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江崎 哲郎*; 神野 健二*; 三谷 泰裕*; 蒋 宇静*; 内田 雅大; 吉野 尚人
JNC TY8400 2002-006, 164 Pages, 2002/06
サイクル機構は、平成11年度平成13年度にかけて「岩盤不連続面の力学・透水メカニズムの実験的・解析的研究」と題して九州大学と共同研究を行っている。本報告書は、前記共同研究内の最終年度である平成13年度の成果を集約したものである。本研究では、1.亀裂開口幅の測定手法の確立、2.不連続面の力学・透水カップリング技術の開発、3.GIS技術を用いた不連続面の力学・透水モデルの開発を主たる検討項目としており、それぞれの検討項目について以下の成果を得た。(1)亀裂開口幅の測定手法の確立 不連続面生成時の初期開口幅の評価手法を提案し、その評価手法の妥当性を検証した。また、不連続面の幾何学的特性を定量的に評価し、せん断に伴う変化を明らかにした。(2)不連続面の力学・透水カップリング技術の開発 不連続面のせん断・透水同時実験装置を開発し、取得したデータを吟味し、不連続面のせん断透水同時特性の特徴に関する知見を得た。(3)GIS技術を用いた不連続面の力学・透水モデルの開発 GISを用いてせん断・透水同時特性モデルを構築し、不連続面のせん断・透水同時特性の評価を行った。
青山 成夫*; 堀田 政國*; 石井 卓*; 山本 勇*; 堀江 芳博*; 穂刈 利之*; 三谷 泰裕*
PNC TJ1060 92-006, 128 Pages, 1992/11
地表から地下深部までの地下水流動評価を行うためには、その地域の地質構造の把握が重要である。また、岩盤の透水性および岩盤中の間隙水圧分布の把握も大切である。これらの把握によって、水理地質モデルの検討が可能となる。本調査は、釜石地区の深度800mのボーリング孔において岩盤中の間隙水圧分布および水質分析による化学特性の把握を行う。そしてそのデータにより水理地質モデルの検討をする。この調査を行うために、MPシステムを利用する。MPシステムは、一本のボーリング孔に多数の計測ゾーンを設定することが可能である。そのため、多区間の間隙水圧の観測および採水ができる。本報告は、以下の項目に関して記述している。(1)検層データ、ボアホールTVデータ、透水試験結果等に基づき、計測ゾーンを決定した。その結果に基づき、MPケーシングの配置を設計し、ボーリング孔に設置した。(2)MPシステムを用いて採水を実施し、水質分析を行った。(3)MPシステムを用いて間隙水圧測定を実施した。(4)水質分析、間隙水圧分布、透水試験結果等に基づき、釜石地区の水理地質モデルを検討した。本件により得られた結果は、地下水流動解析に反映され、そして地下水流動評価技術の確立に寄与するものである。