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飯村 秀紀; Mller, P.*; 市川 隆敏*; 佐川 弘幸*; 岩本 昭*
JPS Conference Proceedings (Internet), 6, p.030102_1 - 030102_4, 2015/06
原子核荷電半径をFinite-Range Droplet Model (FRDM)を基にして計算した。計算結果を、実験データのある全ての核種(884核種)について比較した。その結果、多くの核種において、計算値は実験値よりも大きくなることが判明した。このずれを解消するために、原子核の周辺部の密度減少を決めるパラメータを小さくすることを行った。これにより不一致は改善されたが、パラメータを電子散乱の実験で許容される範囲を超えて小さくしなければならない欠点がある。また、軽い原子核については計算した核半径が実験値より大きく、逆に重い原子核については小さくなるという系統的なずれが残ることも分かった。FRDM以外に、波動関数による微視的計算も行い、実験と比較した。
岩本 昭; Mller, P.*; J.R.Nix*; 佐川 弘幸*
Nuclear Physics A, 596, p.329 - 354, 1996/00
被引用回数:64 パーセンタイル:92.19(Physics, Nuclear)重イオン核融合断面積を理解するためには、入射核及び標的核の変形の効果を考慮する必要がある。この論文の目的は、散乱核の変形及びその配向が核融合障壁の高さ並びに2核が接する配位での系のコンパクトネスに大きな影響を与えることを示すことにある。変形核の配位に関する議論を分かりやすくするため、最初に分類法とそれに対応する記号法を導入する。我々はコンパクトな接触配位と、複合核の励起エネルギーが出来るだけ低くなるような核融合障壁について議論する。そのような配位は超重核合成に最も有利になる。我々はそのように有利な入射核・標的核の組み合わせで、合成された超重核のアルファー崩壊の寿命が1マイクロ秒以上のものについて解析する。