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論文

A Simplified Cluster Analysis of Electron Track Structure for Estimating Complex DNA Damage Yields

松谷 悠佑; 中野 敏彰*; 甲斐 健師; 鹿園 直哉*; 赤松 憲*; 吉井 勇治*; 佐藤 達彦

International Journal of Molecular Sciences (Internet), 21(5), p.1701_1 - 1701_13, 2020/03

 被引用回数:14 パーセンタイル:64.54(Biochemistry & Molecular Biology)

電離放射線被ばく後に誘発されるDNA損傷の中でも、10から20塩基内に2つ以上のDNA損傷が誘発されるクラスター損傷は人体にとって致命的な損傷として知られている。そのようなクラスター損傷の収率はシミュレーション技術によって評価されてきたが、その推定精度についての検証は未だ不十分である。クラスター損傷を検出する科学技術の進歩に伴い、実験と推定の両方によりクラスター損傷を評価することが近年ようやく可能となった。本研究では、PHITSコードで得られる非弾性散乱(電離・電子的励起)数の空間密度を解析することによりクラスター損傷を推定するシンプルなモデルを考案し、ゲル電気泳動や原子間力顕微鏡により測定されるクラスター損傷(例:塩基損傷を伴うDNA二本鎖切断や2つ以上の塩基損傷)の実験結果と比較した。塩基損傷と主鎖切断の収率比を1.3と仮定することで、シミュレーションによって、主鎖切断ならびに塩基損傷に対するクラスター損傷生成率の実測値の再現に成功した。また、塩基損傷を伴う複雑な二本鎖切断に対する推定値と対応する実測値との比較結果から、電離・電子的励起数の凝集度がDNA損傷の複雑さを反映することが示唆された。開発したモデルにより、X線(電子線)により誘発されるクラスター損傷の種類の定量化が可能となり、クラスター塩基損傷に対する実験的な検出効率の解釈に成功した。

口頭

PHITS飛跡構造シミュレーションに基づく、電子・陽子・炭素イオン誘発DNA損傷推定モデルの開発

松谷 悠佑; 甲斐 健師; 赤松 憲*; 中野 敏彰*; 吉井 勇治*; 鹿園 直哉*; 佐藤 達彦

no journal, , 

細胞死などの生物影響は、放射線の飛跡構造と初期のDNA損傷誘発に本質的に関連する。そのため、モンテカルロシミュレーションに基づくDNA損傷の推定は、世界的に注目されている研究テーマである。本研究では、汎用モンテカルロコードである粒子・重イオン輸送コードシステム(PHITS)に基づいてDNA損傷収量を推定するモデルを開発した。このモデルは、イオン化と励起の空間パターンを分析することで、電子、陽子、炭素イオンに対する一本鎖切断、二本鎖切断およびクラスター損傷の収率を予測することが可能である。結果として、開発したモデルは、約30keV/$$mu$$m未満の低LET放射線に対する細胞に対して誘発する様々なDNA損傷の実験値を再現することに成功した。さらに、このモデルは、乾燥または低酸素状態で高LETイオン照射後に誘発する収量を再現するのに十分であることも分かった。本発表は、放射線の飛跡構造と生物影響の正確な理解に貢献することが期待される。

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