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下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 58(5), p.1532 - 1534, 1989/05
被引用回数:7 パーセンタイル:62.76(Physics, Multidisciplinary){N(CH)}ZnIの逐次相転移に対する静水圧の効果を、~320MPaまでの圧力領域について調べた。II-II相転移温度は、共に圧力の増大に対して直線的に増大する。
下司 和男; 永井 士郎; 小沢 国夫*
JAERI-M 88-268, 130 Pages, 1989/01
核融合材料開発のための、原子分子データの収集・評価に関する国際協力の一環として、粒子-物質相互作用の表面過程についての国内文献の検索を行った。24種の雑誌・レポートについて、1986年1月~1987年12月の間に公刊された論文を検索して、計116件のデータシートをIAEAの国際事務局あて送付した。本レポートは、そのデータシートから総説または解説的なものを除いた97件について、現象別に整理配列したものである。巻末に文献の一覧表を付した。
下司 和男
Ferroelectrics, 96, p.195 - 198, 1989/00
被引用回数:3 パーセンタイル:24.04(Materials Science, Multidisciplinary){N(CH)}XCl(X=Mn、Fe、Cu)について、低温領域における相転移と誘電性を調べた。また、X=Mn化合物について、重水素置換が相転移に及ぼす効果を測定した。{N(CH)}MnClと{N(CD)}MuClでは、90k、68kにそれぞれ新しい一次相転移が見出された。
朝日 孝尚*; 長谷部 勝彦*; 下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 57(12), p.4219 - 4224, 1988/12
被引用回数:41 パーセンタイル:86.71(Physics, Multidisciplinary)すでに、常弾性-強弾性相転移の存在を報告した[N(CH)]ZnBrについて、X線解析によって結晶構造を決定し、相転移機構を調べた。常弾性相においては、ZnBr、N(CH)イオンの無秩序配位がみられた。また、強弾性相では、a-軸方向とc-軸方向に並ぶ二種類のZnBr-N(CH)イオンの鎖状配列が観測された。
下司 和男; R.Perret*
Journal of the Physical Society of Japan, 57(11), p.3698 - 3701, 1988/11
被引用回数:27 パーセンタイル:87.74(Physics, Multidisciplinary){N(CH)}ZnIの単結晶を育成し、誘電的性質と相転移を調べた。T=254kと、Tc=210kに相転移が見出され、Tc以下の温度でc-軸方向に自発分極をもつ強誘電性が見られた。
朝日 孝尚*; 長谷部 勝彦*; 下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 57(8), p.2860 - 2861, 1988/08
被引用回数:2 パーセンタイル:59.66(Physics, Multidisciplinary)強弾性相転移を示す{N(CD)}CuClの逐次相転移に伴う構造変化をX線解析によって調べた。重水素化による相転移温度の変化は小さい。不整合相における不整合パラメーターの大きさは、H-塩で0.006であるのに対しD-塩では0.007と僅かに大きくなる。の温度変化はH-塩、D-塩共、ほとんどない。低温でみられる2つの単斜晶について、面角またはの温度変化を精密に測定し、H-塩の場合と比較した。
長谷部 勝彦*; 朝日 孝尚*; 谷崎 茂俊*; 下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 57(3), p.1138 - 1139, 1988/00
被引用回数:8 パーセンタイル:89.4(Physics, Multidisciplinary)重水素化合物{N(CD)}CuBrを育成し、常誘電不整合強誘電強弾性相転移をX線回析によって調べた。
笠野 裕修*; 増山 博行*; 下司 和男; 長谷川 勝彦*
Journal of the Physical Society of Japan, 56(2), p.831 - 832, 1987/02
被引用回数:22 パーセンタイル:97.7(Physics, Multidisciplinary)RbCoX(X:Cl,Br)の変調構造をX線回折によって調べた。その結果、この結晶の中間相が不整合構造を示すこと、強誘電相がC-軸方向に3倍周期の超構造を示すことが明らかになった。不整合相における変調波数の温度変化を同様の相転移を示すことが知られているRbZuX結晶の場合と比較して議論した。
下司 和男
Ferroelectrics, 66, p.269 - 286, 1986/00
テトラメチルアンモニウム・テトラハロゲン金属化合物、{N(CH)}XY(X:Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Zn;Y:Cl,Br)は、不整合変調波数のロック・インによって種々の整合構造が安定となる。圧力-温度の二次元空間内での相安定性を調べることにより、これらの化合物にみられるさまざまなロック・イン転移を統一的に記述することができることを示した。また、-ZnCl,-CoCl化合物に対する重水素化効果と圧力効果の相関性、-XBr化合物の特異な圧力効果について、主に著者らが行ってきた実験結果の解説を行った。
下司 和男
Ferroelectrics, 64, p.97 - 106, 1985/00
RbZnCl,RbZnBr,KZnClは、KSeOと同様に、基準相不整合相強誘電相の相転移をすることが知られている。これらの物質の相転移の機構を明らかにするため、相転移に対する静水圧の効果を~0.8GPaまでの圧力範囲にわたって調べた。基準-不整合転移温度は、RbZnCl,RbZnBr,KZnClではいずれも圧力とともに増大する。これはKSeOの場合、圧力とともに減少するのと対照的であるが、KSeOの転移が変位型であるのに対し、他の化合物の転移が秩序-無秩序型であることを反映しているものと思われる。キューリー温度はいずれも圧力とともに減少する。RbZnClおよびRbZnBrでは、高次の整合相に対応するとみられる高圧誘起相が新たに見出された。
下司 和男
Japanese Journal of Applied Physics, 24(SUPPL.24-2), p.387 - 389, 1985/00
被引用回数:109 パーセンタイル:96.26(Physics, Applied)化学式AXYをもつ化合物の中で、SrGeS型構造(単斜晶,空間群:P2/m)をもつ一群の結晶が存在するが、その相転移および誘電性の研究は非常に少ない。このグループに属するRbZnI,TlZnI,CsHgIの単結晶を育成し、その誘電性を液体ヘリウム温度~室温の間で調べた。RbZnIでは、-211C,-265.7C,TlZnIでは-64.5Cにそれぞれ誘電異常を伴う相移転が新たに見出された。CsHgIでは4.2K以上に相転移は見られない。結晶構造および、誘電履歴曲線の観察から、TlZnIは-64.5C以下で強誘電体となることが分った。
幡野 純*; 久米 信幸*; 久保田 賢司*; 塚本 桓世*; 二馬 秀夫*; 下司 和男
Japanese Journal of Applied Physics, 24(SUPPL.24-2), p.844 - 846, 1985/00
SC(NH)およびSC(ND)結晶に、0.1~10kVmsの間の種々の印加速度で電場を加え、誘電履歴曲線を観測した。この結果から、電場-温度平面内での相図を得た。SC(NH),SC(ND)の不整合相は、共に約2MVmの印加電場で消失する。また、強誘電相-不整合相の転移点は電場の印加速度によって大きく変わり、格子欠陥によるdiscommensurationのピン止め効果がはたらいているものと考えられる。
下司 和男; 飯泉 仁
Journal of the Physical Society of Japan, 54(11), p.4205 - 4212, 1985/00
被引用回数:8 パーセンタイル:61.83(Physics, Multidisciplinary){N(CD)} ZnBrの相転移を、誘電測定および中性子散乱によって調べた。相転移温度とその圧力係数はそれぞれ14.2C,0.183KMPaで、軽水素塩の値と誤差の範囲で変わらなかった。高温相において、b-およびc-方向に線状にのびる中性子散漫散乱が観測された。散漫散乱の極大は(h,k,l0.4)、(h,k0.5,l)に存在する。(3,0,1.6)における散漫散乱強度は、温度降下と共に増大し、-4.7Cで発散する傾向を示す。他方、(3,1.5,0)における強度の温度変化は小さい。フォノン分岐のソフト化は観測されなかった。
下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 54(7), p.2401 - 2403, 1985/00
被引用回数:33 パーセンタイル:89.86(Physics, Multidisciplinary)RbCoCl,RbCoBrの単結晶を溶融物から育成し、誘電的性質を液体ヘリウム温度以上の温度領域で測定した。キューリー温度以下に、RbCoClでは66K、RbCoBrでは95Kと65Kに新しい相転移が見出された。これらの相転移における誘電異常は、対応するRbZnX結晶で見出されているものとよい対応を示す。
下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 54(10), p.3694 - 3696, 1985/00
被引用回数:35 パーセンタイル:90.99(Physics, Multidisciplinary)TlZnIの単結晶をBridgman法により液相から育成し、誘電性を測定した。この物質はCurie温度209K以下で強誘電性を示すことを見出した。180Kにおける自発分極の値は約1.210cmである。
下司 和男; 小沢 国夫
Journal of the Physical Society of Japan, 53(2), p.627 - 634, 1984/00
被引用回数:36 パーセンタイル:87.02(Physics, Multidisciplinary){N(CH)}MnClの相転移に対する静水圧の効果を高圧下の誘電測定によって調べた。圧力-温度空間内での不整合相の領域を決定した。135MPa~240MPaの範囲で、a-軸方向の誘電率がピークを示すことを見出したが、対応する-ZnCl、-CoCl、-FeCl化合物と異なり強誘電相の存在は認められなかった。
下司 和男; 小沢 国夫
Journal of the Physical Society of Japan, 53(3), p.907 - 909, 1984/00
被引用回数:6 パーセンタイル:61.93(Physics, Multidisciplinary)CsCuClのCuCl八面体のヤーン・テラー変形によって誘起される相転移(146C)に対する静水圧の効果を0.8GPaの圧力範囲で測定した。相転移温度は、圧力の印加と共に-6.6K GPaの割合で低下する。この値は、ソフト・フォノンの凍結によってKMnF、CsPbCl、CsPbBr等に生ずる相転移の場合に比べて、大きさが約1桁小さく符号が反対である。この結果から相転移に伴う体積変化を見積り、-0.025%という小さい値であることを明らかにした。
下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 53(11), p.3850 - 3854, 1984/00
被引用回数:11 パーセンタイル:68.56(Physics, Multidisciplinary)単斜晶RbZnIの単結晶を育成し、誘電測定によって相転移を調べた。62.4k、7.5kに相転移を示し、b-軸方向の誘電率は、62.4k以上で curie-weiss 則に従うことが分かった。62.4k以下の相で強誘電性は見出されなかった。これまでに報告した他のMMX-型ヨウ化物結晶の相転移との比較を行った。
下司 和男; 飯泉 仁
Journal of the Physical Society of Japan, 53(12), p.4271 - 4278, 1984/00
被引用回数:31 パーセンタイル:85.46(Physics, Multidisciplinary)中性子散乱によって、KZnClのノーマル・インコメンシュレート相転移を調べた。KSeOの場合と異り、ノーマル相でソフト・フォノンは検出されなかった。(h,o,l0.3)に散漫散乱が見出され、その強度は温度が転移点に近づくに従って、Curie-Weiss適に増大する。この結果は、KZnClの相転移が、秩序-無秩序的であることを示している。
下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 53(5), p.1602 - 1605, 1984/00
被引用回数:9 パーセンタイル:70.68(Physics, Multidisciplinary)CaSr(CHCOO) 、 CaPb(CHCOO)の二つの強誘電相II、III間の相転移を、ダイアモンド・アンビルを用いた顕微鏡観察と誘電率の精密測定により再検討した。測定は、常温付近で圧力を変化して行い、一次相転移を通過して歪みを導入させないように注意した。Sr-塩では、0.680.10GPa、Pb-塩では0.600.10GPaで室温において光学的一軸性から二軸性へと変る相転移が見られた。誘電率測定との対象の結果、この転移はPb-塩ではIII相への転移に対応するのに対し、Sr-塩では新に見出された高圧相IV相への転移であることが明らかになった。この結果、Pb-塩のIII相はII相と同型でないこととなり、従前の見解は否定された。