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Huang, X. S.*; 小野 正雄; 上野 秀人*; 井口 裕介*; 冨田 健; 岡安 悟; 真下 茂
Journal of Applied Physics, 101(11), p.113502_1 - 113502_5, 2007/06
被引用回数:24 パーセンタイル:65.61(Physics, Applied)セレニウム-テルリウム(Se-Te)半導体について、実験温度260C,最大加速度100万Gにて超重力場実験を行い、配向性のある結晶成長を伴った1mmあたり88at%もの原子レベルで連続的な傾斜構造を得た。この傾斜構造では、格子定数とSeとTeの3電子の結合エネルギーは組成に応じて重力方向に連続的に変化しているが、これは、バンドギャップの傾斜が実現されていることを示している。また、ほぼ重力方向に垂直な向きにc軸が向くように結晶が成長していることがわかった。また、実験結果とシミュレーションとの比較から、沈降の拡散係数が一般的なケミカルポテンシャルによる拡散の100倍以上であると見積もられることがわかった。この結果は、沈降の拡散メカニズムが一般的な空孔機構とは異なるメカニズムである可能性を示唆している。
小野 正雄; 木下 貴博*; 上野 秀人*; Huang, X.*; 長壁 豊隆; 真下 茂
Materials Transactions, 46(2), p.219 - 224, 2005/02
被引用回数:8 パーセンタイル:55(Materials Science, Multidisciplinary)本研究では、In-Pb系合金について超重力場実験を行い原子の沈降と相平衡について調べた(最大加速度:100万Gレベル,温度:融点直下(固体),出発試料:中間相の相単相(面心正方晶),時間:30-150h)。回収試料は、重力方向にPbの濃度が増加して重力と反対方向にInの濃度が増加する傾斜構造を形成していた。100時間実験後の回収試料では、単相の出発状態から、重力側にPb相、反対側にIn相が出現し、それぞれの同一結晶構造内での格子定数が連続的に変化していることがわかった。以上から、この傾斜構造は原子スケールの傾斜構造であり、置換型溶質原子であるInとPb原子の沈降によって形成されたものであることが確認された。また、時間条件を変えた3つの実験結果(30h, 60h, 150h)から、60時間以下で定常状態に達したことがわかった。沈降プロセスのシミュレーションを行った結果、沈降の拡散係数が、化学ポテンシャルによる一般的な拡散係数の8倍と見積もられた。以上の結果は、この系の沈降の拡散メカニズムが一般的な拡散メカニズムと異なることを示唆している。
小野 正雄; Huang, X.*; 木下 貴博*; 上野 秀人*; 長壁 豊隆; 真下 茂
Defect and Diffusion Forum, 237-240(2), p.1101 - 1104, 2005/00
超強重力場下では、凝縮物質中でさえ原子の沈降が生じる。筆者らはこれまでに幾つかの固溶系合金にて置換型溶質原子の沈降を実現している。それでは、他の合金系ではどうなのか?そこで、本研究では、Bi-Pb系金属間化合物(BiPb)について、実験時間の条件を変えながら超重力場実験を行った。(実験条件:最大加速度1.010gレベル,温度:130-150C,実験時間:30-150h,状態:固体)。実験後の試料には組成変化が見られた。また、出発状態ではBiPbであったが、実験後には重力が弱い側にBi相が出現していることがわかった。これらの結果は金属間化合物中でも原子の沈降が起こり、組成変化と構造の変化が起きたことを表している。