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中村 裕之*; 山崎 朋明*; Giri, S.*; 今井 英人*; 志賀 正幸*; 小嶋 健児*; 西 正和*; 加倉井 和久*; 目時 直人
Journal of the Physical Society of Japan, 69(9), p.2763 - 2766, 2000/09
被引用回数:61 パーセンタイル:87(Physics, Multidisciplinary)S=1/2バナジウム三角格子BaVSの30Kにおける異常が、NMRで調べられた結果考えられていたように軌道秩序によるものではなく、q=(0.226, 0.226 0)に磁気ピークが生じる不整合な磁気秩序によるものであることを明らかにした。磁気転移以上でも、秩序状態と同じ反強磁性磁気相関が、金属-非金属転移によって生じたスピンギャップよりも低エネルギー側の励起として観察され、この温度領域で、一種のスピン液体的な状態にあることを明らかにした。
篠原 武尚; 酒井 基亘*; 川北 至信; 大友 季哉*; 今井 英人*; 青木 努*; 雨宮 一樹*
no journal, ,
現在、J-PARCではNEDOプロジェクトの下で、稼働条件下における車載燃料電池内部に生成する水の分布を可視化する研究開発を進めている。この研究は、燃料電池の性能を左右する生成水の挙動を把握し、最適な燃料電池セルや流路構造の開発にフィードバックすることで、燃料電池のさらなる高性能化・低コスト化に貢献することを目的としており、カーボンニュートラルの実現に向けた水素エネルギーの利活用の展開に貢献するものである。これまで、我々はJ-PARCのイメージング装置RADENにおいて撮像系の高度化研究を進め、車載燃料電池全体を1秒程度の露光時間で撮像可能とするとともに、実験装置内で車載燃料電池を稼働させるために必要なガス供給・排気設備の整備と燃料電池制御・評価装置の準備を実施した。そして、車載燃料電池内部に生成する水の分布を定量的に取得・可視化することに成功し、稼働条件による水分量とその分布の変化を評価することができた。