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論文

Development of failure mitigation technologies for improving resilience of nuclear structures, 1; Failure mitigation by passive safety structures without catastrophic failure

笠原 直人*; 山野 秀将; 中村 いずみ*; 出町 和之*; 佐藤 拓哉*; 一宮 正和*

Transactions of the 27th International Conference on Structural Mechanics in Reactor Technology (SMiRT 27) (Internet), 8 Pages, 2024/03

本研究では、受動安全構造を適用することによって破損拡大抑制方法を提案する。受動安全構造のアイデアを超高温条件および過大地震時の次世代高速炉に適用した。

論文

Development plan of failure mitigation technologies for improving resilience of nuclear structures

笠原 直人*; 山野 秀将; 中村 いずみ*; 出町 和之*; 佐藤 拓哉*; 一宮 正和*

Transactions of the 26th International Conference on Structural Mechanics in Reactor Technology (SMiRT-26) (Internet), 8 Pages, 2022/07

破壊制御を利用して、設計想定を超える事象によって破損が生じた場合に、その拡大を抑制する技術の開発を進めている。開発課題として、(1)超高温時の破損拡大抑制技術、(2)課題地震時の破損拡大抑制技術、(3)原子炉構造レジリエンス向上手法の3つの計画を立てた。

論文

Pulsed neutron imaging based crystallographic structure study of a Japanese sword made by Sukemasa in the Muromachi period

及川 健一; 鬼柳 善明*; 佐藤 博隆*; 大前 良磨*; Pham, A.*; 渡辺 賢一*; 松本 吉弘*; 篠原 武尚; 甲斐 哲也; Harjo, S.; et al.

Materials Research Proceedings, Vol.15, p.207 - 213, 2020/02

Japanese swords are very attractive not only as a work of art but also a metallurgical point of view. Since Japanese vintage swords became valuable, it is indispensable to establish non-destructive analysis method to identify some peculiar characteristics. Bragg edge imaging gives real-space distributions of bulk information in a crystalline material as well as neutron tomography. In this work, we investigated crystallographic information of a Japanese sword made by Sukemasa in Izumi province in the first quarter of the 16th century. The experiments have been performed at RADEN at J-PARC. The Sukemasa sword was measured with a counting-type 2D detector and with a CCD camera. We are now analyzing the measured 2D-transmission spectra using RITS code to obtain spatial distribution of the crystallite size, the texture variation, the d110 shift and its broadening. Complementary data analysis using white beam tomography is also on going. Detailed analysis results will be presented.

報告書

Synthesized research report in the second mid-term research phase, Mizunami Underground Research Laboratory Project, Horonobe Underground Research Laboratory Project and Geo-stability Project (Translated document)

濱 克宏; 笹尾 英嗣; 岩月 輝希; 尾上 博則; 佐藤 稔紀; 藤田 朝雄; 笹本 広; 松岡 稔幸; 武田 匡樹; 青柳 和平; et al.

JAEA-Review 2016-014, 274 Pages, 2016/08

JAEA-Review-2016-014.pdf:44.45MB

日本原子力研究開発機構は、高レベル放射性廃棄物の地層処分の実現に向けた国の第2期中期目標(平成22$$sim$$26年度)に基づき中期計画を策定し、処分事業と国による安全規制の両面を支える技術基盤を整備するため、地層処分研究開発と深地層の科学的研究の2つの領域において研究開発を進めている。今般、本中期計画期間における深地層の科学的研究分野(超深地層研究所計画、幌延深地層研究計画、地質環境の長期安定性に関する研究)の成果を取りまとめるにあたり、処分事業におけるサイト選定から処分開始に関する意思決定ポイントまでに必要な技術情報を事業者・規制機関が活用しやすい形式で体系化し、所期の目標の精密調査(前半)の段階に必要となる技術基盤として整備した。

報告書

核破砕中性子源使用済み機器の保守; モデレータ・反射体,陽子ビーム窓

勅使河原 誠; 木下 秀孝; 涌井 隆; 明午 伸一郎; 関 正和; 原田 正英; 伊藤 学; 鈴木 徹; 池崎 清美; 前川 藤夫; et al.

JAEA-Technology 2012-024, 303 Pages, 2012/07

JAEA-Technology-2012-024.pdf:46.04MB

J-PARC構成施設のひとつ核破砕中性子源である物質・生命科学実験施設(MLF)では、中性子を発生するため3GeVまで加速された陽子ビームが、水銀ターゲットに入射する。高エネルギーの陽子や中性子に晒された機器(ターゲット容器,モデレータ,反射体及び陽子ビーム窓)は、照射損傷を受けるため、定期的な交換保守を必要とする。使用済み機器は高度に放射化され、遠隔による交換保守が必要となる。使用済みの機器の交換保守が行える保守シナリオを構築し、必要な設備をホットセル内及びMLF内に導入した。保守シナリオの整合性を確認するため実機を用いて予備試験を行った。本報告書では、使用済み機器(モデレータ・反射体,陽子ビーム窓を対象)について、予備試験を通して得られた知見をもとに、使用済み機器の取り扱いに反映することを目的とし、交換保守に関する問題点と解決策等を報告する。

論文

Development of high density MoO$$_{3}$$ pellets for production of $$^{99}$$Mo medical isotope

木村 明博; 佐藤 裕一*; 棚瀬 正和*; 土谷 邦彦

IOP Conference Series; Materials Science and Engineering, 18(4), p.042001_1 - 042001_4, 2011/10

医療分野において、ラジオアイソトープ(RI)は欠かすことができないものとなっている。特に、$$^{99m}$$Tcは医療用RIとして最も多く利用されている。しかし、その親核種である$$^{99}$$Moはすべて輸入に依存している。そこで、JMTRでは、(n,$$gamma$$)法により、医療用$$^{99m}$$Tcの親核種である$$^{99}$$Moを製造し、輸入量の一部を自国でまかなえるよう計画している。この計画では、照射ターゲットとなるMoO$$_{3}$$ペレット製造方法の開発が重要である。しかし、MoO$$_{3}$$は昇華温度が低く高密度ペレットの製造が難しい。今回、二つの方法によりMoO$$_{3}$$ペレットを製造した。その結果、CIP法では理論密度の70%のMoO$$_{3}$$ペレットを、SPS法では理論密度の95%以上のMoO$$_{3}$$ペレットが得られた。

論文

Successful labeling of $$^{rm 99m}$$Tc-MDP using $$^{rm 99m}$$Tc separated from $$^{99}$$Mo produced by $$^{100}$$Mo($textit{n}$,2$textit{n}$)$$^{99}$$Mo

永井 泰樹; 初川 雄一; 金 政浩; 橋本 和幸; 本石 章司; 今野 力; 落合 謙太郎; 高倉 耕祐; 佐藤 裕一*; 河内 幸正*; et al.

Journal of the Physical Society of Japan, 80(8), p.083201_1 - 083201_4, 2011/08

 被引用回数:15 パーセンタイル:65.33(Physics, Multidisciplinary)

加速器で生成される中性子を酸化モリブデン100に照射して、$$^{100}$$Mo($textit{n}$,2$textit{n}$)$$^{99}$$Mo反応で生成した$$^{99}$$Moから放射性の不純物を除去して$$^{rm 99m}$$Tcを分離抽出すること、そして、$$^{rm 99m}$$Tc-MDP標識化合物を合成することに、世界で初めて成功した。親核の$$^{99}$$Moは、原子力機構の核融合中性子源施設で、トリチウムに重陽子を照射して得られる14MeVの中性子を用いて、$$^{100}$$Mo($textit{n}$,2$textit{n}$)$$^{99}$$Mo反応で生成した。そして、$$^{rm 99m}$$Tcは、昇華法で$$^{99}$$Moから分離抽出し、その放射核純度は、99.99%以上であることを、$$gamma$$分光で確認した。また、$$^{rm 99m}$$Tc-MDP標識率は、99%以上であることを、薄膜クロマト法で確かめた。これらの値は、米国薬局方が高濃縮ウランの核分裂反応で生成される$$^{99}$$Moに対する要請値を超えるものである。そのため、本方法で生成する$$^{99}$$Moは、核分裂法の代替えとして有効であり、我が国の安定かつ信頼性の高い$$^{99}$$Mo供給に寄与するであろう。

報告書

乾式昇華型$$^{99m}$$Tcマスター・ミルカーの予備的検討; PZCを用いた湿式法との比較

石塚 悦男; 山林 尚道*; 棚瀬 正和*; 藤崎 三郎*; 佐藤 典仁*; 堀 直彦; Awaludin, R.*; Gunawan, A. H.*; Lubis, H.*; Mutalib, A.*

JAEA-Technology 2011-019, 18 Pages, 2011/06

JAEA-Technology-2011-019.pdf:2.61MB

JMTRを利用した$$^{99}$$Mo/$$^{99m}$$Tc製造に関する開発の一環として、乾式昇華法をマスター・ミルカーに応用するための予備的検討を実施した。検討にあたっては、乾式昇華法とPZCからの溶離液をベースとした湿式法の装置をそれぞれ試作して試験を行い、マスター・ミルカーへの適応性について比較した。この結果、乾式昇華法は三酸化モリブデンがグラムオーダーであれば$$^{99m}$$Tc回収率が約80%、処理時間が約1.5時間であり、湿式法と同等の値が得られた。乾式昇華法が湿式法より優れている点としては、操作が容易であること、使用済MoO$$_{3}$$の再利用が容易であることが挙げられる。また、逆に不利な点としては、三酸化モリブデン取扱量の増加とともに$$^{99m}$$Tc回収率が低下することが挙げられる。

報告書

Development of $$^{rm 99m}$$Tc extraction techniques from $$^{99}$$Mo by (n,$$gamma$$) reaction

木村 明博; 堀 直彦; 土谷 邦彦; 石原 正博; 山林 尚道*; 棚瀬 正和*; 藤崎 三郎*; 佐藤 裕一*

JAEA-Review 2010-053, 23 Pages, 2010/11

JAEA-Review-2010-053.pdf:2.52MB

JMTR再稼動後の産業利用拡大の一環として、放射性医薬品の原料となる$$^{rm 99m}$$Tcの親核種である$$^{99}$$Mo製造技術開発を行っている。$$^{99}$$Mo製造方法として、少ない放射性廃棄物及び簡便な製造工程の観点から(n,$$gamma$$)法による$$^{99}$$Mo製造方法が提案されている。本報告書は、JMTRにおける$$^{99}$$Mo製造方法の基本的検討として、MoO$$_{3}$$ペレットの製造技術開発及び溶媒抽出法による$$^{rm 99m}$$Tcの濃縮技術開発についてまとめたものである。その結果、SPSにより高密度(95%T.D.以上)を有するMoO$$_{3}$$ペレットの製造が可能であることを明らかにした。また、メチルエチルケトン(MEK)を用いた$$^{rm 99m}$$Tc溶液の濃縮が可能であり、理論濃縮度の80%以上の効率で濃縮できる装置の開発に見通しが得られた。

論文

Neutronics experimental study on tritium production in solid breeder blanket mockup with neutron reflector

佐藤 聡; Verzilov, Y.*; 落合 謙太郎; 和田 政行*; 沓掛 忠三; 田中 滋; 阿部 雄一; 関 正和; 荻沼 義和*; 川辺 勝*; et al.

Journal of Nuclear Science and Technology, 44(4), p.657 - 663, 2007/04

 被引用回数:9 パーセンタイル:54.87(Nuclear Science & Technology)

固体増殖材ブランケット中のトリチウム生成率に関する予測精度を評価するために、原子力機構FNSのDT中性子源を用いて、中性子工学積分実験を行っている。本研究では、DT中性子源の周囲に、核融合炉を想定した反射体を設置し、濃縮増殖材(チタン酸リチウム)2層,ベリリウム3層から成るブランケットモックアップを用いて、核特性実験を行った。トリチウム検出器として、濃縮増殖材(炭酸リチウム)ペレットを適用し、トリチウム生成率分布を詳細に測定した。モンテカルロ計算コードMCNP-4C,核データライブラリーFENDL-2.0及びJENDL-3.3を用いて、数値計算シミュレーションを行った。トリチウム生成率の計算結果の実験結果に対する比(C/E)は0.97$$sim$$1.17、積算トリチウム生成量のC/Eは1.04$$sim$$1.09であった。積算トリチウム生成量は、最新のモンテカルロ計算コード及び核データを用いることによって、10%以内の精度で予測できることがわかった。

報告書

環境報告書の作成; 原研及びサイクル機構の平成17事業年度の環境配慮活動について

成田 脩; 岩田 昇; 礒部 芳弘; 関 正和; 門坂 英盛; 二之宮 和重; 佐藤 治

JAEA-Technology 2006-037, 102 Pages, 2006/06

JAEA-Technology-2006-037.pdf:7.67MB

日本原子力研究所及び核燃料サイクル開発機構は、「環境情報の提供の促進等による特定事業者等の環境に配慮した事業活動の促進に関する法律」(1)(以下「環境配慮促進法」という。)に基づき、他の89の法人とともに特定事業者として各事業年度の環境配慮活動の結果を環境報告書として当該年度終了後六月(6か月)以内に作成・公表することが義務づけられた。両法人は、2005年10月1日の独立行政法人日本原子力研究開発機構の発足に伴い解散し、同年9月30日に17事業年度を終了した。業務を引き継いだ原子力機構は、6か月以内の2006年3月末までに両法人の環境報告書を作成することになった。当該報告書の作成は、環境配慮促進法に基づく最初の報告であり、また、他の法人に先駆けて報告書をまとめることになり、参考とする先例がなかったことから、データ収集から報告書の作成まで、手探り状態の試行錯誤が続けられた。この間、環境報告書の公表に耐える正確なデータの収集と整理の方法,収集したデータの解析と環境活動の評価,これらの材料から環境報告書に仕上げるための問題点の整理と解決方法,毎年繰り返される今後の作業への効率化方策等の知見が得られた。これらの知見,環境配慮活動のデータを整理することは、環境報告のダイジェスト版である公表した環境報告書のバックデータ集となるだけでなく、今後、環境報告書を作成することになる他の機関にも参考になることが考えられることから、技術資料として取りまとめることとした。

論文

Simulation codes of chemical separation process of spent fuel reprocessing; Tool for process development and safety research

朝倉 俊英; 佐藤 真人; 松村 正和; 森田 泰治

JAERI-Conf 2005-007, p.345 - 347, 2005/08

本報告では、高度化再処理のための抽出システムシミュレーションコード(ESSCAR)についてのこれまでの開発と利用についてレビューする。開発においては、使用済燃料試験を実施して計算を行うことによって、分離プロセスにおける物理化学現象をより深く理解することが必須である。燃焼サイクル施設のプロセス安全性の観点からは、痕跡量程度しか存在しないが、反応活性の高い物質のプロセス挙動を知ることが重要である。

論文

Maximum entropy estimation of electron cyclotron emission spectra from incomplete interferograms in ELMy H-mode tokamak experiment

諫山 明彦; 岩間 尚文*; 正和 武志*; 細田 陽介*; 伊世井 宣明; 石田 真一; 佐藤 正泰

Japanese Journal of Applied Physics, Part 1, 42(9A), p.5787 - 5796, 2003/09

 被引用回数:3 パーセンタイル:15.63(Physics, Applied)

フーリエ変換分光装置(FTS)ではマイケルソン干渉計を用いて電子サイクロトロン放射(ECE)から電子温度分布を得ている。マイケルソン干渉計では走査鏡をスキャンする(走査時間:約20ms)ことにより干渉信号を得ていて、この間プラズマの電子温度は変化しないと仮定している。しかし、ELMy Hモードプラズマでは、ELMにより発生した非熱的放射パルス(パルス幅:100$$mu$$s程度)により干渉信号が歪み、電子温度分布測定が不可能になる。今回、非熱的放射パルスを検出・除去する手法を開発し、さらに、欠損の生じた干渉信号に最大エントロピー法(MEM)を適用して電子温度分布を得ることに成功した。また、最大エントロピー法を適用する際、スペクトルの平滑度を決めるパラメータ(「正規化パラメータ」)を最適化する必要があるが、今回は線形問題で用いられている最小GCV(GeneralizedCross Validation)規準を非線形問題であるMEMに適用した。その結果、最小GCV規準はMEMの正規化パラメータの決定に有用であることがわかった。今回開発した手法をJT-60U実験時の信号に適用した結果、一連のデータを放電間に自動処理できる可能性があることがわかった。

論文

Ground-state magnetic structure of CeRh$$_{2}$$Si$$_{2}$$ and response to hydrostatic pressure as studied by neutron diffraction

河原崎 修三*; 佐藤 真直*; 都 福仁*; 千種 唯達*; 渡辺 健二*; 目時 直人; 小池 良浩; 西 正和*

Physical Review B, 61(6), p.4167 - 4173, 2000/02

 被引用回数:86 パーセンタイル:93.73(Materials Science, Multidisciplinary)

CeRh$$_{2}$$Si$$_{2}$$ は35Kで反強磁性に転移する。これに10kbar程度の圧力を加えると反強磁性秩序が消失し0.4K以下で超伝導が出現する。この物性の磁気構造の圧力依存性を中性子散乱実験によって調べた。

報告書

圧縮ベントナイト中のイオンの拡散に関する研究

大橋 弘士*; 佐藤 正和*; 小崎 完*

PNC TJ1600 98-001, 43 Pages, 1998/02

PNC-TJ1600-98-001.pdf:0.94MB

高レベル放射性廃棄物の地層処分のための基礎研究として、圧縮ベントナイト中のイオンの拡散に関する研究を行った。圧密し水で飽和したNa型モンモリロナイト試料の底面間隔をX線回析によって求めた。乾燥密度1.0$$sim$$1.3Mgm-3の試料では層間に3水分子層のみが、乾燥密度1.6Mgm-3以上の試料では層間に2水分子層のみが認められたのに対し、乾燥密度1.4および1.5Mgm-3の試料では層間に2および3水分子層の両方が認められた。また、乾燥密度0.9Mgm-3以下の試料では、3水分子以下の層間は認められなかった。一方、試料の含水率から平均の層間距離を推定し、X線回析によって求めた値と比較した。その結果、低乾燥密度では層間に3水分子層以上の水を含んだ比較的大きな空間あるいは細孔が存在しうるのに対し、高乾燥密度ではほとんどの水が層間にあると考えられた。Na+、Sr2+、Cs+、Cl-イオンの見かけの拡散係数を決定した。細孔拡散モデルに従って、得られたCl-イオンの見かけの拡散係数からモンモリナイト試料の形状因子を、Na+、Sr2+、Cs+イオンの見かけの拡散係数から収着係数をそれぞれ求めた。各イオンの収着係数は異なった乾燥密度依存性を示し、この原因として間隙水中以外の拡散の寄与が考えられた。見かけの拡散係数の温度依存性より求めた拡散の活性化エネルギーは、各イオンとも高乾燥密度試料において低乾燥密度試料より大きな値を示すとともに、一部を除いて自由水中のイオンの拡散の活性化エネルギーと異なった値となった。また、それらの乾燥密度依存性は、乾燥密度1.4Mgm-3を境に差が認められた。このような活性化エネルギーの変化は、間隙水中のイオン濃度の変化、収着エネルギーの変化では説明できないものであり、乾燥密度の増加とともに拡散プロセスが変化していることに起因する可能性が高いと考えられる。特に、高乾燥密度試料中の陽イオンの拡散では、細孔拡散よりはモンモリロナイト外表面あるいは層間の拡散が支配的であることが強く示唆された。

報告書

Annual Report on Neutron Scattering Studies in JAERI,September 1,1979-August 31,1981

佐藤 正俊*; 西 正和*; 藤下 豪司*; 飯泉 仁

JAERI-M 82-077, 150 Pages, 1982/07

JAERI-M-82-077.pdf:4.0MB

JRR-2、-3を使い、日本原子力研究所物理部および諸大学研究機関によって行なわれた中性子散乱研究の、2年間の成果をまとめたプログレス・レポートである。内容は、61篇の小論文と、出版された文献のリストを収録している。

報告書

蒸気発生器安全性総合試験装置(SWAT-3)による伝播試験I

田辺 裕美*; 佐藤 稔*; 綿見 正和*; 大後 美道

PNC TN941 81-05, 235 Pages, 1981/01

PNC-TN941-81-05.pdf:30.88MB

高速増殖原型炉「もんじゅ」の蒸気発生器におけるナトリウム-水反応事故に対する安全設計法の確立のため,動燃大洗工学センターの蒸気発生器安全性総合試験装置SWAT-3を用いて破損伝播試験が1979年より実施されている。この試験の目的は,伝熱管からの初期水リークが要因となってナトリウム-水反応により周囲伝熱管を損耗し,水リーク規模か拡大していく様相を実験的に把握する事にある。本報告書は,1979年8月に実施された第1回破損伝播試験の結果について記述したものである。試験は原型炉蒸気発生器の蒸発器の伝熱管束部を模擬した試験体3体を用いて,3回の注水試験(SWAT-3Run-8,9,10)を実施したもので,初期リーク率はそれぞれ36g/sec,68g/sec及び570g/secであった。主な試験結果を以下に述べる。Run-8,Run-10では1分前後で破損伝播が進行したが,Run-9では36分注水して,結局破損伝播を生じなかった。破損孔の最大のものは,注水ターゲット管で約5.7mm$$phi$$,ガス加圧管18mm$$times$$33mmであった。破損伝播のメカニズムは,ウェステージか主であったと考えられる。ウェステージによる伝熱管損傷以外にも,伝熱管の曲がり(ボウイング)や脹らみ(バルジング)が見られた。ウェステージ率は,中リーク・ウェステージ試験の結果と同様に7$$times$$10$$times$$-2mm/sec以下の値であった。

報告書

高速炉蒸気発生器伝熱管の中リーク・ウェステージ破損試験

田辺 裕美*; 綿見 正和*; 山田 敏雄*; 佐々木 和一*; 渡辺 智夫*; 佐藤 稔*

PNC TN941 80-27, 272 Pages, 1980/02

PNC-TN941-80-27.pdf:14.45MB

高速増殖炉の蒸気発生器内で中規模の水リークが発生した場合のナトリウム-水反応ジェットによる隣接伝熱管への破損伝播の機構を解明し,原型炉級蒸気発生器に対する設計基準リーク率を求めるための一段階として,動燃大洗工学センター内の大リーク・ナトリウム-水反応試験装置SWAT―1を用いて,中リーク領域での伝熱管破損伝播試験を実施した。試験は約10$$sim$$200g/secのリーク率の範囲で11回実施し,その結果をウェステージ率,二次破損孔径及びマルチ・ウェステージ現象と言う3点に注目して検討した。以下にその検討結果を述べる。ウェステージ率はL/D(L‥ノズル・ターゲット間距離,D‥ノズル孔径)に依存し,L/D=20-30に7$$times$$10$$times$$2mm/secのピークを持つ。伝熱管群構造での二次破損時間はリーク率に依存しない。試験で得られた二次破損孔径の最大値は19mm$$phi$$であった。破損伝播の支配的要因はウェステージであって,オーバーヒーティングの影響は少ないものと思われる。マルチ・ウェステージの範囲はリーク率の増加と共に増大し,リーク率200g/secでは6本の伝熱管が無視できない程度のウェステージを受けた。

報告書

蒸気発生器安全性総合試験装置(SWAT-3); Run-5試験結果 大リーク・ナトリウム-水反応試験(第10報)

広井 博*; 佐藤 稔*; 田辺 裕美*; 綿見 正和*; 吉岡 直樹*; 堀 雅夫*

PNC TN941 79-04, 274 Pages, 1979/10

PNC-TN941-79-04.pdf:8.87MB

高速増殖原型炉「もんじゅ」蒸気発生器の大リーク・ナトリウム-水反応事故に対する安全設計データを得るため,動燃大洗工学センターにおいて,SWAT―1試験装置,SWAT―3試験装置を用いて試験が行なわれている。本報告書はSWAT―3で実施された第5回大リーク・ナトリウム-水反応試験(Run―5)にて得られたデータをとりまとめたものである。Run―5で使用された内部構造物は,三菱重工(株)で設計製作されたものである。Run―5の注水率は,15kg/secであり,これはiso-velocitymodelによれは,伝熱管5本破断に相当する試験規摸であった。試験においては,圧力,歪,温度,液面,ボイド,配管反力,加速度,変位,流量等が計測された。初期スパイク圧力は注水点近傍で24.6kg/cm$$times$$2aであり,蒸発器内での準定常圧力の最大値は7.6kg/cm$$times$$2aであった。蒸発器放出系ラプチャ板は注水開始後0.23secに破裂し,放出系の作動は良好であった。伝熱管二次破断はなかった。

報告書

SWAT-1放出系非予熱条件下での熱過渡試験 : 大リーク・ナトリウム-水反応試験(第13報)

田辺 裕美*; 高橋 憲二郎*; 綿見 正和*; 大後 美道; 佐藤 稔*

PNC TN941 79-141, 198 Pages, 1979/09

PNC-TN941-79-141.pdf:5.05MB

高速増殖炉の蒸気発生器内で大リーク・ナトリウム-水反応事故が発生した場合,予熱されていない放出系配管で生じる可能性のある熱衝撃・配管閉塞の問題について,大リーク・ナトリウム-水反応試験装置SWAT-1を用いて実証試験を行なった。以下にその結果を示す。注水試験は4回実施し,"もんじゅ"SGとSWAT-1反応容器との内径比換算で伝熱管破断数DEG以上の大注水率のもの2回,同1DEG以下の小注水率のもの2回であった。放出系配管内での流動様相は,大注水率の場合,初期にナトリウム単相流に近い低ボイド率流が0.2$$sim$$0.3秒続いてその後ボイド率0.9程度の高ボイド率流に変わる。これに対し低注水率の場合は,初期1$$sim$$2秒にナトリウムの層状流が見られ,その後水素ガス単相流となる。大注水率の場合,極く初期を除けば熱流束の最大値は1$$times$$10$$times$$6〔kcal/m$$times$$2・h〕,熱伝達率の最大値は3$$times$$10$$times$$4〔Kcal/m$$times$$2・h・$$^{circ}C$$〕である。小注水率の場合は更に小さい値となる。熱応力による歪量は,大注水率の場合800$$sim$$1,500$$mu$$Strain程度で上記熱伝達率を用いた計算結果と良く一致する。ナトリウム凍結によって配管閉塞の起こり得る可能性はSWAT-1試験装置の体系ではほとんど考えられない。

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