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中野 博生*; 坂井 徹
Journal of Physics; Conference Series, 868, p.012006_1 - 012006_10, 2017/07
被引用回数:3 パーセンタイル:78.7(Physics, Applied)カゴメ格子反強磁性体のスピンギャップ問題について、ひし形クラスターの数値対角化によるエネルギースペクトルと有限サイズスケーリングにより解析した。その結果、カゴメ格子反強磁性体は三角格子反強磁性体と同様にギャップレスであるという結論が得られた。
坂井 徹; 中野 博生*
Physics Procedia, 75, p.369 - 375, 2015/12
被引用回数:1 パーセンタイル:46.45(Physics, Applied)S=1/23本鎖スピンチューブについて数値対角化により研究した。その結果、スピン異方性により3分の1磁化プラトーがある相からない相へと量子相転移が起きることがわかった。相図も示された。
坂井 徹; 中野 博生*
Physics Procedia, 75, p.821 - 828, 2015/12
被引用回数:0 パーセンタイル:0.04(Physics, Applied)S=1/2カゴメ格子反強磁性体の磁化過程について42スピン系までの数値対角化により研究した。臨界指数の解析により、3分の1磁化プラトーのような振る舞いは、従来知られるものとは異なるものであることが示された。それは、低磁場側では微分磁化が無限大になるのに対し、高磁場側ではゼロになるというものである。さらに本研究では、歪んだカゴメ格子反強磁性体が3分の1磁化プラトーを示すことを確認した。
中野 博生*; 長谷川 泰正*; 坂井 徹
Journal of the Physical Society of Japan, 84(11), p.114703_1 - 114703_6, 2015/11
被引用回数:33 パーセンタイル:82.51(Physics, Multidisciplinary)歪んだ正方カゴメ格子上のspin-1/2ハイゼンベルグ反強磁性体の磁化過程について、大規模数値対角化により理論的に研究した。その結果、飽和磁化の3分の1のところに、新しい磁化ジャンプが現れることが判明した。
坂井 徹; 笠原 稔弘*; 肘井 敬吾*; 太田 仁*; 中野 博生*
Synthetic Metals, 208, p.26 - 28, 2015/10
被引用回数:1 パーセンタイル:4.82(Materials Science, Multidisciplinary)リング交換相互作用をもつS=1/23本鎖スピンナノチューブについて有限サイズ系の数値対角化により研究した。以前の研究により、リング交換相互作用のない場合には、自発的なダイマー化が起きて、スピンギャップが開くことが判明している。本研究により、リング交換相互作用が増加すると、ある臨界点で量子相転移が起こり、異なるパターンのダイマー化による新しいスピンギャップ相が生じることが判明した。
坂井 徹; 肘井 敬吾*; 大久保 晋*; 太田 仁*; 中野 博生*; 宮下 精二*
Applied Magnetic Resonance, 46(9), p.997 - 1002, 2015/09
被引用回数:1 パーセンタイル:6.49(Physics, Atomic, Molecular & Chemical)S=1/2カゴメ格子反強磁性体について18スピン・クラスターの数値対角化により研究した。ジャロシンスキー・守谷相互作用がある場合に起こり得るESRシングレット・トリプレット遷移の強度に比例する行列要素を計算した。いくつかの角度に依存した選択則を示した。
中野 博生*; 坂井 徹
Journal of the Physical Society of Japan, 84(6), p.063705_1 - 063705_5, 2015/06
被引用回数:28 パーセンタイル:80.64(Physics, Multidisciplinary)カゴメ格子上のスピンSハイゼンベルグ反強磁性体の磁化過程について数値対角化により研究した。S=1, 3/2, 2, 5/2の有限サイズクラスターの数値対角化による結果は、Sによらず3分の1磁化プラトーが現れることを示している。また、磁化プラトーの臨界磁場とプラトー幅のS依存性について解析し、最近の摂動論の結果と比較した。
中野 博生*; 坂井 徹
Japanese Journal of Applied Physics, 54(3), p.030305_1 - 030305_4, 2015/03
フェライトの基本的な磁性機構であるフェリ磁性の不安定性を明らかにするため、フラストレートした二次元=1/2ハイゼンベルグ反強磁性体の数値対角化による研究を行った。その結果、弱いフラストレーションで自発磁化を持つフェリ磁性の基底状態が現れることがわかった。
中野 博生*; 坂井 徹
Japanese Journal of Applied Physics, 54(3), p.030305_1 - 030305_4, 2015/03
被引用回数:10 パーセンタイル:41.41(Physics, Applied)フェライトの磁性の基礎を与えるフェリ磁性の不安定性を明らかにするため、フラストレーションのあるS=1/2二次元ハイゼンベルグ反強磁性体について数値対角化により研究した。その結果、弱いフラストレーションにおいてフェリ磁性状態が自発磁化をもたらすことがわかった。
坂井 徹; 中野 博生*
Journal of Physics; Conference Series, 568(4), p.042025_1 - 042025_6, 2014/12
被引用回数:0 パーセンタイル:0.05(Physics, Applied)カゴメ格子反強磁性体の磁化過程について、大規模数値対角化と有限サイズスケーリングにより理論的に解析した。我々の以前の研究において、飽和磁化の3分の1のところで磁化ランプと呼ばれる新しい現象が起きることが予測された。本研究では、この磁化ランプ現象と従来知られている現象との違いを明確にするため、カゴメ格子を含む拡張した格子上の反強磁性体を考え、基底状態の相図を求めた。その結果、やはりカゴメ格子反強磁性体の磁化3分の1付近は、これまで知られている量子相とは異なることが判明した。さらに、42スピン系までの数値対角化と有限サイズスケーリングにより、カゴメ格子反強磁性体の基底状態はギャップレスのスピン液体であることも判明した。
中野 博生*; 坂井 徹
Journal of the Physical Society of Japan, 83(10), p.104710_1 - 104710_7, 2014/09
被引用回数:34 パーセンタイル:83.14(Physics, Multidisciplinary)=1/2カゴメ格子反強磁性体の磁化過程について数値対角化により研究した。我々は42スピン系の完全な磁化曲線を計算することに成功した。その結果、磁化3分の1に現れる臨界的な振る舞いが、従来の二次元系の磁化プラトーとは異なることが明らかとなった。
中野 博生*; 坂井 徹; 長谷川 泰正*
Journal of the Physical Society of Japan, 83(8), p.084709_1 - 084709_7, 2014/08
スピン空間に異方性を持たない=1/2スクエア・カゴメ格子反強磁性体においてスピンフロップ現象が発見されたことに触発されて、我々は二つの異なる頂点共有三角形からなる別の格子における=1/2反強磁性体の磁化過程を数値対角化法によって研究した。二つの格子とは、4枚歯の手裏剣のような形をした格子と、ひずんだカゴメ格子である。その結果、両方の格子で、飽和磁化の3分の1における磁化プラトーの高磁場側の端にスピンフロップ現象を伴う磁化ジャンプが起きることが判明した。
中野 博生*; 坂井 徹; 長谷川 泰正*
Journal of the Physical Society of Japan, 83(8), p.084709_1 - 084709_7, 2014/08
被引用回数:24 パーセンタイル:76.91(Physics, Multidisciplinary)フラストレーションのある二次元反強磁性体について数値的対角化により研究した。その結果、いくつかのフラストレートした反強磁性体では、スピン空間の異方性が無いにもかかわらず、スピンフロップ現象を起こすことがわかった。
礒田 誠*; 中野 博生*; 坂井 徹
Journal of the Physical Society of Japan, 83(8), p.084710_1 - 084710_7, 2014/08
被引用回数:21 パーセンタイル:74.34(Physics, Multidisciplinary)カイロ・ペンタゴン格子上のスピン1/2ハイゼンベルグ反強磁性体について、数値対角化により研究した。その結果、二つの交換相互作用の比に依存して、直行ダイマー状態、無秩序状態、フェリ磁性状態が現れることがわかった。
中野 博生*; 坂井 徹
JPS Conference Proceedings (Internet), 3, p.014003_1 - 014003_6, 2014/06
S=1/2カゴメ格子反強磁性体と三角格子反強磁性体の磁化過程を研究した。その結果、カゴメ格子反強磁性体では、磁化3分の1のところに、従来の磁化プラトーとは異なる磁化ランプと呼ばれる新しい現象が起きることがわかった。このランプとプラトーの違いを明らかにするため、パラメータ空間に通常の三角格子とカゴメ格子をともに含む一般化された三角格子を導入し、磁化3分の1の基底状態について調べた。その結果、三角格子とカゴメ格子の間で量子相転移が起きることが判明した。
中野 博生*; 礒田 誠*; 坂井 徹
Journal of the Physical Society of Japan, 83(5), p.053702_1 - 053702_4, 2014/04
被引用回数:27 パーセンタイル:79.21(Physics, Multidisciplinary)カイロ・ペンタゴン格子上の=1/2ハイゼンベルグ反強磁性体の磁化過程を、数値対角化により研究した。二つの非等価な格子点からくる2種類の相互作用の大きさを適当に変化させて、磁化過程を調べた。特に飽和磁化の3分の1の高さに焦点を当てた。その結果、ある相互作用の比の値で、量子相転移が怒り、その周辺で磁化プラトーが現れることがわかった。
渡辺 健*; 川村 光*; 中野 博生*; 坂井 徹
Journal of the Physical Society of Japan, 83(3), p.034714_1 - 034714_6, 2014/03
被引用回数:115 パーセンタイル:96.16(Physics, Multidisciplinary)三角格子上のランダム・ハイゼンベルグ反強磁性体について、数値対角化により研究した。その結果、ランダムネスが大きい場合には、低温で量子スピン液体のような振る舞いを示すことがわかった。
坂井 徹; 中野 博生*; 奥西 巧一*
Journal of Physics; Conference Series, 568(4), p.042024_1 - 042024_5, 2014/00
被引用回数:3 パーセンタイル:76.6(Physics, Applied)スピンナノチューブについて数値対角化とレベルスペクトロスコピー法により研究した。その結果、桁と足の相互作用の比に対して、スピンギャップ相とギャップレス相の間の量子相転移が起きることがわかった。
坂井 徹; 中野 博生*
Journal of the Korean Physical Society, 63(2), p.601 - 604, 2013/08
被引用回数:2 パーセンタイル:20.07(Physics, Multidisciplinary)数値的厳密対角化を42スピンまでのクラスター適用して、カゴメ格子反強磁性体を研究した結果を報告する。この系の磁化過程を研究した結果、飽和磁化の3分の1の点に、磁化ランプと呼ばれる新しい磁場誘起量子相転移を理論的に発見した。また有限サイズスケーリングによる臨界指数の解析により、この磁化ランプは従来から知られている三角格子反強磁性体の磁化プラトーとは全く異なる現象であることが判明した。
中野 博生*; 坂井 徹
Journal of the Physical Society of Japan, 82(8), p.083709_1 - 083709_5, 2013/08
被引用回数:43 パーセンタイル:84.73(Physics, Multidisciplinary)数値対角化の手法を用いて、手裏剣格子と呼ばれる頂点共有三角形からなる二次元格子上のハイゼンベルグ反強磁性体を研究した。この格子はカゴメ格子と似ているが異なるものである。基底状態及び磁化過程の性質を調べた結果、飽和磁化の3分の1で磁化プラトーが現れることがわかった。また、このプラトーは高磁場側に磁化ジャンプを伴うこともわかった。