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井深 壮史*; 横尾 哲也*; 伊藤 晋一*; 蒲沢 和也*; 中村 充孝; 今井 基晴*
Journal of Physics; Conference Series, 868(1), p.012017_1 - 012017_6, 2017/07
非弾性中性子散乱実験を用いて秩序-秩序転移点直上における金属反強磁性体MnPtのスピン波を調べ、結晶主軸方向に沿ったスピン波の分散は400Kにおいて等方的であることを見出した。これらの実験結果は、温度上昇によるスティフネス定数の大幅な減少を示すものであり、MnPtが有する磁気モーメントの遍歴性を示唆するものである。
阿部 英樹*; 吉井 賢資; 西田 憲二*; 今井 基晴*; 北澤 英明*
Journal of Physics and Chemistry of Solids, 66(2-4), p.406 - 409, 2005/04
被引用回数:7 パーセンタイル:33.86(Chemistry, Multidisciplinary)ホウ素系超伝導体MgBの膜を、グラファイト基板の上に電気化学的にめっきする新しい方法について報告する。塩化マグネシウムなどのハロゲン化物などの混合物をアルゴン雰囲気下数百度で加熱して溶融状態にしたものに電気分解することにより、グラファイト電極基板上にMgB膜がめっきされることを発見した。電気伝導度及び磁化測定から、めっき膜が36K以下で超伝導状態であることがわかった。また、この方法の応用上の利点についても解説する。
阿部 英樹*; 吉井 賢資; 西田 憲二*; 今井 基晴*; 北澤 英明*
Journal of Physics and Chemistry of Solids, 66(1), p.406 - 409, 2005/01
ホウ物超伝導体MgB膜の電気めっき法による作製について報告する。MgClなどからなる混合溶融塩を原材料に使用し、アルゴン雰囲気下600Cでこの溶融塩を電気分解することにより、10ミクロンオーダーの厚みを持ったMgB膜を作製することができた。本手法では、基板材料にはグラファイトを使用するが、平坦な基板のみならず曲がった基板の上にも膜を作製できることが特徴である。また、電気抵抗測定及び磁化測定から、作成した試料が36Kに超伝導転移を示すことが観測された。
阿部 英樹*; 西田 憲二*; 今井 基晴*; 北澤 英明*; 吉井 賢資
Applied Physics Letters, 85(25), p.6197 - 6199, 2004/12
被引用回数:15 パーセンタイル:51.51(Physics, Applied)MgCl, NaCl, KCl, MgBOからなる混合溶融塩に微量のCuClを添加したところ、ステンレス基板上にホウ化物超伝導体MgB膜を電気化学的手法によって作製できることを発見した。顕微鏡観察から、薄いCu層がステンレスとMgB膜を結合させる役割をしていることが示唆された。また、低温における電気伝導測定から、臨界磁場28T,不可逆磁場13T、及び臨界電流25000A/cmの超伝導パラメータが得られた。この結果は、本手法で作製した膜が良好な超伝導特性を有することを示す。さらに、本手法の有する簡便安価性を考え合わせると、本手法はpowder-in-tube法のような従来型の膜作製法に比べ、応用に有利と結論した。
今井 基晴*; 西田 憲二*; 木村 隆*; 北澤 英明*; 阿部 英樹*; 鬼頭 聖*; 吉井 賢資
Physica C, 382(4), p.361 - 366, 2002/11
被引用回数:57 パーセンタイル:88.54(Physics, Applied)三元系シリコン化合物M(M,Si) (M=Sr及びBa, M=Al及びGa)をアーク溶解法で合成した。X線回折からは、これらがAlB型の結晶構造を持っていることがわかった。電気伝導及び磁化測定からは、Sr(Al,Si)が4.2Kで超伝導転移を示すが、Ba(Al,Si)は2Kより上の温度で超伝導を示さないことがわかった。また、Sr(Ga,Si)とBa(Ga,Si)もそれぞれ5.1Kと3.3K以下の温度で超伝導になることがわかった。
阿部 英樹*; Ye, J.*; 今井 基晴*; 吉井 賢資; 松下 明行*; 北澤 英明*
Journal of Crystal Growth, 241(3), p.347 - 351, 2002/06
被引用回数:10 パーセンタイル:58.85(Crystallography)銀-鉛酸化物AgPbOの単結晶をAg(NO)とPb(NO)の混合溶融硝酸塩から常圧下で合成した。得られた結晶の結晶構造解析から、従来報告されているP31m構造を有することを確認した。これまでの本物質の合成は高圧酸素下で行われているが、硝酸塩の高い酸化力によって本物質が常圧下で合成されたものと考えられる。
江藤 徹二郎*; 遠藤 将一*; 今井 基晴*; 片山 芳則; 亀掛川 卓美*
Physical Review B, 61(22), p.14984 - 14988, 2000/06
被引用回数:49 パーセンタイル:87.7(Materials Science, Multidisciplinary)放射光,イメージングプレートとダイヤモンドアンビルセルを用いた角度分散X線回折その場観察によって、B1構造から菱面体晶系に歪んだNiOの格子定数に対する圧力効果を調べた。六方晶系格子で表した格子定数とは圧力の増加と伴に単調に減少した。軸比も加圧によって単調に減少しており、これは、菱面体[111]方向の歪みが増加することを示している。最近の理論計算によって示唆されていた60GPa以上でのの大きな変化は観測されなかった。
江藤 徹二郎*; 遠藤 将一*; 今井 基晴*; 片山 芳則; 亀掛川 卓美*
Science and Technology of High Pressure (Proceedings of AIRAPT-17), p.487 - 490, 2000/00
放射光とイメージングプレートを用いた角度分散X線回折その場観察によって、B1構造から菱面体晶系に歪んだNiOの格子定数に対する圧力効果を調べ、最近の局所スピン密度近似を使った密度汎関数による理論計算と比較した。六方晶系格子で表した格子定数とは圧力の増加とともに単調に減少した。軸比も加圧によって単調に減少しており、これは、菱面体歪みが強くなることを示している。理論計算によって示唆されていた60GPa以上でのの大きな変化は観測されなかった。