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Y.Li*; 加藤 大輔*; 柴田 勝之
Proceedings of 7th International Conference on Nuclear Engineering (ICONE-7) (CD-ROM), 10 Pages, 1999/00
確率論的破壊力学(PFM)は、重要な機器の信頼性や寿命管理の合理的な評価法として近年適用されつつあるが、解析精度及び信頼性向上の観点から新規の破壊力学モデルや評価手法の導入も必要とされている。この観点から原研では、弾塑性破壊解析モデルや半楕円亀裂の進展解析法に特徴を有する新規PFMコードPASCAL(PFM Analysis of Structural Components in Aging LWR)の開発を進めている。本コードは、モンテカルロ法により変動荷重のもとでの圧力容器の条件付き亀裂進展・破壊確率を求めることができる。本報では、本コードを用いて行った圧力容器破壊確率のPTSベンチマーク問題に対する各種パラメータの感度解析結果を報告する。感度解析は、初期亀裂分布、初期アスペクト比、クラッドの効果、半楕円亀裂の進展判定法等について行った。この結果、半楕円亀裂について、良好な損傷確率を得るためには、表面方向と深さ方向独立に亀裂進展判定する方法を採用することが必要であること、内面クラッドは損傷確率を若干上昇させる効果を有するなどのことを明らかにした。
Y.Li*; 加藤 義春; 吉田 善行
Radiochimica Acta, 60, p.115 - 119, 1993/00
吸光光度法と定電位電解法を併用する手法を用いて、過塩素酸溶液及び炭酸ナトリウム溶液(0.2~1M,pH10~11)中のNp(VI)、(V)、(IV)及び(III)の酸化還元挙動を調べた。これをもとに、炭酸塩溶液中で種々の酸化状態のネプツニウムイオンの調製法を開発した。Np(VI)/Np(V)の酸化還元反応は炭酸塩溶液中でも可逆であり、過塩素酸溶液中と比べて酸化還元電位が、より負側に移動することから、ネプツニウムイオンが炭酸錯体を形成することが明らかになった。この酸化還元反応で関与するネプツニウム種はNpO(CO)とNpO(CO)である。Np(IV)のNp(VI)への酸化電位は溶液のpHと炭酸塩濃度に大きく依存する。
田中 隆一; Y.Li*; 田村 直幸
JAERI-M 7000, 18 Pages, 1977/02
ポリカーボネートフィルムの吸光度変化を利用する電子線およびコバルト線の大線量測定の試験を行なった。0.1mmの厚さのフィルムが最適な試料として選ばれた。測定可能な範囲は1~300Mradであり、試料間のレスポンスのバラツキは3.5%以内であった。放射線により誘起された330mmでの吸光度は1日間の放置で7~13%フューディングするが、その後のフューディングは一日あたり約0.4%である。フューディングは線量、保存温度、フィルムの厚さ、波長に依存する。実用的な測定には1日間放置するかあるいは100C1時間熱処理することにより吸光度を安定化する必要がある。今後10Mrad以上の大線量の測定が重要になることを考慮し、ポリカーボネートの有用性について他の線量計、特にPET、CTAフィルム線量計との比較検討を行ない、300Mrad程度まではポリカーボネートが最も有用であることがわかった。