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論文

Development of a filler metal for Hastelloy alloy XR weldment

渡辺 勝利; 中島 甫; 佐平 健彰*; 倉内 伸好*; 竹入 俊樹*; 斉藤 貞一郎*; 高津 玉男*; 仲西 恒雄*

Journal of Nuclear Materials, 185, p.8 - 18, 1991/00

 被引用回数:2 パーセンタイル:31.86(Materials Science, Multidisciplinary)

本研究はハステロイXR系合金のための、溶加材を開発することを目的として、ハステロイXRの溶接性および溶接部の高温強度特性について、TIG溶接法により、重回帰分析にもとづく合金設計による溶加材を用いて検討を行ったものである。溶接性については型曲げ試験、フィスコ割れ試験および組織観察等により評価した。高温強度特性については引張試験およびクリープ試験により評価した。得られた結果は次の通りである。(1)溶接性については概ね良好な結果が得られた。(2)引張性質については特に高温延性の向上が著しかった。(3)合金設計した溶加材を用いた溶接部のクリープ破断強度はハステロイXR-II母材のそれよりも高かった。(4)重回帰分析にもとづくクリープ破断時間の推定値と実験値とが比較的よく一致し、このことにより本合金設計法の妥当性が証明された。

報告書

ハステロイXR系合金用溶加材の開発研究

渡辺 勝利; 中島 甫; 佐平 健彰*; 倉内 伸好*; 竹入 俊樹*; 斉藤 貞一郎*; 高津 玉男*; 仲西 恒雄*

JAERI-M 89-206, 120 Pages, 1989/12

JAERI-M-89-206.pdf:6.81MB

本報はハステロイXR系合金の溶接部について母材と同等以上のクリープ強度を得ること及び溶接割れ感受性の低域を図ることを目標とした溶加材の開発を目指して行った一連の研究の成果をまとめたものである。重回帰分析結果をもとに合金設計を行った試作材及びハステロイXR-IIの化学組成を基本にして硼素含有量を調整した共材の2系列の溶加材を溶製し、一連の特性評価試験を行った。これらの結果より高温工学試験研究炉の高温部構造材料として起用される予定のハステロイXRの溶接部に要求される諸性能を満足する可能性の極めて高い溶加材の開発に成功するとともに、ハステロイXR-II用溶加材の開発についても適確な見通しを得ることができた。

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