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上野 照剛*; 岩木 直*; 田爪 圀利*; 荒 克之
Journal of Applied Physics, 69(8), p.4925 - 4927, 1991/04
被引用回数:5 パーセンタイル:34.19(Physics, Applied)大気中におけるガス流が磁場によって抑止されることが知られている。これは大気中酵素の常磁性により磁気カーテンが形成されるからである。この効果を、ヒートパイプ中の熱輸送制御に応用してみた。実験に用いたヒートパイプは外径20mm長さ500mmのステンレスパイプに酵素を封入したものである。この上部を液体窒素中にステップ的に入れると、室温にさらしていた下端部は2分後に-105K/minの速度で冷却しはじめた。同じ実験を、ヒートパイプの中間に約1Tの磁場をかけて行ったところ下端部の冷却開始は5分後となり、また冷却速度は-6K/minと低下した。これはステンレスパイプの金属部中の熱伝達による冷却で、ヒートパイプとしての作動が磁場によって抑止されたことを意味している。この結果は低温実験等における熱スイッチ装置として利用できよう。