, 2013/10
被引用回数:10 パーセンタイル:40.28(Engineering, Biomedical)NASAが宇宙放射線被ばく影響を評価する際に標準的に利用している1次元の決定論的コードHZETRNと、原子力機構が中心となって開発している3次元のモンテカルロ計算コードPHITSを用いて、宇宙放射線被ばくによる臓器線量を計算し、それに伴う発ガンリスクを比較した。両者の結果は概ね一致するものの、銀河宇宙線を模擬した特定の計算条件の場合には有意な差が見られることが分かった。この差は、両コードが採用する核反応モデルの違いに起因すると考えられる。本結果は、宇宙線被ばく線量評価の不確定性を議論する際、極めて重要となる。