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後藤田 正夫; 景山 英一; 上埜 武夫; 野崎 文男; 宇田川 昂
工業化学雑誌, 70(9), p.1578 - 1582, 1967/00
電子線で空気中前照射処理したポリノジックレーヨンヘのスチレン乳化グラフト重合において乳化剤の種類およびその添加量、そして酸素量の反応成績におよぼす影響を検討した。その結果、つぎの諸点が明らかになった。一般的に陰イオンおよび非イオン性活性剤がよく、陽イオン活性剤は本反応系において乳化剤として適格でない。また、乳化剤の添加量とともにグラフト率およびグラフト効率ともに低下するのが一般であった。酸素の影響として、本報告の乳化グラフト法はメタノールを溶媒とする溶液グラフト法にくらべて酸素の抑制効果が見かけ上小さい。また、乳化剤の種類によってこの抑制効果が相違し、陰イオン性活性剤を使用するとこれをきわだって小さく保ち得た。
後藤田 正夫; 日馬 康雄; 松田 修; 上埜 武夫
高分子化学, 23(252), p.229 - 233, 1966/00
これまでグラフト重合生成物のグラフト率の決定は、(W-W)/W10(%)で定義される重量増加率で行なわれてきた(ここでWはグラフトした後の重量、Wはグラフト前の重量)。しかし、この方法は実験室的規模では適用可能であるが、パイロット、または工業装置で得られた製品の重量を正確に測定することは困難であり、適用できないことから、間接的にグラフト率を測定する必要が生じる。主鎖、または側鎖がアクリロニトリルなどのような特定元素を含んだポリマーである場合、この特定元素の分析からグラフト率が決定できるが、スチレンセルロース系ではこの方法もまた不適当である。