Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
石田 紀久; 楠 剛; 落合 政昭; 八尾 敏明*; 井上 公夫*
Journal of Nuclear Science and Technology, 32(8), p.740 - 751, 1995/08
被引用回数:33 パーセンタイル:93.18(Nuclear Science & Technology)原子力船「むつ」の実験航海において、波浪による船体運動が原子炉に及ぼす影響を調べるための実験が行われた。波に対して追い波、横波及び向い波状態で航行し、プロペラ負荷変動が蒸気流量の変動を介し、原子炉出力に変動をもたらす様子の一連のデータを測定した。この時の蒸気流量の変動から原子炉出力変動までの応答特性を、熱水力解析コードRETRAN-02/GRAにより時間領域で解析した。さらに、周波数解析により、周波数応答関数を求めた。実験から、追い波では出合い波周期が15~20秒と長くなりその結果、原子炉出力が変動し荒海域(有義波高約4m)で、主機タービン回転数を一定にして運転した時には約6%の炉出力変動が得られた。蒸気流量に対し原子炉出力の応答は1次遅れ関数的に変化することが解析から明らかになった。
石田 紀久; 楠 剛; 落合 政昭; 田中 義美*; 八尾 敏明*; 井上 公夫*
Journal of Nuclear Science and Technology, 30(2), p.116 - 130, 1993/02
被引用回数:7 パーセンタイル:60.43(Nuclear Science & Technology)原子力船「むつ」出力上昇試験で実施した試験のうち、最も負荷変動の大きい「負荷増加試験」、「前後進切換試験」及び「主機トリップ試験」について、その試験結果に基づき、大負荷変動に対する炉プラント応答特性について述べる。これらは陸上発電炉では通常経験しない舶用炉特有の負荷変動条件に対応させて実施したものである。負荷増加試験においては、蒸気流量を約25%から約70%まで約13秒間に増加させた。前後進切換試験においては、初期炉出力100%の前進側タービン運動状態から、主機を停止し、それから50秒後に後進タービンを炉出力60%相当のところまで運転した。主機トリップ試験においては初期炉出力100%の運転状態から手動でトリップさせた。以上の急激な負荷変動に対し、原子炉はいずれの場合にもスクラムせず、加圧器逃弁及び主蒸気ダンプ弁が作動せず、かつ原子炉自動制御系に対し手動調整することなく、プラントは安定的に定常状態に成定的に定常状態に整定した。大負荷変動時と小負荷変動時には、炉出力及び蒸気発生器圧力の応答に違いが見られる。
石田 紀久; 楠 剛; 田中 義美*; 井上 公夫*; 八尾 敏明*; 落合 政昭; 釜井 理*; 北村 敏勝
JAERI-M 92-123, 108 Pages, 1992/08
原子力船「むつ」の出力上昇試験を平成2年3月29日から同年12月14日にかけて実施した。試験は、炉出力レベルに応じてphaseO~phaseVの6段階におけて、3月~4月に岸壁においてphase0及びIの試験を、7月~12月の4回の航海においてphaseII~Vの試験を行った。本報告書は、このうちのプラント静特性及び動特性に係る試験結果についてまとめたものである。静特性に係る試験では、低出力での温度上昇率測定等による核計装較正、高出力でのヒートバランス測定、原子炉蒸気による主給水系駆動、補助缶蒸気切換等計13項目について実施した。動特性に係る試験では、炉出力及び給水制御系の動作確認、小負荷変動、負荷増加、主機トリップ、前後進切換さらに旋回等操船のプラント応答性能確認の他、スクラム時の原子炉停止機能、単ループ運転確認計11項目について実施した。試験結果はあらかじめ設定した判定基準をすべて満足した。この判定基準には、例えば、動特性に係る動特性試験に対して以下の事項が設けられた。(1)原子炉過渡応答に異常がなく、またスクラムしないこと。(2)加圧器逃し弁が作動しないこと。
石田 紀久; 楠 剛; 田中 義美*; 八尾 敏明*; 井上 公夫*; 落合 政昭; 原子力船「むつ」出力上昇試験プロジェクト
Proc. of the lst JSME/ASME Joint Int. Conf. on Nuclear Engineering, p.521 - 526, 1991/00
原子力船「むつ」の出力上昇試験及び実験航海時の(1)タービントリップ試験、(2)負荷増加試験、(3)前後進切換試験、(4)単ループ運転試験(実施予定)及び船体運動下での定速運転並びにこれらを船体運動を模擬出来る様改良したRETRAN-02/GRAVコードによる解析結果について述べる。「タービントリップ試験」においては、炉出力はトリップ後約3分以後に約20%(基底負荷相当)に整定し、蒸気発生器水位は一旦約7%低下した後に初期水位に戻る。「負荷増加試験」においては、負荷の20%から70%に約2.4%/秒で増加するのにつれて炉出力もこれに追随し、一次系及び二次系とも約10分後に定常状態となる。「前後進切換試験」においては負荷の急変化(70%20%(50秒)65%)に対し、炉出力及び加圧器圧力等は自動制御系の作動によりこれに追随した。加圧器水位及び蒸気発生器水位が船体運動により変動した。解析はこれらを良く模擬することが出来た。