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報告書

瑞浪超深地層研究所でのプレグラウト領域の岩石の採取と室内分析

鵜山 雅夫*; 人見 尚*; 中嶋 悟*; 佐藤 稔紀; 真田 祐幸; 青柳 芳明

JAEA-Research 2015-010, 67 Pages, 2015/10

JAEA-Research-2015-010.pdf:32.34MB
JAEA-Research-2015-010-appendix(CD-ROM).zip:528.25MB

日本原子力研究開発機構は、経済産業省資源エネルギー庁からの委託研究として「地下坑道施工技術高度化開発」を進めてきた。本委託研究の一環として、瑞浪超深地層研究所深度200m予備ステージ避難所において、プレグラウチングによって岩盤に注入されたグラウト材の浸透範囲や、グラウト材の浸透による透水性の改善効果などを、多種多様な調査により把握した。「瑞浪超深地層研究所でのプレグラウト領域の岩石の採取と室内分析」では、これらの調査の継続として、グラウト材が岩盤固層部に及ぼす化学的影響に関する情報を取得するための調査を実施した。具体的には、グラウト材の浸透固化が予測される場所にチェックボーリングを掘削してサンプルを採取するとともに、割れ目内に見られるグラウト材および岩盤との接触部を対象に蛍光X線分析、透過電子顕微鏡観察等を行うことにより、グラウト材が岩盤固層部に及ぼす化学的影響に関する情報を取得した。

論文

Transmission secondary ion mass spectrometry using 5 MeV C$$_{60}$$$$^{+}$$ ions

中嶋 薫*; 永野 賢悟*; 鈴木 基史*; 鳴海 一雅; 齋藤 勇一; 平田 浩一*; 木村 健二*

Applied Physics Letters, 104(11), p.114103_1 - 114103_4, 2014/03

 被引用回数:6 パーセンタイル:26.85(Physics, Applied)

In the secondary ion mass spectrometry (SIMS), use of cluster ions has an advantage of having a high sensitivity of intact large molecular ions over monatomic ions. This paper presents further yield enhancement of the intact biomolecular ions with measuring the secondary ions emitted from a self-supporting thin film in the forward direction, which is the same direction as primary beams. Phenylalanine amino-acid films deposited on self-supporting thin Si$$_{3}$$N$$_{4}$$ films were bombarded with 5-MeV C$$_{60}$$$$^{+}$$ ions. Secondary ions emitted in the forward and backward directions were measured under the bombardments of the SiN and phenylalanine sides, respectively. The yield of intact phenylalanine molecular ions emitted in the forward direction is about one order of magnitude larger than the backward direction, while fragment ions of phenylalanine molecules are suppressed. This suggests a large potential of transmission cluster-ion SIMS for the analysis of biological materials.

論文

ITPA会合報告,29

諫山 明彦; 榊原 悟*; 古川 勝*; 松永 剛; 山崎 耕造*; 渡邊 清政*; 井戸村 泰宏; 坂本 宜照; 田中 謙治*; 田村 直樹*; et al.

プラズマ・核融合学会誌, 86(6), p.374 - 377, 2010/06

この会合報告は、2010年春に開催された国際トカマク物理活動(ITPA)の会合報告を取りまとめたものである。取りまとめたトピカルグループは"MHD安定性", "輸送と閉じ込め物理", "統合運転シナリオ", "ペデスタル物理"及び"高エネルギー粒子物理"の計5グループである。報告内容は、各トピカルグループの国内委員により、各会合で発表されたITER実現に向けた物理課題の解析結果や装置間比較実験報告、また次回会合までに行うべき課題などについてである。

論文

ITPA(国際トカマク物理活動)会合報告,27

長壁 正樹*; 篠原 孝司; 東井 和夫*; 藤堂 泰*; 濱松 清隆; 村上 定義*; 山本 聡*; 井戸村 泰宏; 坂本 宜照; 田中 謙治*; et al.

プラズマ・核融合学会誌, 85(12), p.839 - 842, 2009/12

この会合報告は、2009年秋に開催された国際トカマク物理活動(ITPA)の会合報告を取りまとめたものである。取りまとめたトピカルグループは"高エネルギー粒子物理", "輸送と閉じこめ物理", "ペデスタル物理", "MHD安定性", "計測"、及び"統合運転シナリオ"の計6グループである。報告内容は、各トピカルグループの国内委員により、各会合で発表されたITER実現に向けた物理課題の解析結果や装置間比較実験結果報告、また次回会合までに行うべき課題などについてである。

論文

ITPA(国際トカマク物理活動)会合報告,24

井戸村 泰宏; 吉田 麻衣子; 矢木 雅敏*; 田中 謙治*; 林 伸彦; 坂本 宜照; 田村 直樹*; 大山 直幸; 浦野 創; 相羽 信行; et al.

プラズマ・核融合学会誌, 84(12), p.952 - 955, 2008/12

2008年の秋季に、ITPAに関する6つの会合(「輸送と閉込め物理」,「周辺及びペデスタル物理」,「MHD安定性」,「統合運転シナリオ」,「高エネルギー粒子物理」,「スクレイプオフ層及びダイバータ物理」)が開催された。前回までのグループが再編成されグループ名も改称されるとともに、新議長,新副議長が就任し、各国の委員も更新された。各会合の詳細と次回会合の予定(開催日程,場所)等を報告する。

論文

Chraracterization of iron hydroxides in a weathered rock surface by visible microspectroscopy

永野 哲志; 磯部 博志*; 中嶋 悟*; 芦崎 翠*

Applied Spectroscopy, 56(5), p.651 - 657, 2002/05

 被引用回数:10 パーセンタイル:50.41(Instruments & Instrumentation)

本報は、風化花崗岩中に微量に存在する鉄酸化物を顕微可視分光法で分析した結果を報告したものである。顕微可視分光計は数十$$mu$$mの微細領域の可視光スペクトルを測定する装置であり、微視的に不均質な花崗岩に適用すれば構成鉱物毎の情報を得ることができる。従来からの拡散反射法により風化花崗岩中には結晶質の針鉄鉱が存在することが示されていたが、本分析法により結晶質相に加え非晶質水酸化鉄も存在していることを明らかにした。また、風化環境下における非晶質水酸化鉄及び針鉄鉱の生成速度を議論するとともに、風化環境下において熱力学的に不安定であり本来速やかに結晶化するはずの非晶質水酸化鉄が、有害元素を取り込んだ場合には長期に亘り安定に存在する可能性を指摘した。

論文

Formation of goethite and hematite from neodymium-contatining ferrihydrite suspensions

永野 哲志; 三田村 久吉; 中山 真一; 中嶋 悟*

Clays and Clay Minerals, 47(6), p.748 - 754, 1999/00

 被引用回数:16 パーセンタイル:44.62(Chemistry, Physical)

岩石中に風化生成物として生成する鉄鉱物による放射性核種の固定機構を調べるために、ネオジムと鉄との共沈・結晶化の実験を行った。ネオジムはアメリシウムなど3価のTRU元素と類似の化学的挙動をとるとされる元素である。非晶質の水酸化鉄中に安定に保持されたネオジムは、鉄鉱物の結晶化に伴い赤鉄鉱の結晶格子中に取り込まれることはあるものの、概して、非晶質相にとどまったまま鉄鉱物の結晶化を妨げる効果を持つことが示された。放射性廃棄物の地中処分においては、鉄鋼物は人工バリア材の腐食生成物としても生成されるため、本研究で得られた結果は処分場周辺で想定される腐食生成物と核種との相互作用を調べる研究にも役立つであろう。

論文

新型顕微可視分光計の開発とウラン鉱物の結晶化学・地球科学

磯部 博志; 中嶋 悟*

月刊地球, 18(4), p.262 - 268, 1996/00

顕微鏡、回折格子型分光器とCCDカメラを組み合わせて、岩石薄片試料などの透過、反射、蛍光などの可視分光スペクトルを測定可能な顕微可視分光計を開発した。焦点位置に組み込んだ絞りによって、直径数$$mu$$m程度までの測定領域を、試料上の位置を正確に確認しながら短時間で測定可能である。これにより、ウラン鉱物などの吸収、反射、蛍光スペクトルの精密測定が可能となった。ウラニルの酸化物、けい酸塩、りん酸塩鉱物による違いや、陽イオン種による特徴が吸収スペクトルに現れている。蛍光では、極低温での微細構造が測定可能であり、ウラン鉱物の進化過程の定量的理解に役立つ可能性を持っている。

論文

The use of color to quantify the effects of pH and temperature on the crystallization kinetics of goethite under highly alkaline conditions

永野 哲志; 中嶋 悟*; 中山 真一; 妹尾 宗明

Clays and Clay Minerals, 42(2), p.226 - 234, 1994/00

 被引用回数:34 パーセンタイル:75.61(Chemistry, Physical)

地下水から放射性核種を共沈・固定する場として、鉄の沈澱・結晶化に関する速度論的研究を沈澱物の色の変化に着眼して行った。褐色の非晶質鉄水酸化物は熟成条件により黄色の針鉄鉱、赤色の赤鉄鉱及びこれらの混合相に結晶化する。肉眼で観察される変色の様子を色彩色差計で測定した値を基にa$$^{ast}$$-b$$^{ast}$$座標系で表記すると、針鉄鉱と赤鉄鉱では異なるパターンを示し、a$$^{ast}$$-b$$^{ast}$$座標上で結晶生成物が識別できることがわかった。針鉄鉱ではb$$^{ast}$$値(黄色度を表す)と結晶化度がよい相関を持つことからb$$^{ast}$$値を基に針鉄鉱の結晶化曲線を作成した。結晶化曲線からこの反応が一次反応であることを推定し反応速度定数を求めた。この定数は熟成温度が高いほど、またpHが高いほど大きな値を示した。反応速度のpH依存性及び温度依存性は針鉄鉱の結晶化に関する従来からのモデル(非晶質鉄水酸化物の溶解、溶解した成分の再沈澱)を支持するものである。

報告書

ESR and cathodoluminescence studies of radiation defects in clays and quartz from some U deposits

Clozel, B.*; 小室 光世; 中嶋 悟*; 永野 哲志*; 正木 信行*; 林 久人*

PNC TN6410 92-004, 32 Pages, 1992/03

PNC-TN6410-92-004.pdf:1.45MB

主に堆積岩中に胚胎する世界のウラン鉱床6地域の岩石試料について、鉱物の放射線損傷を電子スピン共鳴分光法(ESR)及びカソードルミネッセンス(CL)法によりしらべた、カオリン鉱物を含む粘土フラクション粉体のESRスペクトルには、カオリナイトに知られている放射中心と同様のシグナルが観察された。しかし、他のスメクタイトやイライト等の粘土鉱物にはこのような放射中心は認められなかった。したがって、岩石の風化や変質の際の、ウラン等の放射性元素の挙動の指標としては、カオリン鉱物が最も適している。同じ試料薄片のCL法による観察では、ウランの含有量の高い試料中の石英粒子の周縁部に、30ミクロン程度の放射線損傷リムが存在していることが観察された。このリムは、ウランの含有量が低くても年代の古い試料には存在しており、石英の堆積時から現在までの放射線被爆歴を示している。したがって、これら2つの手法は、鉱床生成時から現在にかけてのウランの2次的移動・濃集過程の解析の手段として用いることができる。

論文

Color variations associated with rapid formation of goethite from proto-ferrihydrite at pH 13 and 40$$^{circ}$$C

永野 哲志; 中嶋 悟*; 中山 真一; 長田 和男*; 妹尾 宗明

Clays and Clay Minerals, 40(5), p.600 - 607, 1992/00

 被引用回数:32 パーセンタイル:74.64(Chemistry, Physical)

高レベル廃棄物処分場周辺及び核種の移行経路となる岩石亀裂中には、人工バリア材や含鉄鉱物から溶出した鉄が酸化物・水酸化物として多量に存在する。放射性核種はこれらの鉄化合物に固定されることが期待されるが、その固定能は鉄化合物の種類だけでなく結晶性にも大きく左右される。従って、結晶性を含めた鉄化合物の存在形態を把握することは重要な課題である。本研究はこれらの目的のために固定能の大きいと考えられるゲーサイト(FeOOH)について、結晶化に伴う色の変化を測色法、可視及び赤外分光法等の手法により定量的に調べたものである。

論文

The Factors controlling vertical color variations of North Atlantic Madeira Abyssal Plain sediments

長尾 誠也; 中嶋 悟

Marine Geology, 109, p.83 - 94, 1992/00

 被引用回数:46 パーセンタイル:77.51(Geosciences, Multidisciplinary)

放射性廃棄物の地層処分において、土壌や堆積物中の有機物、鉄、マンガンと放射性核種の相互作用を把握することは重要である。その相互作用の機構を明らかにするためには、それらの土壌中の分布はもちろん、存在形態を把握しなければならない。そこで、分光学的手法で簡単に、非破壊でそれらのパラメーターを測定できる方法の開発を海底堆積物を試料として検討を行なった。簡単な色彩計により海底土の色を測定し、その色と海底土中の有機物、鉄、マンガン、炭酸カルシウム含量と比較した結果、それぞれ正の相関関係が存在した。これは、土壌の化学成分の含量の違いが色に反映されていることを示唆している。また、海底土の鉄は主に水酸化物態で存在している可能性が示唆された。従って本方法は、土壌や堆積物中の有機物、鉄、マンガンの鉛直、水平分布やそれらの存在形態をおさえるには、極めて有効な手段といえる。

論文

Possible complexation of uranium with dissolved humic substances in pore water of marine sediments

長尾 誠也*; 中嶋 悟

Science of the Total Environment, 117-118, p.439 - 447, 1992/00

放射性廃棄物の地層処分において、土壌や堆積物中の腐植物質とアクチノイドの相互作用を把握することは重要であるが、そのためにはまず、その相互作用の機構を明らかにする必要がある。そこで、海底堆積物中でのウランと腐植物質の関係を調べてみた。酸化還元環境等の異なる3測点の海底堆積物間隙水中のウラン濃度、間隙水の紫外・可視スペクトル及び蛍光スペクトルの測定から、酸化的海底堆積物においては、ウラン濃度は間隙水中に溶存する腐食物質、その中でも特にフルボ酸の含有量と良い相関があることがわかった。従って、ウランは溶存腐植物質と錯体を形成している可能性が高い。この事は、又、海水から海底下へのウランの有効な除去機構を明らかにするものあり、如何なる廃棄物処分方式においても核種の最終シンク場所として海底土が期待されていることを裏付けるものである。

論文

A Convenient method of color measurement of marine sediments by colorimeter

長尾 誠也; 中嶋 悟*

Geochemical Journal, 25, p.187 - 197, 1991/00

 被引用回数:12 パーセンタイル:37.34(Geochemistry & Geophysics)

土壌や堆積物の色は、有機物、炭酸カルシウム、鉄、マンガン含量とその依存形態によって支配されているといわれている。従って、土壌や堆積物の色を定量的におさえることにより、土壌での放射性核種の挙動において重要な役割を演ずると考えられてるそれらの物質の鉛直、水平分布を現場で、簡単に把握することができる。そこで、簡単な色彩色差計を用い、土壌や堆積物の色を現場で測定できる方法の開発を試みた。色彩色差計により、海底堆積物の色を水を含んだ状態と乾燥させた状態で測定し、含水率の効果、粒径の効果等について検討を行なった。その結果、水を含んだ状態の海底堆積物の色は、主に水と堆積物固相の化学成分の濃度と存在形態によって支配されていることが明らかとなった。また、本方法の測定精度は8%以下であるため、充分、現場で用いることができる実用的な方法である。

論文

地球表層の地球化学的動的過程の解析と予言

中嶋 悟

鉱物学雑誌, 19(5), p.289 - 293, 1990/07

地球を取り巻く環境問題が議論される今日、鉱物学は地球社会にどのような貢献ができるのかを真剣に考える時期に来ている。筆者の関わっている放射性廃棄物の地層処分問題を例にとって、鉱物学に期待される発展とデータの蓄積について論ずる。岩石・鉱物中の物質の移動速度と移動経路の研究、岩石-水相互作用の際の物質移動・濃集に関わる反応経路・速度の研究、そして非破壊顕微状態分析法の開発等が必要であると考えられる。拡散係数、溶解・沈澱・結晶化反応速度定数などの信頼性の高い予言力のあるデータを、より多くの鉱物科学者が研究し蓄積していくことが切に望まれる。そうすることが地球社会におけるそして地球科学における鉱物学の意義付けをしていくとともに、鉱物学自身の新たな発展をもたらすことになると信じている。

論文

岩石間隙水中のイオンの拡散と間隙の性質

西山 勝栄*; 中嶋 悟; 多田 隆治*; 内田 隆*

鉱山地質, 40(5), p.323 - 336, 1990/00

放射性廃棄物の地層処分において、岩盤割れ目からその周辺のマトリックス部への核種の拡散現象は、核種の移動の重要な遅延現象である。そこでこの現象を定量化するため、様々な岩石について、その間隙水中のヨウ素イオンの拡散実験を行い、有効拡散係数を測定した。また、これらの岩石の全間隙率及び間隙孔径分布を測定した。その結果、両対数グラフ上で、岩石の5nm以上の間隙率(transport porosity)$$varepsilon$$traと有効拡散係数は、均質等方的な岩石についてほぼ直線的な関係がある。その傾きから、拡散経路の屈曲度では、$$tau$$$$^{2}$$=$$varepsilon$$tra$$^{-0.3}$$の形でtransport porosityの関数となった。これらの関係は、間隙率を測定し、また間隙率の長期的変化等の推測をすれば、岩盤マトリックス中での核種の拡散現象の定量的予測ができる事を示唆する。

論文

花崗岩およびぎ灰岩間隙水中のイオンの拡散係数の測定

喜多 治之*; 岩井 孝幸*; 中嶋 悟

応用地質, 30(2), p.84 - 90, 1989/06

岩盤中の非吸着性の核種の拡散を評価するために、簡単な拡散セルを用いて、間隙率の違う均質な岩石として花崗岩と凝灰岩とを選んで、それらの小試料についてヨウ素イオンの有効拡散係数を測定した。ヨウ素イオンの有効拡散係数は、花崗岩では約2$$times$$10$$^{-12}$$m$$^{2}$$/s、凝灰岩では約7$$times$$10$$^{-11}$$m$$^{2}$$/sであった。また花崗岩と凝灰岩の有効間隙率は、それぞれ約0.8%と約25%であった。我々の結果と花崗岩と片麻岩についての文献値とを合わせて評価すると、間隙率と有効拡散係数とは両対数グラフ上で直線関係で近似できることがわかった。

論文

Diffusion and fixation of a mobile radionuclide in deep-sea sediments

中嶋 悟; 喜多 治之*

Disposal of Radioactive Waste in Seabed Sediments, p.151 - 164, 1989/00

海洋底下処分の安全性研究において、深海底推積物中の間隙水の動きが小さい場合、間隙水中の拡散が核種の主な移行要因である。そこで、動きやすい核種の代表としてテクネチウムの深海底推積物中での拡散係数を測定した。TcO$$_{4}$$の拡散係数は、両対数グラフ上で、推積物中の水分量及び間隙率と直線的相関関係がある事がわかった。この関係により、安全評価用の入力パラメータとしての拡散係数を、より合理的に見積もる事ができる。深海底推積物中の一部には、黒色班点を含むものがあり、テクネチウムはこの部分で固定された。この部分は、局所的還元性環境であると考えられ、有機性還元剤(例えば酸化還元酸素)がテクネチウムを還元・沈澱したと推定される。このような有機性還元物質の存在は、核種の深海底推積物中での移行を遅延するのに有効であろう。

論文

Infrared microspectroscopy analysis of the chemical state and spatial distribution of hydrous species in minerals

中嶋 悟; 大木 貞嗣*; 落合 周吉*

Geochemical Journal, 23, p.57 - 64, 1989/00

 被引用回数:26 パーセンタイル:59.44(Geochemistry & Geophysics)

鉱物中の微小な含水物質を分析するため、フーリエ変換型顕微赤外分光法を鉱物に応用してみた。鉱物薄片での顕微透過スペクトルの解釈から、異なる水の化学結合状態についての情報が得られ、10$$mu$$mステップのマッピング測定からそれぞれの水の空間分布が得られた。この方法は、従って、岩石-水相互作用のような、微小領域で不均一に起こる地球化学的過程の分析に有効でろうと考えられる。特に、鉱物の水和やイオン交換の機構を調べたり、鉱物やガラスの表面水和層のキャラクタリゼーションをする際に、有効であろう。この方法をさらに発展させ、化学反応径路のモデル化の手段として用いたい。

論文

Study of colors and degrees of weathering granitic rocks by visible diffuse reflectance spectroscopy

永野 哲志; 中嶋 悟

Geochemical Journal, 23, p.75 - 83, 1989/00

 被引用回数:39 パーセンタイル:70.05(Geochemistry & Geophysics)

風化度の異なる花崗岩質岩石の粉末の色を研究するため、可視域の拡散反射法と色彩色差計を応用した。その結果、FeO(OH)が風化花崗岩の黄色を帯びる原因だと考えられた。このFeO(OH)を拡散反射法によって定量分析した結果、風化の進行に伴い明らかに増加することが分かった。従って、FeO(OH)は風化を示す定量的なパラメータになるであろう。

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