検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年
検索結果: 16 件中 1件目~16件目を表示
  • 1

発表形式

Initialising ...

選択項目を絞り込む

掲載資料名

Initialising ...

発表会議名

Initialising ...

筆頭著者名

Initialising ...

キーワード

Initialising ...

使用言語

Initialising ...

発行年

Initialising ...

開催年

Initialising ...

選択した検索結果をダウンロード

論文

Development of ${it Deinococcus grandis/Escherichia coli}$ shuttle vector

佐藤 勝也; Tu, Z.*; 大庭 寛史*; 鳴海 一成

JAEA-Review 2009-041, JAEA Takasaki Annual Report 2008, P. 81, 2009/12

本研究では、デイノコッカス・ラジオプクナンスの小型潜在性プラスミドpUE30を用いて、放射線抵抗性細菌で使用できる新規プラスミドベクターを開発することを目的とした。決定したpUE30のDNA塩基配列情報をもとに、pUE30とデイノコッカス・ラジオデュランスの遺伝子破壊に用いられるpKatCAT3を連結し、プラスミドベクターpZT29を構築した。pZT29はデイノコッカス・グランディスと大腸菌で自律的に複製可能であることから、遺伝子操作が容易になるシャトルベクターとして利用できる。また、pZT29に外来遺伝子を挿入して、デイノコッカス・グランディスの中で、外来遺伝子を発現させることにも成功した。今回開発したシャトルベクターは、放射線抵抗性細菌のDNA修復機構の研究に有用なツールとして活用できると考えられた。

論文

Development of versatile shuttle vectors for ${it Deinococcus grandis}$

佐藤 勝也; Tu, Z.*; 大庭 寛史; 鳴海 一成

Plasmid, 62(1), p.1 - 9, 2009/07

 被引用回数:10 パーセンタイル:26.44(Genetics & Heredity)

デイノコッカス属細菌で使用できる新規シャトルベクターを開発するために、デイノコッカス・ラジオプグナンスの潜在性プラスミドpUE30の塩基配列を決定した。このプラスミドは2つのタンパク質をコードしており、Orf1のアミノ酸配列はプロテオバクテリアの複製開始タンパク質に類似していた。一方、Orf2は、デイノコッカス及びサーマスのプラスミドにコードされる複製開始タンパク質に類似していた。このプラスミドから構築したシャトルベクターは、デイノコッカス・グランディスで自己複製できた。シャトルベクターのデイノコッカス・グランディスでの自己複製には、Orf1が必要ではないが、Orf2が必要であった。このシャトルベクターを用いて、デイノコッカス・グランディスで外来遺伝子を発現することができた。この研究で開発された宿主ベクター系は、放射性廃棄物の生物を用いた浄化技術やDNA修復機構の研究のために役立つものである。

論文

Application of real time PCR for the quantitative detection of radiation-induced genomic DNA strand breaks

山内 恵美子*; 渡辺 立子; 及川 美代子*; 藤本 浩文*; 山田 明徳*; 斎藤 公明; 村上 正弘*; 橋戸 和夫*; 土田 耕三*; 高田 直子*; et al.

Journal of Insect Biotechnology and Sericology, 77(1), p.17 - 24, 2008/02

PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法を用いて、Cs-137$$gamma$$線照射によるpBR322プラスミドDNAの両方の鎖それぞれに生じた1本鎖切断の収率を測定する方法を確立した。本研究では、PCRによる増幅を経時的に測定することで、増幅率をreal-time PCRがDNA切断数の収量の絶対値測定に応用・有用であることを初めて示した。この方法によるSSB収率の実験結果は、モンテカルロシミュレーションによる計算結果と非常によい一致を示したことによっても実証された。

論文

Regeneration of hemopoietic organs in the silkworm, ${it bombyx mori}$, after locally targeted irradiation with heavy ion beams

Ling, E.*; 深本 花菜*; Xu, S.*; 白井 孝治*; 金勝 廉介*; 小林 泰彦; Tu, Z.; 舟山 知夫; 渡辺 宏; 木口 憲爾*

Journal of Insect Biotechnology and Sericology, 72(2), p.95 - 100, 2003/09

家蚕4齢幼虫の造血器官に重イオンビームを局部照射した後に組織を観察すると、照射個体の5齢初期では造血器官内の多くの細胞がネクローシス様の異常形態を示し、造血器官を包む無細胞性の被膜組織が消失するが、5齢後期では器官内部が再び多くの血球細胞で満たされる。これは、重イオン照射によって傷害を受けた造血器官がその後の発育過程で再生することを示している。

論文

Why does hemocyte density rise during the wandering stage of the silkworm, ${it bombyx mori}$?

Ling, E.*; 白井 孝治*; 金勝 廉介*; 小林 泰彦; Tu, Z.; 舟山 知夫; 渡辺 宏; 木口 憲爾*

Journal of Insect Biotechnology and Sericology, 72(2), p.101 - 109, 2003/09

家蚕の体液中の血球密度は、幼虫の生育ステージの進行にともなってドラスティックに変動する。熟蚕期に血球密度が急激に上昇して最大になり、続いて結繭期には減少する。この変動は、造血器官を局部的にイオン照射して機能破壊した幼虫や、4齢期に造血器官を外科的に摘出した幼虫においても認められる。この結果は、体内を循環する血球数の増加に関して、少なくとも熟蚕期には造血器官が重要な役割を担ってはいないことを示す。今回、蚕幼虫の血球数の変動に幼若ホルモンとエクダイソンが関与していることを明らかにし、また、体内を循環している血球の体細胞分裂が熟蚕期における血球密度の増加に不可欠であることを明らかにした。

論文

Irradiation effect of different heavy ions and track section on the silkworm ${it bombyx mori}$

Tu, Z.; 小林 泰彦; 木口 憲爾*; 渡辺 宏

Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 206, p.591 - 595, 2003/05

われわれは原研高崎研究所に設置された重イオン照射装置を用いて、カイコのような小動物へのラジオサージャリー技術を確立した。今回、ヘリウムイオン($$^{4}$$He$$^{2+}$$, 12.5MeV/u, 水中飛程約1.5mm),炭素イオン($$^{12}$$C$$^{5+}$$, 18.3MeV/u, 水中飛程約1.1mm)及びネオンイオン($$^{20}$$Ne$$^{8+}$$, 17.5MeV/u, 水中飛程約0.6mm)など飛程の異なる3種の重イオンを家蚕(着色非休眠系統pnd pS)の幼虫に全体照射あるいは局部照射し、その生物影響の違いを調べるとともに、イオンの照射深度による生物影響も調査した。全体照射では、3種のイオン間に照射効果が明らかに異なり、飛程の長いものほど影響が大きいこと、局部照射では、存在部位の異なる標的組織・器官によってその影響が異なることが明らかになった。炭素イオンを用いてマイラーフィルム(厚さ100$$mu$$m)で覆うことにより照射深度を制御した場合は、真皮細胞がイオンの飛程末端までのどの部分で照射されるかによって、その鱗毛形成に障害を起こす程度が大きく変化することがわかった。イオンの照射深度を制御することにより、精確に標的組織・器官のみの機能破壊が可能である。

論文

Irradiation effect of different heavy ions and track section on the silkworm ${it bombyx mori}$

Tu, Z.; 小林 泰彦; 木口 憲爾*; 渡辺 宏

Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 206(1-4), p.591 - 595, 2003/05

 被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Instruments & Instrumentation)

熟蚕期のカイコ幼虫にHe(50MeV), C(220MeV)及びNe(350MeV)イオンを、全身に均一に、あるいは幼虫の頭部や翅原基,生殖腺などを局部的に照射し、生育への影響を調べた。その結果、成虫での複眼や触角,翅,鱗毛などの器官の欠失,造卵・造精機能の喪失など、照射部位に限定された影響が線量に応じて誘導されることがわかった。一方、照射部位以外への影響は見られなかった。また、照射イオンのエネルギーを制御することにより、深度方向への照射損傷の分布は、イオンの飛程と一致していた。すなわち、重イオンの照射部位とエネルギーすなわち打ち込み深度を制御することにより、体内の特定部分を狙った照射によって機能破壊するラジオサージャリ実験が可能である。

論文

Effects of heavy-ion radiosurgery on the hemopoietic function of the silkworm ${it bombyx mori}$

Tu, Z.; 小林 泰彦; 木口 憲爾*; 渡辺 宏; 山本 和生*

Journal of Radiation Research, 43(3), p.269 - 275, 2002/11

 被引用回数:11 パーセンタイル:32.23(Biology)

原研高崎研イオン照射研究施設(TIARA) に設置された生物用重イオン照射装置を利用し、重イオンビームの局部照射によるラジオサージャリー技術を用いてカイコの造血器官の機能解析を試みた。カイコ幼虫における血液中の血球密度の変動を調べた結果、非照射の対照蚕の5齢0日目から5齢3日目まで血液中の血球密度が発育に伴い徐々に上昇し、それ以降熟蚕期にかけて急上昇した。一方、4齢催眠期幼虫の造血器官に致死的線量の重イオンを局部照射した場合は、造血器官の機能のみが障害をうけ、5齢0日目から5齢3日目まで血球密度は変化しなかった。5齢4日目以降になって、血球密度の上昇が認められたが、対照蚕と比較すると低いレベルに留まった。一方の造血器官にのみ照射した場合、もう一方の造血器官による血球密度の補償作用は見られなかった。

論文

Applicability of radiosurgery with heavy ion beams to inactivate specific organs in living organisms

Tu, Z.; 小林 泰彦; 木口 憲爾*; 渡辺 宏

Radiation and Environmental Biophysics, 41(3), p.231 - 234, 2002/08

 被引用回数:5 パーセンタイル:16.76(Biology)

カイコ幼虫への重イオンの全体照射では、線量に比例して、結繭率,蛹化率,羽化率及び繭の形質に影響が認められた。それに対して、局部照射では、全体照射と比較し、生存率などへの影響は少なく、照射部位に限定してその器官の欠失が観察された。次に、カイコ幼虫の造血器官を狙って局部照射し、体内の特定の器官の機能だけを選択的に破壊できるかどうかを調べたところ、照射後に血液中の血球密度の明らかな抑制が観察され、また造血器官の機能障害が認められた。さらにイオン照射後には血中から消失し、ほとんど検出できなくなる血液タンパク質成分を発見した。このタンパク質は血球の生理機能と何らかの関連があると予想される。したがって、重イオン局部照射を用いたラジオサージャリー技術で特定の細胞・組織だけを破壊することにより、カイコのような小動物の生体機能を解析することが可能である。

論文

Fate mapping of the cellular blastoderm stage egg of the silkworm, ${{it Bombyx mori}}$, by localized irradiation of heavy ion microbeams

木口 憲爾*; 金城 雄*; 正橋 佳世子*; Tu, Z.; 田村 元*; 白井 孝*; 金勝 廉介*; 小林 泰彦; 田口 光正; 渡辺 宏

JAERI-Review 2000-024, TIARA Annual Report 1999, p.51 - 53, 2000/10

日本原子力研究所高崎研究所の細胞局部照射装置を利用して、家蚕の初期発生制御機構の解析を進めている。これまでの研究から、重イオンマイクロビームを細胞性胞胚期卵のさまざまな部位に照射すると、照射面積、線量及び照射部位に応じて、照射卵から孵化した幼虫の体節や付属肢等に欠失、重複、融合などの形態異常が生じることが判明している。そこで、照射部位と異常発生部位との対応関係を追求、発生研究の基礎となる発生予定原基分布図(fate-map)の作成を試みた。その結果、胚域の前極側から後極側に向かって頭部から尾部形成領域が順に配列している原基分布図が得られ、受精前のまだ核のない部位へのUVレーザー照射によって得られた原基分布図と、今回作成した細胞性胞胚期卵のそれを比較すると、概略一致するものの、いくつか相異する点があることが明らかになった。

論文

Cell surgery applications of heavy ion microbeams

小林 泰彦; 田口 光正; 渡辺 宏; 山本 和生*; 山崎 修平*; Tu, Z. L.*; 金城 雄*; 木口 憲爾*

Proceedings of 11th International Congress of Radiation Research (ICRR-11), 2, p.182 - 186, 2000/00

生物に対するイオンビームの照射効果を詳細に解析するためには、従来のランダムな照射方法から脱却して細胞の特定部位に照準した局部照射による影響を明らかにする必要がある。また重イオンマイクロビームは特定の細胞への局部照射による細胞群の機能解析や胚原基マップ作成などの研究に応用できるほか、新しい細胞微細加工技術に発展する可能性を持っている。そのためわれわれは、アパーチャー系でコリメートした重イオンマイクロビームを大気中に取り出して顕微鏡観察下の生物試料に照射する装置を製作し、AVFサイクロトロンの垂直ビームラインに設置した。この生物用重イオンマイクロビームを用いて原研で進めている、カイコ発生初期卵に対する重イオン局部照射効果及びカイコ受精卵の発生過程の解析研究について概説する。

論文

Effects of heavy ion microbeams on embryogenesis in the silkworm, ${{it Bombyx mori}}$; Morphological changes of the nuclei and cells after spot irradiation

木口 憲爾*; 島 拓郎*; 金城 雄*; Tu, Z. L.*; 山崎 修平*; 小林 泰彦; 田口 光正; 渡辺 宏

JAERI-Review 99-025, TIARA Annual Report 1998, p.53 - 55, 1999/10

日本原子力研究所高崎研究所の細胞局部照射装置を用いてさまざまな生物の受精卵や胚子を重イオンで局部照射することによって、発生過程の解析が可能である。カイコは、その遺伝学的バックボーンや形態的・生理的な特徴から、この実験目的には理想的な材料の一つである。そこで、重イオン局部照射がカイコの初期発生過程に及ぼす影響を調べるために、受精直後の卵及び細胞性胞胚期卵に炭素イオンを局部照射し、照射された分裂核及び細胞の形態変化を観察したところ、照射を受けた分裂核は、その後分裂できずに肥大化し、その多くは正常に移動を続けて周辺細胞質に到達するが、一部は脱落して周囲の正常核と置換する場合があることがわかった。また受精直後卵を局部照射した場合は、発生した胚子には照射による影響が見られなかったのに対し、細胞性胞胚期卵への局部照射では、照射部位に対応した形態異常が胚子に誘導された。

論文

家蚕幼虫の造血器官への重イオン局部照射とその影響

Tu, Z. L.*; 白井 孝治*; 金勝 廉介*; 木口 憲爾*; 小林 泰彦; 田口 光正; 渡辺 宏

日本蚕糸学雑誌, 68(6), p.491 - 500, 1999/00

昆虫に適用可能な重イオンビームによるラジオサージャリ技術を確立する目的で、原研高崎研の深度制御種子照射装置を用いて家蚕幼虫の造血器官存在部位(翅原基付近)を局部照射または全体照射し、血球の計数、血漿蛋白質の分析、遊離アミノ酸の測定などにより重イオン局部照射の影響を解析した。重イオン全体照射蚕の血球数は雌雄とも5齢起蚕から4日目までほとんど増加せず、熟蚕になりやや回復した。血中のアミノ酸含量も対照蚕より減少した。SDS-PAGEでは、照射蚕の血漿中に特異的に増加する蛋白質のバンドが80kDa付近に認められた。一方、造血器官存在部位のみへの局部照射によっても全体照射と同様の影響が認められた。以上の結果から、造血器官存在部位への重イオン局部照射により、血球の機能解析が可能と考えられる。

論文

重イオンビームの全体及び局部照射が家蚕の成長と形態形成に及ぼす影響

Tu, Z. L.*; 山崎 修平*; 白井 孝治*; 金勝 廉介*; 木口 憲爾*; 小林 泰彦; 田口 光正; 渡辺 宏

日本蚕糸学雑誌, 68(6), p.443 - 453, 1999/00

重イオンビームの家蚕に及ぼす生物影響とその利用法を開発する目的で、家蚕の4・5齢幼虫に重イオンを全体あるいは局部照射し、その後の成長及び形態形成に及ぼす影響を調べた。Cイオン及びHeイオンの全体照射実験から、両イオンの照射効果はほぼ同様であり、4齢幼虫は5齢幼虫よりも感受性が高いこと、蛹化率及び羽化率は照射線量が増大するにつれて低下することがわかった。4齢催眠期幼虫及び熟蚕に局部照射した場合は、その後の生存に大きな影響は見られないが、照射部位に線量に応じて卵形成阻害や翅・鱗毛の欠失などの局部的な影響が誘導された。局部照射により熟蚕の組織・器官の重イオン感受性を調べたところ、生殖巣が最も感受性で(部分障害を誘導する表面線量=10~40Gy)、次いで外部生殖器、複眼、触角及び翅の原基等で高く(20~70Gy)、皮膚組織(150~175Gy)や神経系(500~900Gy)で低いことが明らかになった。これらの結果から、重イオンの局部照射によってラジオサージャリが可能であり、各種の生体機能解析研究に有用であることが示唆された。

口頭

放射線抵抗性細菌のプラスミドを用いた新規遺伝子操作系の開発

佐藤 勝也; 大庭 寛史*; Tu, Z.*; 鳴海 一成

no journal, , 

本研究では、デイノコッカス・ラジオプクナンスの小型潜在性プラスミドpUE30を用いて、放射線抵抗性細菌で使用できる新規プラスミドベクターを開発することを目的とした。決定したpUE30のDNA塩基配列情報をもとに、pUE30とデイノコッカス・ラジオデュランスの遺伝子破壊に用いられるpKatCAT3を連結し、プラスミドベクターpZT29を構築した。pZT29はデイノコッカス・グランディスと大腸菌で自律的に複製可能であることから、遺伝子操作が容易になるシャトルベクターとして利用できる。また、pZT29に外来遺伝子を挿入して、デイノコッカス・グランディスの中で、外来遺伝子を発現させることにも成功した。今回開発したシャトルベクターは、放射線抵抗性細菌のDNA修復機構の研究に有用であるのみならず、生物を用いた放射性廃棄物の浄化技術分野への応用も可能である。

口頭

放射線抵抗性細菌における新規遺伝子操作系の開発

佐藤 勝也; 大庭 寛史*; Tu, Z.*; 鳴海 一成

no journal, , 

放射線抵抗性細菌の高い放射線耐性は、高いDNA修復能力に起因している。これまでに、放射線抵抗性細菌のDNA修復機構についての研究が最も盛んに行われており、DNA修復機構に重要な役割を果たす遺伝子・タンパク質群の全体像が明らかになりつつある。遺伝子・タンパク質の機能を分子生物学的に解析するためには、プラスミドベクター等の遺伝子操作系が必要であるが、放射線抵抗性細菌で使用できる既存のプラスミドベクターは使い勝手が悪いという問題点があった。そこで、既存のプラスミドベクターの欠点を克服し、デイノコッカス属細菌を用いた多様な研究の進展を図るため、デイノコッカス・ラジオプグナンスの小型潜在性プラスミドをベースとして、デイノコッカス・グランディスと大腸菌の両方の細胞内で安定的に自律複製可能な新規シャトルベクターの開発に取り組んだ。その結果、新規シャトルベクターを用いて、デイノコッカス・グランディス細胞内で外来遺伝子を発現させることに成功した。新たに開発した宿主・ベクター系は、DNA修復機構の研究に有用であるのみならず、生物を用いた放射性廃棄物の浄化技術分野への応用も可能である。

16 件中 1件目~16件目を表示
  • 1