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Darwis, D.*; 三友 宏志*; 円城寺 太郎*; 吉井 文男; 幕内 恵三
Journal of Applied Polymer Science, 68, p.581 - 588, 1998/00
被引用回数:45 パーセンタイル:82.12(Polymer Science)生分解性ポリカプロラクトン(PCL)を種々の温度で照射した結果、次のような新しい事実を見出した。(1)PCLは融点(60C)以上で融解後温度を下げ、結晶化に至らない45Cのような非晶状態で照射を行うと、橋かけ反応が低線量で起る。(2)得られた橋かけPCLを200Cのような高い温度で圧縮成形を行うと、透明なフィルムが得られる。(3)成形フィルムは高い耐熱性を示し、120Cでも変形せず、強度は3MPa、伸びは450%である。他の性質として、熱収縮機能もあることが分かった。
Darwis, D.*; 三友 宏志*; 円城寺 太郎*; 吉井 文男; 幕内 恵三
Poly. Degrad. Stab., 62, p.259 - 265, 1998/00
被引用回数:61 パーセンタイル:87.71(Polymer Science)ポリカプロラクトン(PCL)は融点(60C)以上に加熱し、融解後45~55Cの過冷却相で照射すると、高い確率で橋かけが起き、高い耐熱性が得られることを見出した。本論文は、このようにして得た橋かけPCLの酵素分解を調べた。酵素分解はリパーゼAKを使い、pH=7で行った。酵素分解の最適温度は、未照射PCLの50C、橋かけPCLは55Cにある。橋かけPCLは15時間で100%分解するが、同じ分解率では、未照射PCLよりも長い時間を要した。これらから、酵素分解は、橋かけ構造にやや影響されるが、生分解性は橋かけしても十分あることが分かった。酵素分解は試料の表面から内部へ進行する。
K.Bahari*; 三友 宏志*; 円城寺 太郎*; 吉井 文男; 幕内 恵三
Polym. Degrad. Stab., 61, p.245 - 252, 1998/00
被引用回数:40 パーセンタイル:79.34(Polymer Science)生分解性ポリマーの3-ヒドロキシブチレート重合体(PHB)及びその共重合体の成形中の熱安定性を改善するため、スチレン(St)の放射線グラフト重合を行い、熱安定性と生分解性を調べた結果、次のようなことが明らかとなった。(1)熱安定性が10%のような低グラフト率で著しく改善できた。(2)グラフト重合による熱安定性は、PHBよりも共重合体の方が効果的であった。これはグラフト重合が非晶領域に優先的に起こるため、非結晶領域の多い共重合体の方がグラフト鎖をより均一に分布しているためと考えられる。(3)酸素分解性は、Stのグラフト重合により9%のような低グラフト率でも疎水化するため低下する。
K.Bahari*; 三友 宏志*; 円城寺 太郎*; 吉井 文男; 幕内 恵三
Polym. Degrad. Stab., 62, p.551 - 557, 1998/00
電子線照射により橋かけしたポリブチレンサクシネート(ビオノーレ)の発泡体への応用とその生分解性を調べた。ビオノーレの橋かけは100kGyから開始し、40%のゲル分解を得るには、400kGyと高い線量を要した。しかし、発泡にはゲル分率が2~5%で十分な溶融粘度が得られた。発泡体は、独立気泡で、気泡の大きさは、発泡剤の濃度と発泡時間に著しく影響される。発泡体の酵素及び土中での生分解性は、発泡前のシートよりも早い。これは気泡が薄い膜で包まれているため、微生物が発泡体の内部へ侵入しやすいためと考えられる。
K.Bahari*; 三友 宏志*; 円城寺 太郎*; 長谷川 伸; 吉井 文男; 幕内 恵三
Die Angewandte Makromolekulare Chemie, 250, p.31 - 44, 1997/00
被引用回数:32 パーセンタイル:76.47(Polymer Science)生分解性ポリマーの成形加工中の熱分解を制御する研究の一環として、ポリ(3-ヒドロキシブチレート)(PHB)へのスチレンの放射線グラフト重合を行った結果、次のような知見を得た。1)前照射グラフト法により、グラフト率は重合温度及び線量を変えることにより、最高40%のものが得られた。2)低温で照射したPHBにスチレンモノマーを気相で導入すると、室温ですべてのラジカルが成長ラジカルに転換した。3)成長ラジカルは70Cという高い温度でも観察でき、グラフト重合とともに減衰した。4)グラフト物を310Cまで加熱して幹ポリマーのPHBを熱分解し、枝ポリマーを回収した。5)グラフト重合時間により後期のグラフト率の増加は、分子量の増加ではなく、分子鎖数の増加であった。
吉井 文男; 幕内 恵三; 円城寺 太郎*; 板倉 武*; 三友 宏志*
Proc. of RadTech Asia'97, p.825 - 827, 1997/00
ポリ(3-ヒドロキシブチレート)共重合体(バイオポール)、ポリブチレンサクシネート(ビオノーレ)及びポリビニルアルコール・澱粉ブレンド(マタビー)の生分解性を加速するため、照射効果を調べた。生分解性は、酵素水溶液及び土壌埋設中の微生物の分解による力学的性質の低下及び重量減少から評価した。未照射粉末バイオポールは、酵素(リパーゼ)により、12時間の処理で30%の分解に対し、50kGy照射したものは、同じ処理で80%分解した。土壌埋設試験では、試料の重量減少より力学的性質の低下の方が顕著に現れる。50kGy照射では、2か月埋設で、重量減少はわずかであるが、伸びや強度はなくなり、脆いものになる。このように、照射による分解が、その後の生分解を促進することが確認できた。