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金子 義久*; 中村 光明*; 錦見 正和*; 土屋 毎雄*; 福田 達*
PNC TN941 84-93, 139 Pages, 1984/06
50MW蒸気発生器試験施設において1975年9月から1983年1月の間に使用した蒸気発生器用圧力開放板(反転型)と収納容器用圧力開放板(引張型)およびこれらの未使用品の破裂試験および材料試験(蒸気発生器のみ)を実施し使用環境による破裂特性の変化,ナトリウムによる腐食金属組織の変化,機械的・物理的性質の変化を明らかにした。主な試験結果は,以下の通りである。(1)蒸気発生器および収納容器用圧力開放板の破裂圧力は、使用品、未使用品共に製作時の破裂試験結果より低かったがいずれも購入時の仕様を満足していた。(2)蒸気発生器用圧力開放板は,温度200430,圧力0.71.4kg/cm2gの使用環境下での10,13812,387時間運転後においても破裂特性の変化はみられなかった。(3)蒸気発生器および収納容器用圧力開放板は,破裂試験時いずれも完全開口した。(4)使用後の圧力開放板は,腐食の進行がほとんど認められなかった。(5)使用環境により圧力開放板材料(インコネルX―750)の金属組織が変化し(時効硬化)機械的・物理的性質の変化が認められた。(6)蒸気発生器用圧力開放板の材料は,インコネルX―750を正規の時効処理を実施して使用するか時効硬化のない耐熱・腐食性の高いインコネル600またはインコネル625を用いることが望ましい。