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廣木 章博; Tran Thu, H.*; 長澤 尚胤; 八木 敏明*; 玉田 正男
no journal, ,
カルボキシメチルセルロース(CMC)とカルボキシメチルキトサン(CMCts)をさまざまな比率(CMC/CMCts:100/0, 75/25, 50/50, 25/75, 0/100)でブレンドし、水と混練りすることで、30wt%のペースト状サンプルを調製、次いで線照射することでCMC/CMCtsブレンドゲルを合成した。得られたゲルのゲル分率は、照射線量が20-30kGyの間で急激に増加し、100kGyで約60%に達した。ゲル化前後のサンプルの元素分析を行った結果、サンプル中に含まれる窒素の割合は、ほぼ一致していたことから、ゲル中のCMCとCMCtsの組成比は、照射前のブレンド比と同じであることがわかった。ブレンドゲル(20mg)を金と鉛イオン水溶液(100ppm, 40ml)に浸漬後、ICP-質量分析装置を用いて溶液中の金属イオン濃度を測定することで、ゲルに吸着された金属イオンの割合(金属イオン吸着率)を算出した。金属イオン吸着率は、CMCのみから成るゲルが最も低く、CMCtsの比率が増加するにしたがい増加した。鉛イオンの吸着率は、約55%から約80%の間であり、CMC/CMCtsの組成により大きな変化を示さなかったが、金イオンの場合、吸着率は、10%から90%にまで増加することがわかった。ブレンドゲル中のCMCとCMCtsの組成を調整することにより、カルボキシメチル基とアミノ基の金属吸着への影響を明らかにすることができた。