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飯田 浩正; Valenza, D.*; Plenteda, R.*; Santoro, R. T.*; Dietz, J.*
Journal of Nuclear Science and Technology, 37(Suppl.1), p.235 - 242, 2000/03
ITER装置の放射線遮蔽設計においては、トーラスの廻りのハンズオン保守を行えるようにするため、炉停止後の放射線遮蔽を精度よくすることが重要である。炉停止後の線量率を十分低くして、作業員の限られた時間内の近接を可能とし、緊急作業、補修作業を行えるものとするというのがITERプロジェクトの方針である。この論文では、極めて複雑な形状をした装置における線量評価法の議論をする。運転中の中性子束分布の計算にはモンテカルロ法を使わざるを得ない。その後炉停止後の線量率を求めるためには従来の放射化計算,崩壊線の輸送計算を用いることができない。FDR-ITERの遮蔽設計で用いた「変換係数法」及びその使用活用例を説明した。また、変換係数を使わず、モンテカルロ法で、運転中の中性子輸送と炉停止後の崩壊線の輸送計算を同時に行う新しい方法を提案した。
佐藤 聡; 飯田 浩正; Plenteda, R.*; Valenza, D.*; Santoro, R. T.*
Fusion Engineering and Design, 47(4), p.425 - 435, 2000/01
被引用回数:9 パーセンタイル:53.69(Nuclear Science & Technology)2次元及び3次元解析により、ITER/NBIポート周辺の遮蔽解析を行い、運転停止10秒後の生体線量率を評価した。運転中の2次元S解析、2次元放射化解析及び運転停止後の線に対する2次元S解析を行い、高速中性子束及び生体線量率分布を求めた。それらの値から、高速中性子束から生体線量率への変換係数を評価した。その結果、クライオスタット近傍では、1.5~410Sv/hour/(cmsec.)であることがわかった。トーラスの1/4を忠実にモデル化した。3次元モンテカルロ解析により、クライオスタット近傍の高速中性子束を求めた。分散低減技法の工夫により、統計誤差の小さい解が得られた。その結果、クライオスタット近傍の生体線量率は、20~100Sv/hourとなり、ITER/EDAの設計目標である100Sv/hourを満足することがわかった。
佐藤 聡; 高津 英幸; 関 泰; 内海 稔尚*; 山田 光文*; 飯田 浩正; Plenteda, R.*; Santoro, R. T.*; Valenza, D.*; 小原 祥裕; et al.
Fusion Technology, 34(3), p.1002 - 1007, 1998/11
3次元モンテカルロ及び2次元S解析により、ITER/NBIポート周辺の遮蔽解析を行った。ITERトーラス全体の1/4(90分)を詳細にモデル化し、MCNP及びDOTを用いて解析を行った。NBIポート周辺の超電導コイルの核的応答を評価すると共に、2次元解析においては、運転中の中性子及び線輸送解析に加えて、放射化解析及び停止後の線輸送解析も併せて行い、停止後生体線量率の評価も行った。これらの核的応答の評価に加えて、詳細な3次元モンテカルロ解析により、2次元S解析に対する誤差評価も行った。モデル化の詳細な概要及び解析結果等を、本発表において報告する。