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報告書

放射性廃棄物処理施設の試運転と処理費の試算

阪田 貞弘; 伊藤 益邦; 三石 信雄

JAERI 1048, 50 Pages, 1963/06

JAERI-1048.pdf:3.12MB

日本原子力研究所研究報告(JAERI-1021)で報告した放射性廃棄物処理施設について、昭和35年3月までに行なった試運転の結果と、その当時における処理費の試算をまとめたものである。試運転としては、電解脱珪イオン交換装置、蒸発装置、焼却装置のおのおのについて、非放射性物質を用いたいわゆるコールド運転と、実際に日本原子力研究所から排出された放射性廃棄物を用いたホット運転とを行なって、いずれもいずれも当初の計画仕様を満たすものであることを確認した。なお、わが国最初の施設であったため、試運転のデータのほかに、放射性廃棄物処理としての観点からみた特異性や問題点も指摘した。個々の処理プロセスについて、それを最適とする廃棄物の性質との関係を明らかにして処理プロセスの選択の資料とし、また、処理費削減の具体的方向を明らかにするために処理費の試算をおこななった。廃液処理に関しては、溶存固型物含量が重要な因子であることを見出した。固体処理に関しては、焼却処理が現状ではそのまま貯蔵するよりは有理であることがわかった。

報告書

Membrane Dialyzer JAERI-300B-II の放射性廃液処理への応用

伊藤 益邦; 西土井 睦

JAERI 1012, 18 Pages, 1960/10

JAERI-1012.pdf:1.67MB

低レベル放射線廃液を経済的に処理するプロセスの開発研究の一環として、イオン交換膜を使用する電解透析装置による処理の研究を行った。非放射性の溶液でその装置の特性試験を行なったところ、かなり有効なプロセスであることが判明したので、実際の放射性廃液について実験した。この装置においては、通常の廃液中に含まれている種類のイオンについての透過率は、非放射性、放射性のものを問わず、ほとんど同一であると見なせることが明白になった。その結果このプロセスを現在運転中の処理系統に組み入れても、特別に変わった処理条件を考える必要がないので、非常に有効な方法であることがいえる。この装置で二段濃縮を行なえば、濃縮液の濃度は最初の供給液の100倍にもすることができ、これを蒸気カン(缶)で再濃縮すると濃縮処理費が低減できる。電解透析装置は濃縮と同時に希釈された脱塩水ができるが、その脱塩水濃度は供給液の1/10になるため、最終処理としてイオン交換をするにあったても、濃縮比(被処理量/再生廃液量)が10倍になるため好都合である。

論文

Treatment of radioactive waste at Japan's Atomic Energy Research Institue

山本 寛*; 伊藤 益邦; 石原 健彦; 三石 信雄; 阪田 貞弘

Disposal of Radioactive Wastes, 1, P. 526, 1960/00

抄録なし

論文

イオン交換膜電解透析装置による放射性廃液の処理

西土井 睦; 伊藤 益邦; 山本 寛*

日本原子力学会誌, 2(8), P. 460, 1960/00

原子力の開発に伴って必要欠くべからざるものとして放射性廃棄物処理の問題がある。日本原子力研究所においては将来各原子力利用施設からの相当多量の放射性廃棄物が出てくることを予想し、その廃棄物を有効に処分する方法を確立するべく研究を重ねている。放射性廃棄物は気体、液体、固体に大別され、放射性廃液については量的にもっとも多いのは低レベル廃液で、その処理の方法としては希釈法と濃縮法と性質のまったく異なった方法が考えられるが、廃棄物処理の本質および目的からいって濃縮法に頼るのが本筋である。日本原子力研究所では濃縮装置としてイオン交換樹脂塔と蒸発?を設置して運転中であるが、さらに放射性廃液をより経済的に処理するべく、種々の処理装置の開発研究を行ってきた。その1つとしてイオン交換膜による電解透析装置について試験を行った結果、経済的にかなり良い結果が得られた。

論文

日本原子力研究所における廃棄物処理場の建設; 計画,経過及び結果

山本 寛*; 伊藤 益邦; 石原 健彦; 杉本 仙一; 山崎 彌三郎; 下川 純一; 三石 信雄; 西土井 睦; 阪田 貞弘; 三神 尚; et al.

第3回原子力シンポジウム報文集, 2, P. 40, 1959/00

抄録なし

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