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三井 隆也; 清水 達夫*; 今井 康彦*; 依田 芳卓*; X.W.Zhang*; 武居 文彦*; 原見 太幹; 菊田 惺志*
Japanese Journal of Applied Physics, Part 1, 36(10), p.6525 - 6529, 1997/10
被引用回数:8 パーセンタイル:44.14(Physics, Applied)放射光により瞬時励起された物質からの核共鳴散乱線は比較的長い時間(Fe核の場合で100ns)に渡り放射される。特に前方方向に散乱される核共鳴散乱は物質中で多重回共鳴吸収を繰り返した後、コヒーレントなX線電場の重ね合わせとして観測されるので散乱の時間応答は崩壊中に生じるX線波長(0.86Fe)オーダーの核の位置変化に対し極めて敏感に変化する。本研究では反強磁性体FeBO単結晶に外部から放射光パルスに同期したRF磁場を印加し、この結晶中に生じる不均一、微小な原子振動がメスバウアー時間スペクトルに与える影響を調べた。観測された時間スペクトルから、結晶の磁化状態が放射光励起時刻の状態に戻る時に著しい強度エンハンスメントが生じることが初めて示された。この現象の解析は、多重核共鳴吸収理論を共鳴核が振動する系に適用して行われた。その結果、結晶のビーム方向に対する歪みのサイズが1以下のオーダーで決定された。