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鈴木 寛光; 小城 哲哉*; 米原 博人; 原見 太幹; 宮原 義一; 川島 祥孝*; 大橋 裕二*; 井上 浩司*; 原 雅弘*; 吉行 健*
Proc. of the 8th Symp. on Accelerator Science and Technology, p.113 - 115, 1991/00
SPring-8ブースター・シンクロトロン用高周波加速空洞の試作開発を行なっている。ローパワー試験の結果では、所定の性能が得られていることは確認されている。今回は、実際に大電力の高周波を入力し、入力カプラー・空洞冷却・チューナー制御等の性能を、実機と同じ条件で試験をした。本実験では、円筒型入力カプラーを用いて、所定のCW250kWの入力電力を達成した。また、円盤型入力カプラーでは、180kWの入力を達成したが、200kW入力で、窓が破壊した。本発表では、加速空洞の構造・ローパワー試験・大電力入力試験の結果について報告する。
渡辺 昌介*; 井滝 俊幸*; 山内 勘; 樫原 英千世*; 榎戸 裕二*; 柴原 格*; 井上 裕二*
PNC TN941 82-38, 57 Pages, 1982/02
「常陽」増殖炉心では,等温反応度係数および流量係数に関して,50MW低出力試験中に詳細な測定を行った。以来,原子炉の50MWおよび75MW定格連転が約4年間にわたって行われた。この間,炉心燃料集合体は,初期の70体から75MW第6サイクルの79体まで拡大された。本試験は,75MW第5サイクルと第6サイクルとの間の特殊試験サイクル期間中に行ったもので,炉心の経年変化に伴って,等温反応度係数および流量係数が変化するかどうかを調べることを目的とした。得られた結果は次の通りである。〔等温反応度係数〕1)実測値は,設計値および低出力試験時の測定結果と良い一致を示した。〈実測値‥(-3.85+-0.17)10-3%k/k/〉有意な経年変化や出力係数特異現象に係わる変化は,認められなかった。〔流量係数〕1)一次系ナトリウム流量を100%から20%へ変えた時の反応度変化量は,(-8.2-10.7)103%k/kであった。この値は設計値の1/10に相当し,75MW出力上昇試験前の約1/3になっていることがわかった。2)この流量係数の変化が,75MW出力上昇試験中に起った出力係数の特異現象と関連するかどうか,今後検討する必要がある。
小林 重夫*; 樫原 英千世*; 榎戸 裕二*; 鹿倉 栄*; 小松 純治*; 河田 東海夫*; 井上 幸一*
PNC TN908 78-01, 108 Pages, 1978/07
高速実験炉「常陽」は、昭和52年4月臨界に達して以来低出力試験を経て順調に運転を続けて現在出力上昇試験も正に終盤にさしかかりつつあり、今年末には最初の検査用燃料集合体が炉外に搬出されようとしている。 燃料材料試験部では、すでに照射燃料試験室(AGF)および照射材料試験室(MMF)は数年間の稼動実績を有しており、その間「常陽」用燃料、材料の開発および確性試験さらには高速原型炉「文珠」用燃料、材料の開発試験を続けてきたわけであるが、照射燃料集合体試験室(FMF)においても「常陽」より搬出される炉心構成要素の照射後試験に備えて目下鋭意試運転を進めており、今秋中にはホット運転に入る態勢にある。これにより大洗工学センター燃料材料試験部の3施設は足並みをそろえることになり、「常陽」炉心構成要素の照射後試験に関する限り整備された状態になる。「常陽」炉心構成要素には、炉心燃料集合体、ブランケット燃料集合体、制御棒、サーベイランス・テスト・リグ、可動反射体等が含まれており、これら集合体の照射後試験については「常陽」燃料集合体の照射後試験」(昭和52年3月、動力炉・核燃料開発事業団N241 77ー07)によりその概要が紹介されているが、この機会に「常陽」の定格運転に先立ってその内容を見直すとともに、関係各部門の要望を入れて、さらに具体的な試験計画を早急に立案する必要がある。 燃料材料試験部では、これら試験計画作成のため関係各部門と連絡しつつすでに一部の準備を始めているが、関係各位が検討されるにはまずどのような照射後試験が可能であるかとの認識を得て頂く必要があると考え、ここに本試験部3施設で現在可能な試験の全容を紹介する次第である。 関係各位におかれては、本書の趣旨を理解された上、「常陽」炉心構成要素の照射後試験計画について提言されることを希望するものである。 大洗工学センター燃料材料試験部
大井 元貴; 井上 広巳*; 勅使河原 誠; 原田 正英; 池田 裕二郎*
no journal, ,
J-PARC物質・生命科学実験施設(MLF)の中性子源は25Hz周期でパルス状に入射される陽子ビームを利用した核破砕中性子源であり、特徴の違う3台の液体水素減速材が設置されている。そのうちの2台(非結合型減速材・ポイズン型減速材)には、デカップラーと呼ばれる中性子吸収材を使用している。デカップラーの材料には、Ag/Au-In-Cd合金を使用している。現在は、初号機の減速材を使用しており、2023年度のメンテナンス時に2号機への交換を予定している。さらに、その次の交換で予定している3号機の反射体,減速材容器の製作に併せてデカップラーの製作を進めてきた。近年RoHS指令などCd含有物の製作が困難な事情から、合金の製造から加工までの工程の大半を我々が独自に実施している。2号機では鋳込み整形したものから直接部品を切り出していたが、3号機用のデカップラー製作からは、NCフライス盤を導入し、鋳込み後の部品表面に切削加工を加えることで、2号機用の製作時に比べて、さらに表面状態の改善を行った。本発表では、主に3号機用の反射体,非結合型減速材およびポイズン型減速材用のデカップラー制作について報告する。