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月森 和之; 山下 卓哉; 岩田 耕司; 今津 彰
Nuclear Engineering and Design, 155(3), p.571 - 589, 1995/05
被引用回数:3 パーセンタイル:36.75(Nuclear Science & Technology)高速炉配管系合理化の有力な手段として配管用ベローズ継手の採用が取り上げられ、高速炉主配管への適用に対する技術的可能性を見極め実用化の基盤を固めることを目的に、各種強度評価法の開発、製作・検査技術の確立、安全ロジックの検討等広範囲な研究開発を昭和58年から昭和63年にかけて展開してきた。これらの研究開発を通して、高速炉配管用ベローズ継手の技術的成立性の見通しを得るとともに、研究開発成果を集約して高速炉配管用ベローズ継手の構造設計基準(案)および製作・検査、保守・補修基準(案)として纏めた。
須田 忠義*; 長井 修一郎*; 今津 彰; 相沢 清人*; 伊藤 和元*; 粕谷 一希*
PNC TN1410 94-008, 24 Pages, 1994/01
動燃は、我が国の原子力開発利用長期計画(原子力委員会、昭和62年)に沿って、安全性、信頼性、及び経済性の高いプルトニウム利用体系の確立を目指して、高速増殖炉及び燃料サイクルの技術開発を進めている。高速増殖炉開発を巡り、米国、英国、独国等の原子力先進各国は厳しい状況にあるが、我が国は着実に開発を進め、原型炉「もんじゅ」は、今春の初臨界に向けその準備が進められている。動燃では、実験炉「常陽」の運転・照射、原型炉「もんじゅ」の性能試験、及び高速増殖炉の実用化を目指した基盤技術の研究開発を進める一方、高速増殖炉の特長を活かす研究としてアクチニドリサイクルシステムの開発等にも取り組んでいる。その成果の概要をまとめる。
岩田 耕司; 今津 彰*; 和田 雄作*; 永田 敬
Nuclear Engineering and Design, 138(3), p.269 - 282, 1992/12
被引用回数:1 パーセンタイル:17.26(Nuclear Science & Technology)もんじゅ用の高温構造設計方針が作成されて以来,最近までに動燃事業団において得られた高温構造設計法開発の主要な成果をレビューした。内容は新構造材料(高速炉構造用改良SUS316,改良9Cr-1Mo),特定構造(ベローズ,管板)設計評価法,構造解析法,構造強度評価法の最近の成果を論じている。
今津 彰
PNC TN9600 90-014, 40 Pages, 1990/07
SMiRT会議は原子力の構造力学の分野における一大国際会議であり、2年に一度開催され、高速炉だけを対象としたDivisionもある。また各分野のより専門的な内容を扱うセミナーが関連して開かれる。 本会議には34カ国から700名あまりが参加した。高速炉の分野では日・仏が主要な貢献を果たした。 PNCからはコーディネイタおよび座長として会議の運営に参加するとともに、クリープ疲労、溶接継手、管板に関する最新の研究開発成果を発表して評価を受け、PNCの研究成果の先導性を確認できた。 セミナーに関しては標記の2つの会議に出席し、高速炉用高温構造設計の高度化と破壊力学に関する発表を行い、各分野の専門家との意見交換を行った。 これら学会発表聴講および関係者との議論により関連技術分野の動向を把握し、今後の事業団における研究開発に反映するための有益な情報を得た。 また多くの技術者、研究者との交流を通して有益な情報交換を図るとともに、引き続きの情報交換を行う基盤を築くことができた。
月森 和之; 岩田 耕司; 今津 彰; 亀井 満
配管技術, 32(14), p.60 - 71, 1990/00
高速炉配管にベローズ継手を適用することによって,大幅な配管系の合理化が期待できる。動燃事業団では,ベローズ継手の高速炉主配管への適用の技術的可能性を見極め,実用化の基盤を固めることを目的に昭和58年度から昭和63年度にかけて研究開発を展開した。本稿は,その成果を一般配管技術者向けに要約したものである。
笠原 直人; 岩田 耕司; 今津 彰; 堀切 守人; 戸倉 直*
PNC TN9410 90-032, 321 Pages, 1989/12
管板構造はFBRプラント設計においてしばしばクリティカルとなる構造の一つであることと,特異な形状を有することから専用の設計評価法が必要とされている。このため原型炉用に管板構造系設計評価法暫定指針が提案されている。本報告書は大型炉で要求されている管板の稠密化および高温化を可能とするために,暫定指針を発展させた新しい考え方による評価法の提案を行ったものである。これまで管板構造の評価には各国とも,圧力を主要な荷重要因とする軽水炉の弾性設計評価法であるASMESecIIIA-8000をベースに用いてきた。しかしA-8000を高速炉に適用するには,熱交換器管板の主要な荷重である熱応力場への拡張と,高温化による材料の非弾性挙動を評価する方法の開発が必要となる。このため本研究では熱応力場におけるA-8000の適用限界とその改良方法を示し,さらにA-8000を用いずに多孔平板モデルによる熱応力解析を基礎とする評価体系を提案した。また非弾性挙動評価法としては,穴まわりのひずみ集中挙動が多孔部の稠密度を表すパラメータであるリガメント効率により変化することに着目し,リガメント効率と穴まわり弾性追従係数の関係を求めた。
木村 公隆*; 渡士 克己; 岩田 耕司; 今津 彰
PNC TN9410 89-105, 201 Pages, 1989/07
本研究は、実機設計に使用される典型的な形状及び溶接を対象とし、熱過渡強度の把握及びクリープ疲労評価法の確立を目的として実施したものである。熱応力緩和構造モデル(1)供試体の熱過渡試験は構造物熱過渡強度確性試験施設(TTS)を用いて実施され、試験による温度計測結果を熱的境界条件として、熱伝導解析および弾性熱応力解析を実施した。軸対称によるモデル化を基本としたが、軸対称でモデル化が困難なスリット入り円筒胴については3次元によるモデル化を行った。解析には、汎用非線形構造解析システム(FINAS)を用いた。これらの解析結果を用い、安全裕度を取り除いたクリープ疲労強度評価法(TTSDS)による評価を行った。これによるクリープ疲労損傷値とき裂深さの対応を調査した結果、両者が良好な対応関係にあることを確認した。この結果は、母材部、溶接部とも、TTS試験による従来の強度データと整合しており、このクリープ疲労評価法の有効性が確認された。また、本試験データは今後構造物熱過渡試験データベース作成のための貴重なデータとなるものである。
木村 公隆*; 梅田 寿雄*; 菊池 政之*; 笠原 直人; 金沢 誠一*; 渡士 克己; 今津 彰
PNC TN9410 89-088, 187 Pages, 1989/06
構造物モデルによる熱過渡強度試験は、高速炉機器における耐熱応力設計法の開発、特に裕度の適正化や評価法の確立という課題に対して実施されている。構造物強度確正試験施設(TTS)の第5回供試体「熱応力緩和構造モデル(2)供試体」は、実機設計に使用される典型的な形状をモデル化して供試体に盛り込み熱過渡強度データを得ること及び特定の構造について熱過渡荷重下の性能機能保持を確認することを目的として設計製作されるものである。本供試体は、縦置スカート支持の円筒容器であり、2種のノズル構造、Yピース構造、2種のスカート構造、胴板接合構造の7種類の強度試験対象部及び、熱抵抗体、整流装置、管-多孔溶接部の3種類の性能機能保持確認対象部を含んでいる。供試体の設計では、伝熱流動解析により熱過渡条件を定め、熱伝導解析、熱応力解析を行った後、安全裕度を取り除いた専用設計基準(TTSDS)による評価を行った。使用材料及び施工法は基本的には原型炉炉内機器と同等として製作を行った。
浅山 泰*; 青砥 紀身*; 和田 雄作*; 今津 彰
PNC TN9410 89-100, 56 Pages, 1989/05
高温構造材料の多軸負荷下における疲労およびクリープ疲労挙動の把握と解明の第一段階として550においてSUS304の軸力-ねじり重畳負荷による高温多軸疲労試験を行った。この結果,次の結論を得た。1)非比例負荷下では比例負荷下に比較して1/21/3に疲労寿命が低下する。2)本試験結果を代表的パラメータであるASME式の相当ひすみ範囲,拡張-planeによる等価剪断ひずみ範囲,ひずみ経路を考慮したMisesの相当ひずみ範囲により整理比較した結果に基づくと,多軸疲労寿命を記述するパラメータとしてひずみ経路を考憾したMisesの相当ひずみ範囲が有望である。3)今後,ひずみ経路とひずみ速度が疲労寿命に及ぼす効果を重点的に検討する必要が有る。
渡士 克己; 今津 彰
PNC TN9410 89-001, 160 Pages, 1989/01
本資料は高速原型炉"もんじゅ"の高温構造設計基準の開発,構造物の健全性評価手法の開発,製作検査基準の開発および供用期間中検査基準の開発に関連して実施された構造物試験のうち、今後の高速大型炉の開発上有用であると考えられるものについてその試験内容をまとめたものである。また本管には高速大型炉の開発のために現在実施している構造物試験の内容も含まれている。本書は、時間的な制約から調査範囲を絞らざるを得なかった。今後、継続的な見直しを実施して、構造物試験の集大成版を作成していくつもりである。
谷川 雅之*; 渡士 克己; 今津 彰; 松岡 敏夫*
PNC TN9410 88-139, 151 Pages, 1988/08
有限要素法による簡易流動伝熱応力解析コードPEGASUSの粘性流れを含む流動伝熱問題に対する適用性について検討を行った結果を報告する。粘性流れ問題に対する適用性を検討するための例題として,構造物強度確性試験施設(TTS)において熱過渡強度試験が実施された「もんじゅ」炉容器モデル供試体の他,基礎的な例題も含めて10題程度を設定した。これらの例題について解析を行い,理論解,実験値,他コードによる解析結果等との比較を行った。検討の結果,層流域の問題については充分な精度の解が得られること,乱流域の問題についても流体の物性値に適当な値を設定することにより近似的な解の得られることがわかった。また,「もんじゅ」炉容器モデル供試体の解析では,ホットシック初期に高温のナトリウムが逆流する現象に対し定性的な解の得られることが確認された。今後の課題としては,計算時間短縮のための解析技法の開発,乱流を近似するための物性値設定法の検討が考えられる。
五十幡 直文*; 森下 正樹*; 今津 彰
PNC TN9410 88-080, 132 Pages, 1988/06
本研究は、ベローズ配管系の耐震解析法並びに耐震支持手法を確立するための一連の試験研究の一環として、地震力に対するベローズ単体の応答と発生応力の評価法の整備を目的として行った。ベローズを等価な一様断面の棒又ははりでモデル化し、軸方向及び軸直方向の地震応答を簡易に評価する手法を開発した。この簡易評価法を用いて、接続配管口径20Bのベローズについて山数をパラメータとしたスペクトル応答解析を行なうとともに、その検証のために有限要素法(汎用解析コードFINAS)による解析を実施し、適用性の評価を行なった。さらに、振動台を使用して行なわれたベローズ単体の地震波加振試験結果をリファレンスとした実験解析も実施した。簡易評価法による地震応答解析の結果は、耐震評価上重要な軸直の各モードでFINASによる詳細解析と良い一致を示し、その適用性について良好な結果が得られた。実験解析においては、簡易評価法による応力評価が実験値に対し安全側の値となる結果が得られた。本研究により、ベローズ単体の地震力に対する応答と発生応力を実用上十分な精度で簡易に評価できる解析手法が整備された。
笠原 直人; 戸倉 直*; 岩田 耕司; 堀切 守人; 今津 彰
PNC TN9410 88-037, 169 Pages, 1988/02
高速炉の熱交換器に使用される管板構造はプラント設計において重要な構造物の一つであるが、形状が複雑であるため簡易解析法の開発が必要である。従来の解析法としてはASME.A-8000の方法があるが、弾性領域でのみ有効である。このため本研究では管板構造をモデル化する場合の中心部である多孔部を等価非弾性特性値で模擬した簡易非弾性解析モデルを考案した。等価特性値のうち等価弾塑性特性を定義するために応力-ひずみ関係Ludwik型の式であらわした場合のパラメータの値をリガメント効率の関数として整理した。等価クリープ特性としてはクリープひずみ式をNorton則であらわした場合のパラメータの値を与える猪狩らの方法の適用性を検討した。これらの非弾性特性を用いて等価中板軸対称モデルと局所穴あき等価中実平板モデルの2つの解析モデルを作成し、詳細非弾性解析と熱過渡試験データとの比較により検証を行った。この結果、等価非弾性特性はリガメント効率の1次式で表わせ、十分な精度を有した。猪狩らの等価クリープ特性は保守的であった。2つの簡易解析モデルは詳細解析の結果とはよく一致したが、実験値に対してはやや保守的であった。
渡士 克己; 近内 章一*; 小出 昭雄*; 今津 彰
PNC TN9410 87-181, 447 Pages, 1987/12
繰返し熱過渡荷重を受ける構造物のクリープ疲労強度の評価を非弾性解析結果を用いて実施し、非弾性解析を応力・ひずみ挙動の予測に留めずに強度評価にまで適用する手法を検討する。構造物強度確性試験で熱過渡試験を実施してクリープ疲労強度データの得られている原子炉容器モデルを、種々の非弾性解析手法および損傷評価手法にて解析・評価することによる。下記の結果を得た。1.原子炉第1種機器の高温構造設計方針における弾性解析によるひずみ範囲の評価法は、非弾性解析にて算出したひずみ範囲の2倍以上大きめのひずみ範囲を与える。2.非弾性解析結果のみに基づいて強度を評価すると危険側の予測寿命を与えることがある。3.強度評価法を検討し、裕度10以上を与える手法を示した。4.この手法は弾性解析による場合と比較して母材に対して10、溶接部に対して2の裕度を合理化している。5.今後必要な研究開発項目を示した。非弾性解析を応力・ひずみ挙動の予測に留めずにクリープ疲労強度評価に適用して、構造健全性に対する安全裕度を合理化する一方法を示した。本法の信頼性を上げるには、良く現象を見極めた一連の研究開発が今後必要である。
古橋 一郎*; 渡士 克己; 今津 彰
PNC TN9410 87-158, 231 Pages, 1987/11
FBR機器設計における熱応力計算費用の低減と計算期間の短縮を目的として、軸対称シエル理論を用い不連続熱応力の簡易解析を行なった。これにより(1)円筒端部、(2)材質および板厚の不連続部、異材継手部、(3)軸方向温度勾配、容器の液面近傍部、(4)容器とフランジの接続部、(5)ノズルと容器の接続部、(6)スカート構造部、ノズルのセーフエンド構造部、(7)補強リング部、等の定常および非定常熱応力が簡易かつ迅速に計算できる。さらに、(9)円筒に円周方向温度分布が生じた場合、(10)壁面近傍にサーマルストライピングが生じた場合の簡易熱応力評価式を求めた。これらの結果を用いることにより、種々の形状および寸法に対する熱応力が容易に計算でき、設計費用と設計期間の低減が期待できる。
渡士 克己; 吉田 博治*; 今津 彰
PNC TN9410 87-171, 135 Pages, 1987/10
安全設計上想定すべき漏洩口面積を合理化する一手段であるクリープ疲労き裂進展挙動を、非線形破壊力学に基いて解析する手法を開発する。 (方法)(1)現状をサーベイして最も適当と思われる破壊力学パラメータを選び、表面仮想き裂付き構造物の破壊力学パラメータを解析する手法を開発する。(2)き裂進展計算手法を開発し、試計算を行う。 (結果)(1)疲労に対してJとJ積分、クリープに対してJ'とJ'積分が有望である。(2)これらのパラメータを計算できるようにCANISコードを拡充した。(3)材料試験データと解析解とほぼ一致した。また、ベンチマーク解析解等ともほぼ一致した。(4)大型炉一次主冷却径ホットレグ配管中のエルボを仮想表面き裂付き平板でモデル化して、き裂の解析と進展評価を行う方法を作った。(5)試計算の結果、き裂進展に及ぼす塑性とクリープの影響の大きいことがわかった。 (結論) 開口面積について試計算を行ったところ目標値である1†におさまる結果が得られたが、今後進展評価用の解析によるデータベースの拡充、低クリープき裂進展領域での材料試験データが必要である。
五十幡 直文*; 森下 正樹*; 北村 誠司; 岩田 耕司; 今津 彰
PNC TN9410 87-112, 206 Pages, 1987/09
本研究は、ベローズ配管系の耐震解析法並びに耐震支持手法を確立するための一連の試験研究の一環として、ベローズ単体の振動特性を実験と解析によって明らかにすることを目的として行なった。実機の約1/2のスケールの供試体を用いた振動試験を行うとともに、有限要素法(汎用解析コードFINAS)及び簡易評価式による固有値解析を行い、評価法の妥当性を検討した。試験において、軸モード・はりモード・シェルモードの3種類の固有振動モード及び固有振動数を計測した。FINASによる解析結果は各モードで実験と良く一致した。EJMAstd.の簡易式は、軸モードでは一致するがモードでは精度が落ちる。そこで、はりモードの固有振動数を良い精度で求める簡易評価式を作成した。また、試験においてフロースリーブによる流体連成効果が確認され、それを考慮したはりモードの固有振動数の簡易評価式も作成した。ベローズ単体の固有振動特性を簡易に、精度良く評価する解析手法を確立した。本研究で得られた知見は、今後予定している、配管系にベローズを組込んだモデルによる振動試験結果とともにベローズ配管系の耐震設計手法の整備に反映していく予定である。
月森 和之*; 岩田 耕司; 今津 彰; 大岡 裕二*; 公江 茂樹*; 島川 貴司*
PNC TN9410 87-126, 93 Pages, 1987/07
FBR大型炉のコスト低減方策のひとつとして主冷却系にベローズ継手を適用することが考えられている。本試験はFBR配管用ベローズ継手の成立性を検討するうえでの課題のひとつであるベローズの内圧座屈強度についてその評価手法を確立するために必要なデータを得ることを目的とする。両端を固定した口径300㎜、730山のベローズの内部に空気を供給して内圧を漸増させ、座屈挙動及び座屈圧力を調べ、簡易評価法と比較検討を行った。 試験結果は7山10山ではルートバルジ、15山30山ではコラムスクワームとなり、前者については3点ヒンジ簡易式と、後者については弾塑性コラムスクワーム簡易評価式と良い対応が得られた。また、コラムスクワームの場合、初期曲げ変形により座屈圧は低下するが、ルートバルジの場合、ほとんど変化しない事を確認した。本試験により、ベローズの内圧座屈に関する有用なデータが得られるとともに、簡易手法により座屈強度を評価する見通しが得られた。なお、コラムスクワームに対する初期曲げ変形の影響については、今後評価法の検討が必要である。
渡士 克己; 古橋 一郎*; 今津 彰
PNC TN9410 87-094, 402 Pages, 1987/06
昭和60年度の一次熱輸送配管系の成立性検討の中で今後の課題として抽出された、ノズルの撓性、応力の簡易算出法および設計解析における軸対称モデル化手法について検討する。FINASコードを用いて配管反力、内圧および熱過渡荷重に対するノズルの三次元ソリッド、三次元シェル、軸対称ソリッドおよび軸対称シェルの弾性応力解析を行った。1.配管解析において用いるノズルのバネ定数を三次元シェル解析結果から定めた。これらの値は三次元ソリッドからの算出値と良く一致する。又、応力算出時に軸対称にモデル化する場合には優勢な配管反力成分を考慮する必要がある。2.内圧は配管解析において等価な軸力で取扱え、容器胴は3.0倍の半径に軸対称化するのが良い。3.熱過渡荷重は容器胴のモデル化に鈍感であり、簡単さから平板モデルを推める。又、1/secの熱過渡では発生応力が大きく、プラント熱設計をつめる必要がある。(結論)熱輸送配管系検討に必要なノズルのバネ定数、応力の簡易算出法および設計解析における軸対称モデル化手法を準備した。これによって今後簡単に精度の高いノズルの解析・評価が可能となった。